テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

旧き佳き《黄金》の謎。

2016-10-13 22:06:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 ぶーつゥ、じゅんびィよしィ!」
「がるる!ぐるる?がぅーる?」(←訳:虎です!ロング?ショート?)
「りょうほうゥ~でスゥ!」

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、ブーツのシーズンになりました♪
 ロング丈のブーツもショートブーツも準備OKの本日は、
 既に日本より寒そう~なお国のミステリ作品で
 読書タイムを過ごしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!
 
  



           ―― 幻の屋敷 ――



 著者はマージョリー・アリンガムさん、
 原著は1938年に、画像の日本語版は2016年8月に発行されました。
 英語原題は『SAFE AS HOUSES AND OTHER STORIES』、
 『キャンピオン氏の事件簿』と日本語副題が付されています。

 《名探偵アルバート・キャンピオン》さんを主人公とするこの短編集には
 11の短編作品と、
 ちょっと変わり種なエッセイ作品1篇が収録されています。

「なつかしのォ、めいたんていィ!」
「ぐーるるがるるる!」(←訳:オールドスタイル!)

 痩せていて、背高のっぽ。
 青白い顔には大きな角縁(つのぶち)眼鏡をかけていて、
 パッと見がかっこいいわ!とか、
 仕事デキそう!なスーパーマンタイプでもない、
 ひとりの紳士。

 しかしルックスに相反し、
 頭脳明晰なアルバート・キャンピオン氏は
 英国のミステリ作家マージリー・アリンガムさん(1904~1966)
 の著作で活躍する探偵さんです。

「うむッ! せいとうはァ、でスねッ!」
「がーるるるるるるぐるるる!」(←訳:ホームズさんとは違うけど!)

 ジェントルマンなキャンピオンさんは
 ホームズさんほど奇人変人ではなく、
 むしろ、そのぅ~…
 キャンピオンさんの親戚縁者さんの方に
 奇人変人さんが多いようです。

 そして、事件のきっかけも、
 その変人奇人な親戚さんから持ち込まれたり、
 友人からのSOSに止む無く応じたり、
 というところが出発点となっています。

 表題作品『幻の屋敷』も、そんな一作なのですが……

「きんきゅうゥのォ、よびだしィ!」
「ぐるがる!」(←訳:電報連打!)

 シャーロット大伯母さま、
 キャンピオンさんが自邸に到着するまで
 容赦なく電報を打ちまくり、
 到着したらしたで
 “今回の異常事態”について
 夜じゅうかかって説明し、
 それが終わったと思ったら
 “事件現場”への運転を強制され、
 即刻の解決を命じられもして、
 あわれキャンピオンさん、もうクタクタです。

 ああ、ロンドンに逃げ帰りたい。

「がんばッてェ、めいィたんていィさんッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:もうひと踏ん張り!)

 帰りたい、けれど。

 疲れた身体にムチ打ち、
 情報収集に赴いた宿屋の酒場で
 聞き捨てならないことを耳にしたからには
 名探偵の血が疼きます。

 大伯母さまの“事件”を解く鍵は、
 これか!?!

「ささいなァひんとォでもォ、みつけたらッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:放さないもんね!)

 傑作と名高い『見えないドア』は、
 文庫にしてわずか10ページ分のショートストーリーですが、
 ここでも変人奇人に取り囲まれつつ、
 キャンピオンさんの慧眼が冴えます。

 犯人が犯行現場へ入るには
 《見えないドア》を使ったとしか思えない?

 いやぁまさか、
 そんな四次元っぽい出入り口が
 ロンドンの紳士クラブにあるわけはないし。

「じゃあァ、どうやッてェ??」
「がるるぐるるがるる?」(←訳:犯人は出入りしたの?)

 傑作、名作と呼ばれるその所以(ゆえん)は、
 さあ、御本を手に取ってお確かめくださいな。

 オールデイズな、
 でもとってもグッデイズな黄金時代のミステリ作品、
 秋の読書タイムにおすすめです~♪

 
 
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