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菜の花も鉄道もアートも楽しむ! ーいちはらアート×ミックス2017

2017年04月17日 | アート●オススメ展覧会●

2014年に初開催された千葉県市原市での芸術祭「いちはらアート×ミックス」。今年は3年ぶりの”第2回”が開催されています!

都内から1時間程度で行ける場所ですが、菜の花も鉄道も食も楽しめて、近場だけど小旅行(ピクニック?)気分な芸術祭でした。
(2014年の感想はこちらのリンク集から。)

(訪れた日は残念ながら雨でしたが 菜の花&桜も楽しめました)

 

■ 教室をつかったユニークな展示 IAAES(旧里見小学校)

旧里見小学校(IAAES)は、廃校になった小学校を利用した会場です。小学校らしい掲示物が残っていたり、なんだか懐かしい気分になります。

(「フチ夫」/ 開発好明 | 学校の廊下から外を覗いてびっくり!”フチ子”さんならぬ”フチ夫”くん。昨年の市原湖畔美術館での個展で発表された作品だそうです。)


会場の”教室”をモチーフにした作品が多く、3年前は公開制作をされていた豊福亮さんの「美術室」や、角文平さんの「養老山水図」が今年は完成形で展示されてました。

(「美術室」 / 豊福亮 | E.H.ゴンブリッジの著書「美術の物語」に登場する世界の名画の模写で埋め尽くされた豪華な美術室!!)

 

角文平さんの「養老山水図」は、学校の机に市原の地図が彫刻された作品なのですが、とにかく細かい!!机の天板が合板なので、色の違いが地層みたいに見えてきて面白いです。

(「養老山水図」 / 角文平 | 懐かしい小学校の机の表面に施された市原市全土の地形の彫刻!その細かさに驚きます。)

 

比較的ノスタルジックなテーマの作品が多い中、ちょっと異なる雰囲気で印象的だったのは第7回「1_WALL」グランプリ受賞者・仲田絵美さんの「なんでもない」。20代の女性の個人的な日記のような写真と文章の作品ですが、あと少し解像度が高くても低くても”知らない他人のどうでもいい日記”になってしまうような内容が、絶妙なバランスで見る人の体験につながって、”自分ごと”に見えてくるような作品でした。

 

(「なんでもない」 / 仲田絵美  |  日常に感じてしまうような不安や幸せなどの感覚…絶妙な距離感の写真でした。)

 

また、こちらの会場で面白かったのが、世界土協会の「土ソムリエ」

まるで高級レストランのようにしつらえられた教室で、様々な土地で採取した土をリストから選びその香りと映像を体験できます。サーブしてくださる時に、土を採集した時のエピソードなどもお話いただけるのもユニークでした。見た目の色や質感だけではなく、香りの立ち方が全然違うのが面白かったです。

普段は土を使った絵画や彫刻などの作品を別々に制作している3名のアーティストが、ユニットとして活動されているのだそうです。

(「土ソムリエ」はイベント的に開催されているそうで、今後の開催日は5/3.4.5.6.7.13,14。時間は13:00-16:00(無料)。)

(開催時間以外でも、厨房にあるスイッチを押すといろんなハプニングが起こって楽しめます。)

 

■古民家の空気を活かした展示 アートハウスあそうばらの谷

養老渓谷駅から10分ほど歩いたところにあるのはアートハウス あそうばらの谷
こちらでは鈴木ヒラクさんの個展「道路」が開催されています。

入り口にある反射材を使った作品はフラッシュで撮影すると、目で見たときとは違った雰囲気になって面白いです。自分のカメラでたいたフラッシュが再帰反射して返ってくる様子を思い浮かべると、そこに光の「道」が現れるようにも思えます。

部屋の奥には会場近くの手彫りのトンネルをフロッタージュした作品もあり、見ているうちにこの古い民家全体がトンネルのような雰囲気にも思え、絵画が遺跡の中の「洞窟絵画」のようにも見えてきました。


彫刻や絵画といった作品の展示ですが、この空間全体が古民家をつかったインスタレーション作品のようでもありました。

 


■小湊鉄道100周年にちなんだ展示も!

ところで、小湊鉄道は今年で100歳になるそうです!これを記念して、白鳥公民館では、写真家・中井精也さんの写真展が開催されていました。


(中井精也さんは、いちはらアートミックスのガイドブックの写真も撮影されています。)

菜の花色の可愛らしい小湊鉄道と、中井さんの「ゆる鉄」写真は雰囲気がぴったり合いますね。

(写真の雰囲気はゆるいですが、ステートメントには「小湊鉄道は世界遺産だ!」なんていう熱いコメントも!)

会場のすぐ近くの上総大久保駅には菜の花もいっぱい咲いています。この菜の花、「菜の花プレイヤー」さんという地元のボランティアさんによって手入れされているんだそうです。

(上総大久保駅。菜の花いっぱいでした!駅舎のトトロのイラストにも注目!!)


■やっぱりごはんも楽しみたい!

さて、作品を楽しんだあとには、ごはんも楽しみたいところ。
IAAESでは、里山食堂で、地元の野菜を使ったカレーやオムライスを食べることができたり、「いのししベーコン」などのジビエの販売や、ビーントゥーバーのチョコレート店「ARTISAN CHOCOLATE 33」のカフェなどもありました。

(オムライスとカレーの欲張りメニューも♪ オムライスに添えられたほくほく銀杏も美味しいです!)


里見駅での喫茶「ハイボールガーデン」や、白鳥小学校でのクラフト・飲食販売も(こちらは通りすがりに拝見した程度ですが)賑わっていていました。

暖かくなってお出かけしやすくなったこの季節、菜の花と鉄道とアートを楽しむプチ旅行にでかけてみてはいかがでしょうか?


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■DATA■

いちはらアート×ミックス2017 @市原市南部



会期:2017年4月8日(土)から5月14日(日)までの37日間
会場:千葉県市原市南部地域[小湊鉄道上総牛久駅から養老渓谷駅一帯]
IAAES[旧里見小学校]、月出工舎[旧月出小学校]、内田未来楽校[旧内田小学校]、市原湖畔美術館、森ラジオ ステーション、クオードの森、旧白鳥小学校、白鳥公民館、アートハウスあそうばらの谷 他
「いちはらアート×ミックス」は、美術が持つ地域資源を顕在化する働き、多様な層の人々の協働を促す力を活かしながら、市南部地域を活性化させるために2014年にスタートしました。

 

ジャンル:
芸術
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