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”こんなところに?!”意外な共通点をさがす。 ー「ラブラブショー2」@青森県立美術館

2017年05月14日 | アート・写真レポート

青森県立美術館で開催中の「ラブラブショー2」に行ってきました。

青森県立美術館

 

”美術をはじめ、多彩なジャンルで活躍しているアーティスト、クリエイターが出逢”う展示ということで、二人のアーティストのコラボレーション作品が展示される展覧会と勘違いしてたのですが、2人のアーティストの作品を意外な共通点から結びつけて展示するキュレーションの展覧会で、単独の作品で見るのとは少し違った魅力に気づけるのが面白い展示でした。

まず、エントランスにある「会いに行きたい」(伊藤隆介(映像作家・美術家)× 柴田聡子(ミュージシャン)× 徳田慎一(建築家))は、模型と映像と音楽のコラボレーション作品。小さな模型の中を自分が進んでいくようで面白いです。(青森県立美術館だからか、なかにちょろっと奈良美智さん風イラストも出てきたり…)

「会いに行きたい」(伊藤隆介(映像作家・美術家)× 柴田聡子(ミュージシャン)× 徳田慎一(建築家))

 

「きみになりたい。」(古賀学(写真家・デザイナー)× チェン・チンヤオ(美術家))は、どちらも女性をテーマにした作品。
水の中の女の子の写真や映像を撮影されている古賀学さんの作品はもともと好きでしたが、”水中ニーソ”が美術館の大きな壁一面にばーんと展示されているのってはなんだか不思議な感じでした。展示室全体がプールになったようなのびのびした感じと、小さなキューブに閉じ込められたフィギュアのような女の子の作品の対比がユニークな展示でした。一方でチェン・チンヤオさんの作品は、「草地上的AK47少女」など、少し会田誠さんの作品を創造させる一方で、よりグロテスクというか…同じ”女の子”を主役とした作品でもイメージの全く異なる部屋でした。

「きみになりたい。」(古賀学(写真家・デザイナー)× チェン・チンヤオ(美術家))


「ヴンダーカンマー」(榎忠(美術家)× 大洲大作(美術家))は、榎忠さんの薬莢を敷き詰めた作品と、大洲大作さんの光に包まれた青森の美しい風景が電車の車窓に投影される作品が並べて展示されています。この二つの作品の共通点がわかりづらかったのですが、「ヴンダーカンマー」(驚異の部屋)という観点だったのには少し驚き。美しい車窓に薬莢の山が映り込んでる風景はまた別の作品みたいにも見えてきます。

「ヴンダーカンマー」(榎忠(美術家)× 大洲大作(美術家))

 

その他、「知覚・感覚・身体」(市川平(特殊照明作家)× 八嶋有司(美術家) )や、「トモダチ大作戦」(岡本光博(美術家)× 青秀祐(美術家))など、青森県立美術館の広く天井高のある展示室を活かした展示も多かったです。

「知覚・感覚・身体」(市川平(特殊照明作家)× 八嶋有司(美術家) )


「トモダチ大作戦」(岡本光博(美術家)× 青秀祐(美術家))


そして、常設展も企画展にちなんで、2人の作家の組み合わせで展示されているのが面白かったです。特に「裏町人生」(寺山修司×森山大道)の写真と言葉のコラボレーションの展示が良かったです。

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青森県立美術館といえば、奈良美智さんの「あおもり犬」もやっぱり見たいですね。いろんな角度から見上げてみると、いろんな表情に見えて面白いです。

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ちなみに、インフォメーションに「鑑賞手帳」というのが置いてあったのですが、なんと希望者には無料でくださるそうです!マイベスト作品や、展覧会自体の評価などが書き込めるようになってるんですね。これが無料だなんてすごい… ”展示室で「もやもや」したとき、『鑑賞手帳』を開いてみてください。” という最初のページの1文がなんだかよいですね。

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■DATA■

ラブラブショー2:
アーティストとアーティスト、作品と作品が出会い、そして作品と個性的な空間が出会う。そこに生まれた、「いま」、「ここ」でしか体感できない作品を楽しむ美術展。「出逢いは愛」・・・、さあ美術館でレッツ・ラブ!

場所:青森県立美術館
会期:2017年4月28日(金)- 7月2日(日)
休館日:5月8日(月)、5月22日(月)、6月12日(月)、6月26日(月)
開館時間:
4月28日 – 5月31日 9:30 – 17:00(入館は16:30まで)
6月1日 – 7月2日 9:00 – 18:00(入館は17:30まで)
料金:一般1,300円、高大生800円、小中学生無料

ラブラブショーは「出逢い」をコンセプトとした美術展です。美術をはじめ、多彩なジャンルで活躍しているアーティスト、クリエイターが出逢い、さらに隣接する三内丸山遺跡の発掘現場に着想を得て設計された青森県立美術館のユニークな空間と出逢って、ここでしか成立しない作品が生み出されます。特定のテーマは設けず、表現の多様性を尊重し、作品の自由な解釈を楽しむことのできる、現代/文化の「アンソロジー」として展示は構成されます。そして空間と一体になった様々な作品とみなさんが出逢う。そうした出逢いが「美術館」や「展覧会」、「作品」に対する共感=愛へとつながる。そんな願いを込めて作った展覧会です。さあ、お気に入りの作品を見つけに、展覧会へ足を運んでみませんか?

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