静寂はあなたへの恩恵

人生の途中で聴覚障害となった私。
でも代わりに心の声が聞こえるように・・・
そんな私の思いを綴っていきます。

自分で自分を大切にすること

2011-03-04 13:26:01 | 聴覚障害のこと
今朝の夢は、今取り組んでいることのテーマを象徴するもののようでした。

改めて書きますが、私はこの聴覚障がいのために、いろんな人との関わりの中で、
悔しい思いや悲しい思いをしてきました。
その人たちとの関わりは、かなり昔のことで、その人の深いところにある思いを
理解することもできないし、そうした人たちは実は自分の内面の鏡なのだ、なんていうことも
まったくわからないし、その人のことを「許せない」「憎む」という気持ちしかなかったの。

そういうことを強い印象で思い出せる人が二人いるんだけれど、今朝の夢にその一人が出てきて、
その人は、現実の世界では、私が保育園で働いていたときのある主任保育士でした。

私は高校生のころから聞こえが他の人よりもあまりよくない、ということは感じていたけれど、
普通の会話になんの支障もなかったので、あまり気にしてはいなくて、
でも働き始めてしばらくしてストレスからか、すごく聴力が落ちてしまって、
病院通いをすることになりました。
もちろんそれは園長、主任も知っていて、それをすごく悪いことのように言われたり、
行動で示されたりしました。

それまでも私って、自分から行動ができなくて、人の指示を待たないと何もできないところがあって、
自分に、自分のすることに自信がなかったのです。
これはきっと、子供のころから親の目を気にしながら育ったせいなのだと思うのですが。。。

だからそうしたところや途中から聴力がすごく落ちて聞こえにくくなったことから、
園長、主任の私に対する態度が豹変して、いじめみたいにされることもあったのです。
(何か話しかけても無視されたり、きつい言い方で返されたり)
そして入って1年で「クビ」にされたの。

それまでのいじめのような対応もつらかったし、「クビ」にされたこともつらくて、
園長はそのことを私に言う前に、母親を園に呼び出して伝えたのです。
そのことも母親に対して申し訳なさでいっぱいでした。
私がとても至らない子のような気がして、聞こえなくなったことが悪いことのような気がして、
自分のことを責めました。

その後は試験を受けて、市の公立保育園に採用が決まって、本当にうれしくて、
両親にも喜んでもらえてほっとしたのです。

でも自分はそうやって幸せになったのに、あの主任のことは許せませんでした。
きっと憎んでいました。

でもこういう学びを始めてから、憎んだり、許せない思いは流そうって思って、
その人のことも許そうと思いました。
その人のおかげで公立の保育園に勤められたのだから、と。
でも実際にはなかなかできなくて、ずっと憎んでいたんだと思います。

そういうことが20年も前にあって、それをずっと根に持っていたのね。

それが今朝の夢にその主任が出てきて、夢の中でも彼女は保育士で
私をまた保育士として採用したいと言うの。
私はすごく強気で「今の私はあのころよりも聞こえないけれどいいんですか?
あのとき本当につらかったんですよ、あなたたちのせいで」と言っていて
それでも主任は私を雇いたいと言い、そしてあのとき申し訳なかったと謝るの。

そして「今とてもつらい状況で、それをあなたに聞いてもらいたいの」、と言って話し始めるの。
(なぜか後ろ向きでした)

周りには保育士さんが何人かいて、その主任は嫌われている、恐れられている(現実でも夢でも)から
夢に出てきた保育士さんたちは、その「つらいことを聞いてもらいたい」と
言っている主任のことを笑っているのね。
誰も同情していないの。

でも私は一人同情して、聞いてあげていました。

そこで目が覚めたのだけれど、もう許して、感謝する時期に来ているのかなと思ったの。

自分の部下が聞こえにくくなったからと言って、態度を豹変させ、いじめのように対応する彼女を
とても恨んだけれども、今思うと、悲しくさみしい人だなって思います。
そして彼女自身もつらい思いを抱えていたんだろうなって思います。
何が彼女をそうさせたのか、どうしてそんなふうな態度を取らなければいけなかったのかって
いうそういう根本的なところを見てあげなければ、と思ったの。

そして私の中にもそうされてもいい、と思っている自分がいたの。
聞こえないからしょうがない、聞こえないことは悪いこと、至らないことだと思っていたの。
自分を大切に扱っていない、自分がいたのね。
だから他の人からも大切にされなかったし、大切にしてくれない人と出会ってしまったんだと
思うのです。

自分で自分を大切にしなければ。。。
誰がなんと言ったって、自分が自分の良さをわかっていてあげたら、それでいいのですよね。

そうするためには、自分を癒すこと。
それしかないのです





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