テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

読書会を、この場所で。

2016-12-20 22:18:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 わはッ! またまたァ、きましたでス!」
「がるる!ぐるるるるがる!」(←訳:虎です!分厚いのが来た!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、年の瀬も押し詰まっちゃおうかなぁ~という時に、
 また読み応えのある一冊がやって来ましたよ。
 本日の読書タイムは、こちらのノンフィクション作品を
 さあ、どうぞ~♪

  



        ―― プリズン・ブック・クラブ ――



 著者はアン・ウォームズリーさん、原著は2015年に、
 日本語版は2016年9月に発行されました。
 英語原題は『THE PRISON BOOK CLUB』、
 『コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年』と日本語副題が付されています。

 そう、題名にある『プリズン』とは、
 日本語副題からもお分かりのように、
 『刑務所』を指します。

「けッ、けいむしょのォ、どくしょかいィ??」
「ぐるるるるがるるるー!」(←訳:そういうのあるんだー!)

 刑務所で読書……と聞いて、
 私ネーさが想い浮かべたのは
 映画『ショーシャンクの空に』で描写されていた
 刑務所内の図書室でした。

 ああいう場所で囚人さんたちが読書会をしてる、っていうお話かしら?と、
 思ったら。

 読書会のメンバーである著者・ウォームズリーさんは、
 一般人です。

 刑務官でも刑務所を管轄する役人さんでもない、
 ごく普通の、市井のひと。

「ふつうのォ、じょせいィがァ、どうしてッ?」
「がるるるぐるるる?」(←訳:刑務所に出入りを?)

 ある刑務所で月に一度開いている読書会に来てみないか――

 そう言ってウォームズリーさんを誘ったのは
 友人のキャロルさんでした。

「どくしょのォすすめッ?」
「がるるる?」(←訳:受刑者に?)

 ウォームズリーさん、
 それはいいことだわ!
 読書に重い罪を犯して収監されている受刑者たちを啓蒙し、
 更生させる効果があるのよね!と
 キャロルさんの意図に賛同し、
 即断即決!……した訳ではありません。

 大いに迷い、悩みます。

「えッ? そうなのォ?」
「ぐるがるる?」(←訳:なぜ迷うの?)

 ウォームズリーさんには苦い記憶がありました。

 家族でロンドンへ引っ越し、
 ハムステッドに住み始めてほどなく。

 自宅のすぐ傍で強盗に遭ったのです。

 幸いにも、生命に別条はなく、
 軽傷で済みましたが、
 恐怖の記憶はウォームズリーさんを苛み続けます。

 犯罪が怖い。
 犯罪者は怖ろしい。
 
 犯罪者を見たくない、近付きたくない……

「とうぜんッなのでスゥ!」
「がるる!」(←訳:だよね!)

 そんな私が、そんなPTSDを抱えている私が、
 刑務所に行って、犯罪者と相対して、
 読書の感想を語り合う?
 
   絶対に無理!

 いや、でも……?

「でもォ??」
「ぐる?」(←訳:でも?)

 なぜか。

 なぜかウォームズリーさんは
 コリンズ・ベイ刑務所に向かうキャロルさんの車に同乗し、
 読書会の開かれる別棟のチャペルへと
 先導されてゆきます。

 これから、どんな“罪びと”と出会うことになるのか。

 彼らとの会話は成立するのか。

 読書会で……何かが、起こるのか?

「なんともォ~きみょうゥ!」
「がるるる!」(←訳:奇天烈な!)

 ウォームズリーさんの心理を語るノンフィクションであり、
 一種の群像劇であり、
 ちょっと奇妙な読書ガイドでもあるこの御本、
 ぜひのおすすめです!
 活字マニアの皆さま、
 2016年が終わる前に、一読を~♪
 
 
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