テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

こころも、おののく。

2017-05-16 22:12:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あやめッ、さきましたでスゥ!」
「がるる!ぐるがるるる~!」(←訳:虎です!紫がまばゆい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 庭の新緑の中に、ぽつん、と目を惹く紫色のお花……
 かっこいいぜアヤメくん!
 できるだけ長く咲いておくれよと祈りながら、
 さあ、今日も読書タ~イム!
 本日は、拙ブログではもはやお馴染みの?
 こちらのアンソロジーシリーズを、どうぞ~♪
 
  



     ―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 呪 ――



 編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、2017年3月に発行されました。
 『恋』『夢』『獣』に続いて御紹介いたしますのは
 《文豪ノ怪談》シリーズの、《呪(のろい》……!
 いやーもう、
 この巻題名を一瞥しただけで――

「はてしなくゥ、こわいィ!!」
「ぐるるがる!」(←訳:充分に怖い!)

 古今の文豪さんたちが手がけた《怖い話》から
 日本語と日本文学の奥深い魅力に親しんでもらうことを目的に編纂された
 文学ビギナーさん向けのアンソロジー
 《文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション》。

 この《呪》に収録されている作品の著者さんは、
 収録順に、

 岡本綺堂さん、三遊亭圓朝さん、小泉八雲さん、
 田中貢太郎さん、柳田國男さん、久生十蘭さん、
 小松左京さん、三島由紀夫さん、吉家信子さん、
 郡虎彦さん、日夏耿之介さん。

「こんかいィもォ、ごォーじゃすゥ!」
「がるぐる!」(←訳:強力だね!)

 『半七捕物帳』の岡本綺堂さん、
 民俗学の泰斗・柳田國男さん、
 “小説の魔術師”の異名をとる久生十蘭さん、
 少女小説家として名高い吉屋信子さん、
 詩人の日夏耿之介さん……と
 1ミリの隙すら無い鉄壁の執筆陣ですが、
 敢えて。

 私ネーさが推したいのは、この御方です。

 三遊亭圓朝(さんゆうてい・えんちょう)さん!

「おなまえェはァ~…」
「ぐるがる!」(←訳:かねがね!)

 1839年に生まれ、1900年に没した圓朝さんは
 幕末から明治にかけて活躍した、
 近代落語の祖と謳われる落語家さんです。

 当選ながら、私たちは圓朝さんの《芸》を
 ライブで拝聴することはできませんけれども、
 現在に至るまで語り継がれているのは――

 圓朝さんの、怪談語りの素晴らしさ!

「あううううッ、きッとォ~…」
「がるるぐる!」(←訳:迫真の名演!)

 『真景累ヶ淵』も『怪談牡丹燈籠』も
 圓朝さんの語りあってこそ
 傑作の名を得た御噺といえましょうが、
 この御本のために編者・東さんが選んだ作品は、
 『百物語』なのでした。

「でッ、でるのでスかッ?!?」
「ぐるるっ??」(←訳:本物がっ??)

 短いです。
 本文は、たったの2ページ分。
 東さんが付した注釈を含めても、
 『百物語』の総量は、4ページ弱。

 その4ページ弱の中に、
 答えのない怖さが刻印されている――

 探偵小説のような、事件の謎解きや解決はなし。
 ハッピーエンディングも、もちろんなし。

 ただ怖さだけが、
 読み手(聞き手)の掌にひっそりと取り残される、
 これが稀代の名人の語り。

「まいりィましたでスゥ!」
「がるるるぅ!」(←訳:感服ですぅ!)

 作家さんたちの作品と併せ、
 編者・東さんによる注釈と解説も、
 どうぞ、じっくりお楽しみくださいね。
 全活字マニアさんにおすすめのアンソロジー本、
 ぜひ、一読を♪

 
 
 
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