まだ学生してるんです oba

もみあげとひげと卒制後の

今考えていることvol.2

2008-09-14 05:35:14 | 今考えていること

京都に帰ってきて…まだ本調子のペースではありませんが、制作モードに入りました…

関東では、来年進学する法政大の4回生の友達と飲む機会があり、建築談義をしました。京都ではあまり、こういう機会がなかったので、ものスゴク刺激的で…とにかく、建築を語り合うには、自分の知識がなかなか追いついていないことに気づかされました。けっこう本読んでいるし…アンテナも張っているいるって思っていましたが、思っているだけで…ちょっと焦るとともに、負けてられない!!って気持ちもフツフツと沸いてきました。

今さら、何を言っているんだ!!って叱られそうなのですが。
最近、どうしても手が動かないというか…スケッチを描くキーワードが出てこなくて…イライラしてて。 前の日記にも書きましたが、やはり自分の中へいろんな刺激を与えることImpressionが重要だなと思います。夏休みも折り返し地点を過ぎ終盤と入りましたが、そろそろ、スケッチやらで外へ出し始めましたExpression。 そして…さらに本を読み込みはじめました。春のころは、何の本を読んだらいいかわからない感じでしたが、最近は方向性があるというか、自分が欲しているものを意識して本をチョイスして読む感じです。あと映像作品(大半はアニメですが)も…

今している作業は、前回のチェックで出てきた、計画エリアのelevationを書いているところです。住宅地図(ゼンリン)ので建物の高さがおおよそ読み取れるため、そこから都計図を照らし合わせて、CADでヴォリュームだけ書き出しました。
スケール感を持つことと、最終的にひとつの建築にすることから、まずは1:100で打ち出しました。A1サイズの紙で7枚分(840×7=5.88m)でした…でかい。作業的に、スケッチをトレペでかぶせて書くつもりでしたが、初期段階のスケッチでは不向きと判断し1:200で、打ち出しなおし、そこにかぶせていくこととしました。

今、考えているのは全体を統合するシナリオです。というか、黄金比のような、全体から細部へと影響を与えていくプログラムを考えています。以前から挙がっている、・字と図の反転タイプ ・屋根でテリトリーを視覚化するタイプを含め、そのほかに挙がったプログラムをスケール感を与えて図化しようとしています。

字と図の反転タイプですが、今日、学校で10+1をパラパラ見ていたところ、良く似たアイディアがありました…(10+1/2005/No.39 p158-p159) 誌上では、東京における、都市再開発の停滞地域(一時停止都市と呼んでいる)への、対応?をいくつかのケーススタディを挙げているのですが、その中のひとつとして「重鎮」というタイトルで挙げられていました。 重鎮…そうです、あの樹脂でつくったスタディ模型みたいな感じです。 内容上、自分がやっていることとは目的が違いますが、結果的なヴァリュームは似たような姿をしているみたいです。  少し、参考にしてスケッチをしてみようと思います。

あと…余談ですが…こんなの見つけました。
建築系ラジオhttp://www.tatsumatsuda.com/japanese/radio/radio.html
iTunesのVersion4.9以降が必要ですが、面白いです。五十嵐太郎さんとか、石上純也さんとか登場します。それにタイムリーなことに、前回の卒業設計日本一での日本二位の方のインタビューも聞けて、去年の全国的な傾向とか、ほかの学校の学生がどんなことを考えているのかはざま見えました…二位のして、ちょっと不思議ちゃんですが、おもしろい人だなと思いました。今更ですが、ギャラ間の展覧会場にも、その人がいたらしくて、無理してでも行けばと今更後悔です汗 暇な人はいないと思うけど、生の声が聞けるので、なんかすんなり入るし、聞いてみて下さい。
もしかして、知らないの俺だけだったりして笑


今考えていることvol.1

2008-09-07 16:48:29 | 今考えていること

前回アップが中途半端に終わってしまっていたので続きを…


表現方法

最近、手描きもよいなと思うようになりました。
普段の課題は、CADとかCGですが…特別、手描きが上手いわけでもないけど。

なぜ、今頃になって?と思う方もいると思います。
それは、前回の記事でもUPしましたが、宮脇檀さんのデザインサーヴェイの図面を見たからです。

鈴木さん情報で、関東で宮脇さんの展覧会をやっていることを知り、せっかく横浜に帰省しているので、見に行きました。学校で借りた本のコピーが展示物の多くを占めていましたが、三つほど手描きの実物図面を目にすることが出来ました。インキング仕上げのもの、鉛筆仕上げのものなど…集落ひとつが一枚の紙に描かれています。たしか、縮尺は1:200。
着彩をしてるわけでもなく、バロンケントのような色合いの紙に黒線で描かれた図面は、まるで麻布に描かれた和柄のように鮮やかにハッキリと見えます。そして、近くまで寄ると、ひとつひとつの家のプランがあり、そこでの生活を想像させます。
そんな図面を見て、図面が人に伝えるという役割のすごさを感じました。図面と解説は別々になっていて、図面を見る時は解説は存在しません。しかし、なんにも説明されずに見ても、その図面からはいろいろな情報を得ることが出来るのです。

