アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

夏休みの成長

2016-08-24 | Weblog


 8月20日から22日にかけての2泊3日、私の単身赴任先の社宅に中学1年の息子が泊まりに来た。


 夏休みの「旅行」代わり。と言えば聞こえはいいが、妻が上京して自宅を不在にするため預かるというのが本当のところ。


 妻と息子がふだん住んでいる自宅と私の単身赴任地は、車で30分ほどの距離。通勤できる距離ではあるが、夜間の仕事も勘案して単身生活をしている。あと、ギターも思い切り弾けるし。


 21日は部活のため午前7時半までに会場に送った。午後2時半に迎え。わずか7時間離れていただけだが、またでかくなった気がする。少なくとも色はすっかり黒くなっていた。


 社宅に戻ってから、すぐシャワー。横になってマンガを読んで、と思っていたら寝ていた。


 この仮眠の間にもいくらか背が伸びるんだろうな。


 夕食は息子の大好物の焼きそば。麺をカリカリに焼いて、その上に玉子焼きをのせる。


 日が沈んでから、花火をやろうと水を向けた。


 「う、うん…」


 30分ほどは楽しんだが、「まだあるの。残りは次来たときにしよう」と息子から切り上げた。部屋に入ると、さっきの続きのマンガ。で、いつの間にか寝入っていた。


 部活、焼きそば、睡眠…。花火にはあまり関心がなくなってきた。順調に育っている。


 が、きょう一番成長を感じたのは精神面だ。


 部活からの帰りに寄ったコンビニのレジ。前に30歳くらいの母親と5歳くらいの娘が並んでいた。娘がレジの横の棚に寄りかかると、その棚は天板が台に乗せてあっただけのもので、天板が倒れてしまった。


 すると母親、「何やってんだよ」と娘の頭をひっぱたいた。娘が怯えた目で母親を見上げると「静かにしてろっていつも言ってんだろ」ともう一発。


 瞬間、沸騰しかけた。


 が、コンビニのレジ。息子も隣にいる。怒りを抑えて、とりあえずやりすごした。


 それから5分ほど経ってから、帰宅の車中で息子が唐突に話し始めた。「きょうの昼休みにぼくが一人でいたら、キャプテンの○○先輩が近寄ってきて『お昼は食べたのか』って話しかけてくれてきたんだ。○○先輩はサッカーもうまいけど、試合で失敗した人とか、みんなに優しいんだ。さっきの子どもは、たたかれても泣かなかったってことは、きっと、いつも失敗する度にお母さんにたたかれているんだと思う。あの子はつらいと思う」


 そう、感じてくれたか。コンビニを出てから、その親子のことは話題にはしていなかったが、息子は感じていてくれた。


 あの子の将来を思うと心苦しい。おせっかいでも口出しすべきだったのでは、とも後悔していた。


 ただ、中1の息子もあの女の子のことで心を痛めていたことに少し安堵を感じた。


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