駿河のCB400乗り

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新幹線のオーディオサービス終了へ

2013-01-06 14:30:34 | 鉄道(乗り鉄)
飛行機や新幹線をはじめとした特急列車の車内では、独自のコンテンツや一般ラジオの再送信を行っていることを存じているのであろうか。

飛行機ならよく利用していても、新幹線のオーディオサービスはなかなか印象深くないものなのかもしれない。



グリーン車では肘掛にあるイヤホンジャックにイヤホンを挿入し、肘掛のビルトインリモコンで聴きたいチャンネルを操作できる。逆に普通車にはこのような設備はないが、グリーン車と同じ内容のコンテンツをFM波で車内に配信しているので、FMラジオが受信できる機械があれば放送を聴くことができる。



ただ、東海道・山陽新幹線独自のオーディオサービスは、3/16のダイヤ改正からNHKラジオ第一の配信以外は全面廃止となる。これ以降独自配信のオーディオサービスは全て消滅し、NHKラジオ第一の再送信のみ現行の手段で聴くことができる。

まずチャンネルと周波数。配信対象の車両は700系とN700系の16両編成に限られ、九州新幹線直通用N700系8両編成のグリーン車のみでのオーディオサービスを除き、16両編成以外のJR西日本やJR九州の車両では実施されていない。まず車両がJR東海とJR西日本で独自配信の内容が異なる。周波数は同一であるが、走行区間ではなく車両の所属会社によるサービスの違いである。グリーン車用のチャンネルと普通車用の周波数との照合は以下の通り。

1ch 76.0MHz
2ch 76.6MHz
3ch 77.5MHz
4ch 78.8MHz
5ch 79.6MHz (NHKラジオ第一再送信)

配信内容はラジオの再送信を除き、30~60分程度の内容を収録したものを営業中には何度も巻き戻して再生を続ける。ラジオの再送信に関してはあまり詳しくは把握していないが、沿線にあるケーブルから受信し、ミニFM方式で再送信される。

基本2ヶ月毎で番組は更新される他、番組リスナーからの意見、感想も募っているという、一般のラジオに準じた対応をしている。

そして現行のチャンネルごとの番組内容。

<JR東海>
1ch Classic (60分)
主にクラシック音楽のCDから編成される他、実際のコンサートで収録された内容も放送される。

2ch JR Audio Special (30分)
主にJR独自で編成したサウンドを「夢紀行」と称して他のチャンネルよりも短い30分で放送する。他昨年3/16に300系が引退したことに因んで、「のぞみ」についてのエピソードも放送する。

3ch Artist Collection (60分)
こちらはボーカル特集。毎回3人のアーティストを特集し、1時間かけて1人4曲ずつ放送する。アーティストは海外の人が多い。

4ch English Conversation (60分)
JR東海車にしかない英会話専門のチャンネル。日常会話をはじめ、海外旅行やビジネスで役立つ英語を、移動中にテキストなしで効率よく学ぶことができる。他一部洋楽も聴ける。


<JR西日本>
1ch Classic Invitation To The Music
こちらはJR東海同様のクラシック音楽専門チャンネル。毎回1人のアーティストの曲を特集する。

2ch Hit Song
邦楽、洋楽のチャンネルで、J-POPを含めた最新曲を特集。毎回2人のアーティストが登場する。JR東海にはないスタイルだ。

3ch The Rail Sound
昭和歌謡や洋楽のチャンネル。音楽の他に上方の話芸も含まれる。

4ch Best Selection For Relaxsation
ジャズやクラシックなどリラックスサウンズをテーマとしたチャンネル。JR東海車ではここに英会話のチャンネルが入る。


これはコピぺではなく、HPを見て私が概略を考えたもの。クラシックやヒット曲、リラックスサウンズや英会話など豊富なチャンネルがありつつも、結局は間もなく廃止されてしまう新幹線のオーディオサービス。この廃止の経緯にもやはりスマホや車内無線LAN、そして高速インターネットが絡んでいるのだろう。私が使っているiPhone5をはじめ、iPhoneや各種スマートフォンではTunein Radioというアプリで何でも聴けてしまう。





このアプリではNHKラジオや国内のコミュニティFM、OTTAVAなどのネット配信局をはじめ、世界各地の豊富な放送局がラインナップされている。国内の主要AM,FM局が聞けないのは残念だが、世界のラジオが聞けることで外国語の勉強ができたり、世界のあらゆる音楽を楽しめたりできる点で評価が高いのだ。

ある意味これだけでも新幹線のオーディオサービスの内容を網羅、いや、寧ろ超越しているのかもしれない。スマートフォンだけではなくパソコンのインターネットにも対応しているから、N700系の車内無線LANやWiMAXなどで接続すれば普通にアクセスして聴くことが可能なのだ。

FMラジオで聴くという考え方が古くなっているのか、それともあまり聴く人がいないのかオーディオサービスは縁のない存在かもしれないが、これも1つの時代の流れであることは言うまでもない。

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