テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

月初めの、アートな美女たち。

2013-09-01 21:42:29 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪せぷてんばァ~♪」
「がるる!♪ぐるるがるがる~♪」(←訳:虎です!♪九月になれば~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 風涼しい(はずの)9月……
 9月最初の読書タイムは、
 あの人気美術評論家さんの御本を、さあ、どうぞ~!

  



 
            ―― はじめてのルーヴル ――



 著者は中野京子さん、2013年7月に発行されました。
 つい先日、著者・中野さんブレイクのきっかけとなった『怖い絵』が 
 ようやく文庫化されましたが、
 こちらは単行本の新刊!
 しかも、標的はルーヴル!

「おおごしょッ、でスねッ!」
「ぐるるがーるる!」(←訳:天下のルーブル!)

 照明すべてを日立製LEDに替えたことでも話題になった、
 フランス最大の――ヨーロッパ最大の――おそらく世界最大の美術館、
 ルーヴル。

 この御本では、
 著者・中野さんがセレクトした、
 ルーヴルに行ったらこれだけは見ておかないと!
 ルーヴル所蔵品ではないけれど知っておかなくちゃ!な絵画69作品が
 詳しく取り上げられ、
 特徴、背景、
 そして各画家さんの天才ぶりも解説されています。

「ひょうしはァ~もッちろんッ!」
「がる・るる~!」(←訳:モナ・リザ~!)

 ルーヴル最高の華、
 巨匠の中の巨匠レオナルドさん描く『モナ・リザ』についての文章は、
 御本の巻末、最終章。

 最終章に到るまでのメニューは、
 
 『なんといってもナポレオン』に始まり、
 『フランスを作った三人の王』、
 『ルーヴルの少女たち』、
 『ルーヴルの少年たち』、
 『まるでその場にいたかのよう』、
 『その後の運命』他、
 美男美女、貴族や王さまたち有名人、
 歴史の決定的瞬間!が雨あられ。

「ひげきもォあるしィ~」
「ぐるるがる~!」(←訳:笑いもある~!)

 笑って拍手するしかない《画家の王》ルーベンスさんの生涯。
 栄光と転落がセットになってるダヴィッドさんの画業。
 レンブラントさんの光と影……。

 私ネーさ的には、
 ティツィアーノさんの作品『手袋の男』がイチ推しです!
 肖像画絵画の白眉!
 名前も階級も年齢も分からないけれど、
 かくも冴え冴えと描き切ったティツィアーノさんの筆の見事さよ!

「でもォ~やぱりィ~」
「がるるるる~ぐる・ぐるがるる~」(←訳:オオトリは~モナリザさんに~)
「さらわれちゃッたァ!」

 そうなのよね~、
 美人なんだか美人じゃないんだか、
 判断しがたい微笑みの《美女》、モナ・リザさん……。

 その《美女》ぶりはともかく、
 描いた画家ノレオナルドさんを著者・中野さんは、

   《端的に言えば変人である》

 と診断しておられます。

「えェッ? へんじんッ??」
「ぐるぅ~??」(←訳:なぜぇ~???)

 変人の変人たる所以(ゆえん)と、
 レオナルドさんの略伝も兼ねた第17章『モナ・リザ』は
 アート好きさん必読の楽しい一編となっていますよ。
 (まだ気温はあぢぢだけど)秋です!
 アートの秋の開幕は、ぜひこの御本で~♪
 


コメント
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