「こんにちわッ、テディちゃでス!
うむむッ! これはッ!」
「がるる!ぐるぐるる!」(←訳:虎です!いま評判の!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
第10回開高健ノンフィクション大賞を受賞し、
2012年の読書界で大きな話題となった一冊ですよ。
さあ。こちらを、どうぞ~!
―― エンジェル・フライト ――
著者は佐々涼子(ささ・りょうこ)さん、2012年11月に発行されました。
『国際霊柩送還士』と副題が付されています。
国際霊柩送還(こくさいれいきゅうそうかん)、とは、
海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送し、
日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国へ送り届けること――
御本の中でこのように説明されている仕事をしているのは、
エアハース・インターナショナル株式会社の皆さん。
日本で最初に、
国際霊柩送還の専門会社として
設立された会社さんです。
「ふァ~…たいへんなァ、おしごとォでスゥ……!」
「ぐるるがる……!」(←訳:外国と日本……!)
海に囲まれ、
地球のどの国からも『遠い』『異国』であると感じさせる、極東の島国――日本。
その日本と、
海の彼方の国々に、
橋を渡そうと全力を尽くすのがエアハース社さん、でしょうか。
なぜなら、
橋を渡って帰ってきてほしい人がいるから。
橋が整っていなければ、
彼らは行き場を失ってしまうから。
「ごいたいィ、でスねッ……!」
「がるるぐるるがっるぐる!」(←訳:悲しいけれど帰ってきて!)
著者・佐々さんが
4年の月日を取材に費やした対象は、
エアハース社さんの社長・木村理惠(きむら・りえ)さんを中心とする、
まだまだ耳慣れない国際霊柩送還という職業。
事故や事件、病気、
或いはテロ、紛争地域で銃撃戦に巻き込まれ、
無念にも棺に納められて母国への帰路に就く御遺体、
そして御遺族、
御遺族の意を汲んで奔走するエアハース社員さんたちを、
佐々さんは敢えてエモーショナルに、
つつみ隠さず、真っ正直に綴ってゆきます。
御遺体を運ぶとは
御遺族に向き合うとは、
どういう仕事、
どういう意味を持つのか。
どういう形がベストなのか、と。
煩雑な事務手続き、
国ごとの風習、
敬うべき御遺体を食い物にする悪質な業者との闘い、
悲嘆、切なさ、
安堵と落胆、
終わりの見えない悲しみ……。
「まいにちィ、にじゅうよじかんッ!」
「ぐるがるるるがるぐるるる!」(←訳:社長さんは働き詰めです!)
個々の死生観、
また、日本人としての死生観。
《死》の在りかた・あるべき形をつぶさに描くこの御本は、
もう読んだよ!という活字マニアさんも多いことでしょうが、
評判は聞いてるけれど未だ読んでないぞ!という方々に、
あらためておすすめしたい作品です。
皆さま、どうか一読を~!
「きびしィけれどォ!」
「がるるぐるぐるるぅ!」(←訳:必読の傑作ですよぅ!)
うむむッ! これはッ!」
「がるる!ぐるぐるる!」(←訳:虎です!いま評判の!)
こんにちは、ネーさです。
ええ、本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
第10回開高健ノンフィクション大賞を受賞し、
2012年の読書界で大きな話題となった一冊ですよ。
さあ。こちらを、どうぞ~!
―― エンジェル・フライト ――
著者は佐々涼子(ささ・りょうこ)さん、2012年11月に発行されました。
『国際霊柩送還士』と副題が付されています。
国際霊柩送還(こくさいれいきゅうそうかん)、とは、
海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送し、
日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国へ送り届けること――
御本の中でこのように説明されている仕事をしているのは、
エアハース・インターナショナル株式会社の皆さん。
日本で最初に、
国際霊柩送還の専門会社として
設立された会社さんです。
「ふァ~…たいへんなァ、おしごとォでスゥ……!」
「ぐるるがる……!」(←訳:外国と日本……!)
海に囲まれ、
地球のどの国からも『遠い』『異国』であると感じさせる、極東の島国――日本。
その日本と、
海の彼方の国々に、
橋を渡そうと全力を尽くすのがエアハース社さん、でしょうか。
なぜなら、
橋を渡って帰ってきてほしい人がいるから。
橋が整っていなければ、
彼らは行き場を失ってしまうから。
「ごいたいィ、でスねッ……!」
「がるるぐるるがっるぐる!」(←訳:悲しいけれど帰ってきて!)
著者・佐々さんが
4年の月日を取材に費やした対象は、
エアハース社さんの社長・木村理惠(きむら・りえ)さんを中心とする、
まだまだ耳慣れない国際霊柩送還という職業。
事故や事件、病気、
或いはテロ、紛争地域で銃撃戦に巻き込まれ、
無念にも棺に納められて母国への帰路に就く御遺体、
そして御遺族、
御遺族の意を汲んで奔走するエアハース社員さんたちを、
佐々さんは敢えてエモーショナルに、
つつみ隠さず、真っ正直に綴ってゆきます。
御遺体を運ぶとは
御遺族に向き合うとは、
どういう仕事、
どういう意味を持つのか。
どういう形がベストなのか、と。
煩雑な事務手続き、
国ごとの風習、
敬うべき御遺体を食い物にする悪質な業者との闘い、
悲嘆、切なさ、
安堵と落胆、
終わりの見えない悲しみ……。
「まいにちィ、にじゅうよじかんッ!」
「ぐるがるるるがるぐるるる!」(←訳:社長さんは働き詰めです!)
個々の死生観、
また、日本人としての死生観。
《死》の在りかた・あるべき形をつぶさに描くこの御本は、
もう読んだよ!という活字マニアさんも多いことでしょうが、
評判は聞いてるけれど未だ読んでないぞ!という方々に、
あらためておすすめしたい作品です。
皆さま、どうか一読を~!
「きびしィけれどォ!」
「がるるぐるぐるるぅ!」(←訳:必読の傑作ですよぅ!)