今年は琳派400年ということで、各地で琳派関連の展覧会が催されていますね。特に京都国立博物館には、俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一の「風神雷神図屏風」が集結するということで話題になっています。
琳派に盛り上がる京都で、ポップでカラフルな現代版の”琳派”とも言える大規模な作品の展示が行われています。
琳派400年記念 植物園 de RIMPA「PANTHEON ― 神々の饗宴 ―」
(ヤノベケンジさんスケッチ・展覧会チラシより)
現代アーティスト・ヤノベケンジさんの”造形”、アートディレクター・増田セバスチャンさんの”色”、そしてライトアップアーティスト・高橋匡太さんの”光”の共演! ということで、日中の作品と夜のライトアップイベントを見にいってきました。
まずは日中の様子です。
(ライトアップ編はコチラ→ これが 現代版・琳派?! ー琳派400年記念 PANTHEON 神々の饗宴@京都植物園。【ライトアップ編】 )
どーん!と、温室前の ”鏡池” で迫力ある「風神」、「雷神」、「花の女神・フローラ」と対面です。
「鏡池」の名前のとおり、水面に映り込む様子が美しいです。
向かって右手が「風神の塔」。
(「風神の塔」/ ヤノベケンジ)
「風神・雷神図屏風」の風神のように大きな袋を持っていますね、背中には風車も背負っています。(発電しているそうです)
(「風神の塔」/ ヤノベケンジ)
ざばーっっ!!っと突然勢いよく水を噴き出します!池の水を循環させているそうですがなかなかの迫力です。
(「風神の塔」/ ヤノベケンジ)
左手は「雷神ー黒い太陽」。
(「雷神ー黒い太陽」/ ヤノベケンジ)
こちらはトゲトゲとしていて、”雷様”のイメージのとはずいぶん違いますね。太陽がモチーフになっているようです。京都植物園はもともと「上賀茂神社(賀茂別雷神社)」の社領地なのだそうですが、こちらが”雷”の神様だというつながりもあるそうです。
そして、中央は「フローラ(花の女神)」。
(「フローラ(花の女神)」/ ヤノベケンジ+増田セバスチャン)
ヤノベケンジさんの「サン・シスター」に似ていますが、池に咲く蓮や、フローラを囲む増田セバスチャンさんの「New Generation Plant」の雰囲気も手伝ってか、どこか中性的で仏様のような神聖な雰囲気を醸していました。
(「フローラ(花の女神)」/ ヤノベケンジ+増田セバスチャン)
(鏡池の睡蓮)
衣装には琳派的なモチーフも取り入れられていますね。
(「フローラ(花の女神)」/ ヤノベケンジ+増田セバスチャン)
それにしても、大きな作品です!植物園での開催というのが不思議な感じでしたが、開放的な空間で作品を楽しめるのは嬉しいですね。背後の温室の流線型もなんだか面白く感じられます。
さて、この作品が夜にはどう変化するのか…?
【ライトアップ編】に続きます。
こちらの展示は10月25日(日)までです。
■DATA■
琳派400年記念 植物園 de RIMPA「PANTHEON ― 神々の饗宴 ―」
会 期:2015年7月25日(土曜日)~10月25日(日曜日)
展示プログラム:
序 章 「雷神―黒い太陽」 5月26日(火曜日) より
1 章 「フローラ降臨」 7月25日(土曜日)より
2 章 「風神の塔」 8月13日(木曜日)より
最終章 「New Generation Plant」 9月中旬より
橋匡太ライティングプロジェクト:
9月27日(日曜日)~10月11日(日曜日) 18~20時 夜間再開園:入場無料
昼間開園時間 : 9:00~16:00(閉園 17:00)
入園料 : 一般200円/高校生150円/中学生以下 無料
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