セブ島移住者の本音トークⅡ

セブ島でNGO活動に従事する管理人が、フィリピン人家族との奇妙な生活や、現地での国際交流について語ります。

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波高し...

2012-03-15 | NGO活動

【スクワター強制排除の跡...】

前回の投稿では、関東の大学生諸君を中心とした国際支援団体FESTさんとの協働活動について述べましたが、今回は、その続報です。


実は、その後、FESTさんの方でも、該当地域の住民へのアンケート調査の結果を踏まえて、今、この段階で、具体的な地域開発、或いは、生活向上プログラムに取り組むには、少し、ハードルが高すぎるとした判断をされたようで、先日の日曜日には、当初計画から、少し、トーンダウンして、地域住民へ対する、家計管理の勉強会のようなモノを計画したのですが、その直前の先週金曜日には、トンでもない事件が起こりまして...


…それは、こうした地域‘スクワター’(元々は、不法占拠住民を指す英語だったのが、フィリピンでは、そうした地域-英語で言えば、‘スラム街’-を指す言葉になっています)には、ある種、避けられない事で、彼ら日本の大学生諸君(FEST)が重点的に支援しようとしていた川沿いの地域から少し、陸側(?)に入った地域の約30世帯が、強制排除の処分を受け、あっと言う間に、そこにあった住居が取り壊され、住民たちの生活の場が奪われたのでした...


こうした事については、中々、判断が難しいし、意見が分かれるところだと思われますが、こうした不法占拠民は、明らかに、自分の土地では無いところに居座った訳であり、法の下において、ちょっと読み方を変えれば、‘法を犯している’訳ですから、法の下には、強制排除をかけた側に正義があり、土地を占拠していた住民たちは、‘悪’という事になる訳ですが...


…そのような事柄に突っ込んでゆくと、国家とか、政府とか、法とかを論じる事になり、収拾がつかなくなるので、詳細に触れるのは避けますが、僕が思うには、この辺りが、この国の最も深刻な問題で、全てが出鱈目な中、特権階級や為政者にとって都合よい状態にしているだけで、法そのものを守る事の根拠に乏しく、少なくとも、‘それ’は、この国の大多数を占める庶民(実態として皆、貧困層)を向いたモノにはなっていないと言う事ですね...(最近の日本でも、この辺り、要注意ですが...)


…この強制排除の背景にあったものは、この土地が、個人オーナーの担保物件になっていて、オーナーのビジネスの不調により、資金繰りがストップし、結果として、銀行が、この土地を接収したようです。


そして、銀行が、この土地を転売するに当たり、住民たちには、話し合いのテーブルに就くように要請したようなのですが、‘その意味が良く分からない’彼らは、それを無視し、更には、その後に発せられた、‘最後通告’も無視して、結果として、何の準備も無いままに、この日の強制排除を迎えてしまったようです...


そうした事は、日本人の感覚では、中々、理解し辛いところですが、‘これ’こそが、この国フィリピンの庶民層(貧困層)の真実であり、こうした法的処分は勿論の事、その他の‘通知’についても、実際のところ、‘その日が来ないと、分からない’…と言う事なんですね。そうした事を指して、もう直、名古屋大学国際開発研究科を修了するB・A君が、良く、


 『アルファベットを読める事で、‘識字率’が高いなんて統計は、ナンセンス
 であり、文書の意味が理解できなければ全く意味がない』


…と言いますが、こうした事実からも、‘それ’が読み取れるのですね...



まあ、しかし、この国の状況をして、こうした貧困層が、そうした状態にある事は、正に、中世ばりの愚民政策の結果なのであり、もし、誰かが、こうした状況を見て、


 『…だから、‘あんなヤツら’を相手にしても意味が無いんだ...』


...なんて言う事があるとすれば、それについて、僕は、あまりにも、一方的な短絡思考のようにも思えますが、多分、正しくは、‘自分の事だけでも精一杯なのに、そんな面倒な連中の相手はしていられない’と言う事なのかも知れませんね...


...が、そうした事の是非は、一旦棚上げして、言える事には、、こうした事態に及んでは、地震、火事他の天災とか人災に出くわすのと同じように、その被災者(?)の、その後の生活に大きな影響がある事は言うまでもありません。文字通り、生活の基盤を失う訳ですから...


そして、それに追い討ちを駆けるように、FESTさんの方で、重点的に取り組もうとしていた川沿いの住民も、近々、強制排除に向けた話し合いがもたれるとのウワサが流れ、住民たちは皆、浮き足立ってしまい、結局、11日(日)に予定していた住民とのミーティング兼講習会は中止せざるを得なかったのでした。


しかし、後で、バランガイオフィス(区役所のようなモノ)の窓口の人々と話をしていて分かったのは、彼らがアナウンスしたのは、川沿いの地主不在の土地(即ち、政府の土地)に居住している不法占拠住民を対象に、土地の政府払い下げ若しくは、移転他のオプションについてのタウンミーティング的なモノを行いたいとのアナウンスをしたら、折も折、御近所が、強制排除されたばかりだった為、‘すわ’と過剰反応をしたようです。


...実際に、僕が現場で、聞いた話では、‘3ヶ月以内に強制退去させられる’なんて、妙に具体的なモノもありましたが、結局、パニックになった人々の噂が人の口から口に伝わる内に、どんどん尾鰭がついて、一人歩きしてしまっただけの事だったようです...(結局、フィリピン人の‘チスミス’ってモノは、こうしたレベルのモノが多いので、要注意なのです。それで、僕は、ここでの長年の経験を通して、彼らの話を鵜呑みにはしないで、各方面から情報を集めて、必要であれば、その大元を糾して、事実のみを確認し、総合的な判断をするように努めています。...まあ、これは日本でも、似たような事が起こりえますが...苦笑)


さてさて、そんな訳で、日曜日には、FESTさんと、現地の人々を交えて、今後の方向性を確認しただけに留まり、御近所の、生活の場を壊され、右往左往している人たちを放置する訳にも行かないと、FESTさんの方で、翌日(月曜日)に、前出のバランガイオフィスの職員たちにも支援の仕方の意見を求めた上で、彼らの立会いの上で、2~3日分の食料支援をする事になりました。(僕らプルメリアとしては、物資の調達とか分配方法について、バランガイ側と調整し、FESTの側面支援をしました)



…こんな風に、お米を1キロ毎に袋詰めし、



缶詰も用意して、


 

受益者名簿を作成して、キチンとチェックした上で、配給をしました...


勿論、こうした事は、問題の根本解決ではなく、一時しのぎではありますが、そこに助けを求める人がいた時に、最低限の出来る事を、ちゃんとしたプロセスを経て、尚且つ、迅速に行う事は非常に大切であり、こうした事を抜きにして、人と人との信頼関係は結べないのです。そして、信頼関係なくして、プロジェクトなんて為しえないのです。


そんな訳で、当初、思ったとおりに進んでいないのは事実でしょうが、FESTさんには、こうした緊急支援の中で培った地元住民との信頼関係をベースに、次には、先に進めるよう、(結果として、これで良かったと言えるよう)頑張って欲しいですね...


ご意見、お問い合わせがありましたら、

gombiedon@yahoo.co.jp

 

 

 


にて、お受け出来ますので、こちらの方まで、メッセージを宜しくお願いいたします。



 

 

 





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