「こんにちわァ~、テディちゃでス!
おォ~ッ、あじさいィ、みィつけたッ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!咲いてるね!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今日は道端に咲いているアジサイのお花を見かけましたよ♪
もうすぐ梅雨、なのかなぁ?
では、雨降りシーズン突入の前に
本日も楽しく読書タイムを!
―― パウル・クレー 地中海の旅 ――
著者は新藤信(しんどう・まこと)さん、2014年3月に発行されました。
前々回記事では『ムーミンを生んだ芸術家トーヴェ・ヤンソン』を御紹介しましたが、
テディちゃ、虎くん、
《ムーミン》で人気の“旅人”キャラさんといえば?
「ふァいッ! すなふきんさんッでス!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:帽子のさすらい人!)
スナフキンさん、
それにムーミンパパさんも旅好きな御方、ですね。
“ここではないどこか“からの信号に
常に耳を傾けている二人と、そして。
画家さんの中にも、
同じように旅を愛し、
異郷の地を愛する御方がいます。
パウル・クレーさん(1879~1940)は、
在外ドイツ人の御両親のもと、スイスに生まれました。
麗しの山岳国、スイス。
豊かな自然に恵まれたこの国に、
しかし、ひとつだけ、無いものがあります。
「ふァ? ないィものォ??」
「がるるる?」(←訳:何だろう??)
スイスにないもの、それは――
海。
青い大海原、
天と溶け合う水平線、
月が照らす海峡の夜空。
スイスにない海を求めて、
クレーさんは旅に出ます。
灰色で冷たい北海じゃありませんよ、
君知るや南の国、
レモンの花咲くところ――
地中海へ!
「まッさおなァ、うみィ!」
「ぐっるるるる!」(←訳:あったかい海!)
クレーさんが初めて海を目にしたのは
21歳のときだったそうです。
イタリア、ジェノヴァの海。
視界いっぱいに広がるのは、
青い青い地中海の海と空。
以降、クレーさんは何年かごとに
旅に出ました。
ドイツや北海方面へ出かけたこともありましたが、
「やぱりィ、みなみがァいいんでス!」
「がぅるるる、ぐるっる!」(←訳:チュニジア、モロッコ!)
「しちりあァ、みなみィふらんすゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:エジプトも!)
この御本では、
クレーさんの《南への旅》の記録が語られています。
クレーさん御自身による旅のメモ、
家族へ書き送った手紙、
旅先でのスケッチや水彩画、写真。
南への旅は、クレーさんの画風を大きく変化させました。
画面の中には、
海としか思えない色、線が描き込まれ、
青の深さ、美しさが際立っています。
「みなみのォ、あおッ!」
「がるる!」(←訳:海の青!)
書店さんに並ぶ何千何万冊の書物の海にあっては、
あまり目立たない御本……かもしれません。
けれど、手に取って、じっくり読んでみれば
波音が恋しくなるような、
異郷への憧れが詰まった一冊です。
アート好きさん、
クレーさんのファンの方々は、ぜひ♪
おォ~ッ、あじさいィ、みィつけたッ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!咲いてるね!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、今日は道端に咲いているアジサイのお花を見かけましたよ♪
もうすぐ梅雨、なのかなぁ?
では、雨降りシーズン突入の前に
本日も楽しく読書タイムを!
―― パウル・クレー 地中海の旅 ――
著者は新藤信(しんどう・まこと)さん、2014年3月に発行されました。
前々回記事では『ムーミンを生んだ芸術家トーヴェ・ヤンソン』を御紹介しましたが、
テディちゃ、虎くん、
《ムーミン》で人気の“旅人”キャラさんといえば?
「ふァいッ! すなふきんさんッでス!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:帽子のさすらい人!)
スナフキンさん、
それにムーミンパパさんも旅好きな御方、ですね。
“ここではないどこか“からの信号に
常に耳を傾けている二人と、そして。
画家さんの中にも、
同じように旅を愛し、
異郷の地を愛する御方がいます。
パウル・クレーさん(1879~1940)は、
在外ドイツ人の御両親のもと、スイスに生まれました。
麗しの山岳国、スイス。
豊かな自然に恵まれたこの国に、
しかし、ひとつだけ、無いものがあります。
「ふァ? ないィものォ??」
「がるるる?」(←訳:何だろう??)
スイスにないもの、それは――
海。
青い大海原、
天と溶け合う水平線、
月が照らす海峡の夜空。
スイスにない海を求めて、
クレーさんは旅に出ます。
灰色で冷たい北海じゃありませんよ、
君知るや南の国、
レモンの花咲くところ――
地中海へ!
「まッさおなァ、うみィ!」
「ぐっるるるる!」(←訳:あったかい海!)
クレーさんが初めて海を目にしたのは
21歳のときだったそうです。
イタリア、ジェノヴァの海。
視界いっぱいに広がるのは、
青い青い地中海の海と空。
以降、クレーさんは何年かごとに
旅に出ました。
ドイツや北海方面へ出かけたこともありましたが、
「やぱりィ、みなみがァいいんでス!」
「がぅるるる、ぐるっる!」(←訳:チュニジア、モロッコ!)
「しちりあァ、みなみィふらんすゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:エジプトも!)
この御本では、
クレーさんの《南への旅》の記録が語られています。
クレーさん御自身による旅のメモ、
家族へ書き送った手紙、
旅先でのスケッチや水彩画、写真。
南への旅は、クレーさんの画風を大きく変化させました。
画面の中には、
海としか思えない色、線が描き込まれ、
青の深さ、美しさが際立っています。
「みなみのォ、あおッ!」
「がるる!」(←訳:海の青!)
書店さんに並ぶ何千何万冊の書物の海にあっては、
あまり目立たない御本……かもしれません。
けれど、手に取って、じっくり読んでみれば
波音が恋しくなるような、
異郷への憧れが詰まった一冊です。
アート好きさん、
クレーさんのファンの方々は、ぜひ♪