お茶の里便り ◆掛川深蒸し茶で健康長寿の町◆

お茶屋に勤めている筆者の日常や感じた事を勝手気ままに綴っていきます。

天地返し

2011年12月12日 | お仕事

土曜日の夜は皆既月食でしたね。

全国各地で見れたみたいですね。

健康長寿の街、掛川でも朝の冷え込みが厳しくなってきました。

 

整地中のべにふうき茶園では本日も機械2台で作業中でした。

高さがバラバラだった昔の茶園の形跡は見えなくなり、きれいな平地

に変わってきています。

整地作業は単に平地にするだけではなく、固くなってしまった深い場所

の土を掘り起こしながら進めます。

こうする事で、茶園全体がふっくらと柔らかい土に変わっていき、植えた

茶の樹の根も広がりやすくなります。

この作業は「天地返し」と言って、通常の茶園では夏場などに畝間の土

を深耕します。

茶の樹を植えてしまうと、畝間しかできなくなってしますので、植える前

に茶園全体を天地返ししていきます。

ところどころに黒い土があり、よく見てみると炭でした。

この炭も土に混ぜる事により、土壌の発酵を促したり微生物の働きで

茶園にとって良い土になります。

天地返しをした場所の土は歩くと靴が沈んでしまうほど柔らかくなっていました。