今日は、チェロ教室のアンサンブル発表会だった。
4人組6チームに分かれて、4曲づつ演奏。
今回は、先月寿命を全うして天国に旅立った看板犬サリーを追悼して、有志で「亡き王女のためのパヴァーヌ」を演奏するという案が出されていた。
で、結局全員が参加してチェロ五重奏版を演奏することに。
指揮は先生。
練習にはあまり時間がとれなかったが、各パートは3-4人づつで、トップの5人が中心となって掲示版を利用してボウイングや演奏上の注意事項などを共有した。
全員で合わせたのは本日の本番直前のリハーサルでの一回通しだけ。
でも、一度も立ち止まらず、なかなかの出来栄えであった。
どちらかというと普段はクールで穏やかな印象の師匠であるけれど、指揮ぶりはかなり熱かった。
本番の追悼演奏はかなりうまくいったのではないか。
演奏終了後、感極まって先生が号泣されたのには少し驚いた。
生徒の中にもサリーのことを想って涙した者もいた。
でも先生があれほど号泣したのには、他にも理由があったのではないかと思う。
数年前から始まった門下生同志のアンサンブル。
けれど、全員が先生の指揮のもと一緒に弾いたのは、今回、亡きサリーを想っての演奏が初めてだった。
毎年、春の発表会後の講評で、「みんな年々上手くなっている」と褒めてくださる先生。
その生徒たち全員が一緒にアンサンブルするというのは、かなり深い意味を持つのではないかと思うのだ。
門下生同志の心の絆も深くなったような気がする。
それもこれも、心優しいサリーのおかげ。