良い子の歴史博物館

訪れたことのある博物館、歴史上の人物、交通機関についての感想、小論など。

権威認証機関(上府)

2009年06月23日 | 七権分立論
引き続き七権分立論の続きを書く。

権威とは何ぞや?
定義はよくわからないが、確かに人々を動かすには権威が必要らしい。

七権分立といいながらも、どこかに権威の拠り所を1つに絞りたい気がする。

権威認証機関(上府)の機能として
・重要法案の認証(決定ではない)
・公職者の任命(指名ではない)
・条約の批准
・勲章授与
・外交(単なる友好のためのもの)
・各種の儀式
などだ。
国家としてのあらゆる認証を引き受ける。

これだけの権威を何の根拠に基づいて実行するか?
国家により異なるだろう。

君主制であれば、君主の権威に基づく。
議会制であれば、議会の権威に寄ろう。
国家再考権威ということで、この機関を「上府」と名づけた。

古代ペルシアでは、王の印の押された文書に大きな意味があった。
昔の日本では、公式文書に花押が書き込まれた。

同様の特別な認証を付すことを上府が独占して行う。

しかし単なる形式的象徴ではない。
認証を拒否する権限を有する。
だからこそ、認証に大きな意味を持たせることができる。

認証拒否に対し、吏府が上府を解散し、
新たな権威付けの元で上府を再組織できるか、
なかなかのキーポイントではある。
三権分立制度で行政府が議会の解散権を持つか否かで、
国によって仕組みが異なるのと同じで、
考え方によって異なっていくだろう。