テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

天井に花を。

2016-10-18 22:12:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 わッ? たいへんでスゥ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!アジサイが~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええっ?と我が目を疑ってしまったのは……
 アジサイのお花が咲いている風景!
 秋の長雨を梅雨とカン違いしたのでしょうか、
 10月よね?今って10月なのよね?と自問自答しながら、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― 若冲の花 ――



 編者は辻惟雄(つじ・のぶお)さん、2016年9月に発行されました。
 まぁた若冲さんかっ?と怒られそうですが、
 ええ、若冲さんなのです。

「ことしでェ、さんびゃくさいィでス!」
「ぐるがるるる!」(←訳:生誕300年!)

 伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)さん生誕300年を記念し、
 今年2016年は多くの展覧会やイベントが開催されていて、
 書店さんではたくさんの関連書籍がアート本コーナーを賑わせています。

 そういった書籍類は、どうしても
 若冲さんの代表作《動植綵絵(どうしょくさいえ)》を
 メインテーマに取り上げている傾向がありますが、
 この『若冲の花』で主役を張っているのは、
 題名に違わず、
 《花》です。

「ひょうしのォ、このおはなはァ~…」
「がるる!」(←訳:鶏頭だ!)

 京都の信行寺の
 《花卉図 天井画(かきず・てんじょうが)》は、
 若冲さん最晩年の、83歳のころに描かれたという、
 167枚の板絵です。

 167の花の絵――

 そこには、ひとつとしてダブリがありません。

 梅の画は10作品、
 菊の画は15作品、というように
 種類が重なっているものもありますけれど、
 色・形・構図はまったく別モノです。

「みごとにィ、かきわけてまスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:執念だねえ!)

 執念、というよりは、
 若冲さんにとって、これが普通、だったのかもしれません。

 京都の大きな青物問屋――
 イマでいう八百屋さん的な、
 野菜や果実を扱っていただろうお店の子に生まれた若冲さんには、
 花々は縁遠いものではなかったのでしょう。

「ふむふむッ? だからァかなッ?」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:珍しいお花があるよ!)

 古代インカ原産、
 日本には17世紀に渡来したヒマワリ(向日葵)。

 慶長年間に薩摩藩の島津家が徳川家に献上した
 琉球産のハイビスカス(仏桑花=ぶっそうげ)。

 これも17世紀に日本へ上陸したという、
 サボテン(仙人掌)。

 こういったお花や植物をよく知り、
 描き分けられたのは、やはり、
 若冲さんならではの離れ業、と申せましょうか。

「あでやかッ!」
「ぐるる!」(←訳:華やか!)

 若冲さんのお花の画では、
 四国の金刀比良羅宮の《百花図》も有名です、が。

 黄金色を背景とする《百花図》とは、
 出来映えが異なっている信行寺の《花卉図》を、
 今年、新たに若冲さんのファンとなった皆さま、
 ぜひ、この御本でご覧くださいな♪

「まだまだァ、つづくのでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:記念の催し!)

 東京では、春の東京都美術館での
 『若冲展』がアート界の春の大ニュースとなりました。

 一方、京都では現在、
 京都市美術館の『KYOTOの若冲』展、
 相国寺承天閣美術館の『伊藤若冲 展』など、
 若冲さんをテーマにした展覧会が開催中です
 (注;《動植綵絵》はコロタイプ印刷による複製品の展示です)。
 関西圏にお住まいの方々、
 京都に旅行予定の方々は、
 展覧会の方へも、お出掛けを♪
  
 
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