株式投資入門

株式配当金での年金補完を目的としています。運用機関での運用経験と知識に基づいた情報を提供しています。

適温相場とは業界特有の都合の良い解釈

2018-01-18 20:30:16 | 株式投資
日本の株価はNY株価次第だ。業界特有の都合の良い解釈では、この相場は適温相場だから長続きするだろうという見方が大勢になってきた。わが国の株式時価総額は700兆円を超えGDPとの関係では歴史的な高水準にある。PERから見ても割高とはいえないまでも割安感はない。需給的にも外人は数か月サイクルで買ったり売ったりで、継続的に一貫して買っているのは日銀だけだ。NY株高が続いている間は問題なさそうだが、日本株が独自に買われる要素は殆どなく、NY株が変調をきたせば脆弱な日本株は簡単に崩れる。年末年始の株高で予想自体に上方バイアスがかかっているが、日本株堅調の前提はあくまでもNY株高であり、わが国の投資環境は更なる株高を予見させるほど堅固でもない。秋の米国中間選挙も気懸りだ。共和党敗北となれば市場への悪影響は必至だ。NY株式が堅調なうちはいいが、適温経済を背景に適温相場が続くなどと言っていられるのはいつまでだろうか?
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