テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

岐路、また岐路。

2017-01-04 22:16:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ! はじまりまスよゥ~♪」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!今年初~!)

 こんにちは、ネーさです。
 は~い、始めましょうね、
 2017年第一回目の読書タイム!
 本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪

  



         ―― 分かれ道ノストラダムス ――



 著者は深緑野分(ふかみどり・のわき)さん、2016年9月に発行されました。
 2015年、『戦場のコックたち』で大反響を得た著者・深緑さんが
 2016年に刊行したこの御本は……青春冒険サスペンス?

「さすぺんすゥなのにィ~…??」
「ぐるがる?」(←訳:青春小説?)
「それにィ、のすとらだむすゥさんッてェ~」
「がるるぐるるがるぅ?」(←訳:有名な予言者でしょ?)

 そうねぇ、題名に『ノストラダムス』という単語があるだけで、
 多くの方は
 何がしかの先入観を持ってしまうかもしれません。
 オカルトチックな予言と
 青春小説がどう結びつくのか、と。

 ただ、1999年の時点で小学生以上の年齢だった方々は
 うっすらとではあれ、
 記憶しているのじゃないかしら。

   1999年の7月、
   世界が滅びる――

 中世フランスの予言者ノストラダムスが残したその言葉が
 TVや雑誌で盛んに取り上げられ、
 不安な思いを抱いたことを。

 あの当時の空気を。

 もしかしたら何かが起こるのでは……
 
「しょうたいィふめいのォ~…」
「ぐる!」(←訳:怖さ!)

 おそらく、この御本の“主役”は、
 そういった漠然とした怖さ、焦燥感だともいえましょうか。

 《予言》の影響で世の中が落ち着きをなくしている
 1999年の夏――

 高校一年生の日高あさぎさんは
 おおきな後悔に囚われています。

 仲良しの友人が、
 いえ、この上なく大切に思っていた人が
 亡くなってからもう3年。

 なのに、忘れることが出来ません。

 逆に、もしあの時ああしていたら、
 こうしていたら、と
 後悔が増すばかり。

「ふァ~…」
「がる~…」

 友人の遺品を手にしたことがまた、
 あさぎさんの後悔を加速させます。

 どこかにあったはずだ、
 友人を救えるタイミングが。
 
 その機会を逃さなければ、
 友人はいまもここに、私の隣りに……

「そッ、それはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:危ないです!)

 人生のどこかに転がっていたタイミング、
 生と死を分かつ岐路。

 あさぎさんは本気で考え始めます。

 岐路は、分かれ道は、どこにあった?
 どうすれば友人を救えた?

 思い余って、
 同級生に相談をしたところから
 あさぎさんの身に少しずつ
 不思議な出来事が……?

「むむッ!べつのいみィでッ!」
「がるる~!」(←訳:危ない~!)

 ミステリの要素も強い物語ですので、
 ネタバレ防止のため詳しくは記せませんが、
 或る名作SF作品へのオマージュが
 ストーリーのあちこちに織り込まれています。

 賢いけれどどこか謎めいた同級生。
 平行世界。
 ラベンダーの香りと、
 地名のイメージ……。

「あッ! もしかしてッ?」
「ぐるがる?」(←訳:あのお話?)

 良くも悪くも期待と予想をくるっと覆す、
 《夏の思い出》を描いたものがたり。

 あさぎさんの探す《分かれ道》は、
 どこにあったのか――どこにもなかったのか?

 SF好きさんもミステり好きさんも、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
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