そんなことを感じると。図面が単なる、図で終わるのではなく、いろいろな要素が盛り込まれたものとして表現するには、手描きが有効なのかもなと感じたわけです。


境界

そこの、案内の女性の方と仲良くなりいろいろと話をしました。その中で、デザインサーヴェイは今の時代では難しいだろうと言っていました。防犯上のことでしょう。知らない人を家に入れることへの抵抗感は当時と比べものにならないほど強くなっているように思いました。
実際、僕自身。敷地調査で写真を家々に向けることに抵抗があり、また罪悪感を感じます。なのでその場でゆっくり空気を味わうことも出来ていないのが現状です。もう、建築自身だけでなく人間までもが外部との関係に対して、閉じてしまったのでしょうか…

閉じるという行為。それは、コミュニティなどの地域共同体が自らに利益を守るためでも必要なのだろうとも感じます。
僕の勝手な地方の集落のイメージ。外部から来た人間に対して排他的な反応をとる。そうすることで、その地域の安全だとか、伝統を守ってきたように思えます。
だから、一概に境界をつくって地域を閉じることが悪いとは思いません。そうしないと守ったり、受け継いだり出来ないのなら…

今回の計画は、最終的にひとつの地域をひとつの建築物にしていきます。それは、ある意味、都市のなかでその地域を閉じようとしているのかも。その、閉じられた建築のなかで、新たな文化が生まれたり、住まい方、働き方、学び方が生まれる。
今、このことを書きながら、以前先生に話した「ヴィレッジ」という映画のことが、思い出されます。


外界との遮断は、その共同体の中で、独特の生活スタイルを生む。映画では境界を深い森で表現しています。また、精神的な境界として掟というものを利用しています。それは、共同体自身の平和や落ち着いた生活を守るため…
これ以上かくとネタバレになるので、実際に見てほしいです。

登場する村はアーミッシュの村が元になっているらしいです。といってアーミッシュって何っ?という感じだったので調べて見ました。
以下にウィキのリンク貼ります。
ウィキペディア-アーミッシュ

こんな生き方をしている人がいたんですね…
ちょっと、詳しく調べてみたいです。



今回は、このへんで一旦きります。


卒制のプランニング

2008-09-03 07:01:11 | 今考えていること

どうもオバタです。
今は横浜の実家にいます。暑いです。

前回の更新からだいぶ時間が空いてしまったので、それまでの間に何があったかをふりかえり、今、卒制について考えていることをUPすることにします。


8月27日 卒制チェック

・敷地調査vol.2の報告。
細い路地が魅力的である。幹線道路から私道へ。私道から土間空間へ。空間の連続性が特徴的である。着物などの織物関連の業種が多い。


・モアレが気になっていることを報告。
モアレ…あの空間のうなり…建築空間として魅力を感じます。規則正しい繰り返し模様を複数重ね合わせた時に、それらの周期のずれにより視覚的に発生する縞模様のことをモアレというらしいのですが。物理学的にいうと、モアレとは二つの空間周波数のうなり現象とも言われてます。(ウィキペディアより転載)
もともとは、ABCの新社屋を見たときに感じたモアレが、考える発端でした。
鈴木さんにはフラクタルの話をされました。

・実際の作品の見せ方の考えを報告。
今は…
模型は全体模型を1:300か1:200で表現。ある通りでの断面模型を1:100で表現。
図面はいくつか想定するストーリーに沿って詳細な図面をかく。(1:100くらい)
全体図面は…
全体のスケール感がつかめていないことに気付かされる。最終的にひとつの建築になるため建築的スケールで地域規模の広さを見なくてはならない…
そこで、1:100で現況の立面図を一辺描くことにしました。
参考資料として、宮脇檀さんのデザインサーベイの図面を参考とします。

宮脇さん…すごい。鈴木さんに薦められて見ましたが、即借りです。
家ひとつひとつを実測し、図面化しているのです。その規模が宿場とか集落規模で…圧巻です。美しいです。  実家に持って帰りました。京都に帰ってきたらもう一度借りに行きます。


8月28日 帰省

ギャラリー間へ卒制展を見に行くはずだったのに。金が無くて行けませんでした。行き当たりばったり過ぎでした汗 反省


8月29日~31日 軽井沢 建築セミナーに参加

2日目までは天気はよくありませんでしたが、いろいろと楽しめました。
別荘地と呼ばれる地域は初めてです。あきらかにまちの造られ方が違うなと感じます。
順三ちゃんの山荘が見れたことが、最大の成果です。建築ってやっぱり、直に見ることが大事なんだなと強く感じました。


9月2日

久しぶりに映画を映画館で見ました。「TOKYO!」って映画です。
海外の3人の映画監督による、短編映画3本だて。世界での日本。東京。のイメージ、外国人からの視点っていうのが魅力的でした。俳優陣も豪華です。
http://tokyo-movie.jp


今考えていること