テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

どちらを、選ぶ?

2016-10-14 22:08:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 びッくりィしたけどォ、なッたくゥでス!」
「がるる!ぐぅるるるるがる!!」(←訳:虎です!ディランさん受賞!!)

 こんにちは、ネーさです。
 ボブ・ディランさんがノーベル文学賞!と聞いて、
 最初は不思議な感じがしましたけれど、
 考えてみれば、大いにアリ!ですね。
 あらためまして、受賞おめでとうございます!
 名曲『風に吹かれて』を歌いながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



        ―― 信長さまはもういない ――



 著者は谷津矢車(やつ・やぐるま)さん、2016年8月に発行されました。
 御本の題名から、すぐ、
 ああ、これは織田信長公と関連ある時代小説なのだなぁ、と
 察せられた活字マニアさんもおられることでしょう。

 ただ……この物語の主役さんの名を聞いて
 ピンと来る御方は、
 相当な歴史好きさんに限られるかもしれません。

「むむッ? むめいのひとォ、なのでスかァ?」
「ぐるるがぅるるる?」(←訳:有名人じゃないの?)

 いえ、無名ではないんですけど、
 この御方、華々しい武勲とは縁がなかった、んですねぇ。

   池田恒興(いけだ・つねおき)さん――

 戦国人名事典の類には、おそらく、
 “織田信長公の乳母兄弟”と記述されている大名さんです。

 信長公の乳母をつとめたのが、
 織田家の家臣・池田恒利さんの夫人であり
 恒興さんのお母さんでしたから、
 信長さんと恒興さん、
 子供の頃から、それこそ本当の兄弟のように
 一緒に育ってきた間柄でしたが……

「たいへんでスッ! むほんでスゥッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:本能寺がぁ!)

 天正10年(1582年)6月、
 本能寺の変によって
 信長公は帰らぬ人となりました。

 その夜、信長公と同行してはおらず、
 摂津の城に滞在していたために
 ケガひとつ負わなかった恒興さんは、
 しかし、埋めようにも埋められない喪失感に囚われます。

   ―― 信長さまは、もういない ――

「うむむむゥ! そのォおきもちィはァ~…」
「ぐるるるる……!」(←訳:分かります……!)

 喪失感にどっぷり浸り、
 よよと涙を流して亡き主君を偲びたい、ところではあれ、
 激動の時に泣いて暮らしていては
 一族郎党が滅ばされてしまいます。

 家族を、部下たちを守るため、
 生きるため、さてどうするか。

 喪失感を抱えたまま、
 恒興さんは重大な決定に臨まねばなりません。

「どちらにィ、つきまスかッ?」
「がるるぐるる?」(←訳:明智か羽柴か?)

 どちらにつくかで、
 我が池田家の命運は一変する……!

 現在放送中の大河ドラマ『真田丸』では
 “関ヶ原でどちらにつくか?”が
 真田家の岐路を決しました。
 他にも数多の武家が、
 数多の瞬間、思い悩み、迷ったことでしょう。

 どちらにつくか。

 どちらを選ぶか。

「……おもいィ~!」
「ぐるるる!」(←訳:重過ぎる!)

 信長公ほど、
 秀吉さんや家康さんほど
 メジャーな武将さんではない、かもしれません。

 けれど、若き日の吉法師――信長さんには
 大事な“兄弟”として
 必要にされたに違いないひとりの武将の物語を、
 歴史好きな活字マニアさんは、ぜひ♪

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