テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

屋根を得る幸福。

2017-03-06 22:20:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あうゥ~、ひきわけェだッたのでスゥ~…」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!惜しい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 我らがユヴェントスが久々に勝ちを逃してしまい、
 月曜日の朝からしょんぼり……なぁんてことはありませんよ!
 本日の読書タイムは↓こちらの!
 “志”みなぎる小説作品を、どうぞ~♪
 
  



         ―― 屋根をかける人 ――



 著者は門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん、2016年12月に発行されました。
 12月の後半という刊行時期だったために、
 各メディアの2016年ベスト本ランキングからは漏れておりますものの、
 そのままスルーしてはいけない作品がこの御本ですよ! 

「ふむふむゥ? やねをォかけるッてェ~…?」
「ぐるがるぐるる?」(←訳:何のことだろう?)

 鎖国が終わり、維新を経て、
 日本への渡航が全面的に可能になった時代、
 先ず《お雇い外国人》と呼ばれる技術者さんたちが
 明治の日本にやって来ました。

 その中のひとり、
 現代でもよく話題になる人物として
 ジョサイア・コンドルさん(1852~1920)がいます。

 鹿鳴館を設計した建築家さん、
 画家・河鍋暁斎さんの弟子としても知られるコンドルさんに
 遅れること約四半世紀――

 1905年(明治38年)1月、
 初めて日本の土を踏んだひとりの青年がおりました。

 ウィリアム・メレル・ヴォーリズさん、24歳。

「きょくとうのォ、しまぐにへェ!」
「がるるる!」(←訳:ようこそ!)

 ヨコハマに入港する船のデッキから、
 ヴォーリズさんの目に
 フジヤマはどのように映ったのでしょうか。

 夢の国の、神の山か。

 遠く遠く、
 故郷からこんなにも遠いところへよくぞ来たものよと、
 ひそかに吐息したのか。

「それでェ、にほんへはァ~」
「ぐるがるる?」(←訳:何のために?)

 コンドルさんは政府に招かれての来日でしたが、
 ひと周りふた廻りコンドルさんから遅れて
 ヴォーリズさんが来日したのは、
 英語の教師として、でした。

「あはァ! やくもさんッみたいィ!」
「がるー!」(←訳:先生ー!)

 英語の教師であり、
 かつ、伝道師でもあったヴォーリズさんが赴任したのは、
 関東ではなく関西、
 琵琶湖のほとりの、近江八幡。

 このあたりは本当に、
 小泉八雲さんを彷彿とさせる、
 若き英語教師さんの日本での冒険の始まり始まり!
 と言いたいくだりです♪

「なれないィいこくでェ~」
「ぐるるがる!」(←訳:お目々白黒!)

 しかし、ヴォーリズさんは。

 英語教師とはずいぶん畑違いの道を
 歩む運命にありました。

 ヴォーリズさんこと“メレルさん”が、
 ときに近代日本の荒波に翻弄されながらも、
 まっすぐに進んでいった道とは――

「いまでもォ、のこッてまス!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:大事にされてます!)

 メレルさんのその後のお仕事を御存知の方々、
 まったく知らないという方々も、
 著者・門井さんが語る
 《屋根をかける》ひとりの人間の足跡を、
 さあ、ぜひ!
 全活字マニアさんに、おすすめですよ♪
 

 
 
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