モニター越しの月光浴

モニターを通し、月明かりの中で向かい合ってみましょか。

酒飲み

2005-08-27 | 雑記
いきなり身内ネタでなんですが。

私の実家のじーさんは明治の生まれで、昔の人間の例に漏れず頑固者でした。
しかしまあ、このころ生まれの人というのはやたら大人(たいじん)的な部分があり、小さなことにはこだわらないという人も多かったようです。
で、私の実家というのはどちらかというと貧しかったのですが、このじーさんが大酒のみ。しかも本当に酒が好きという人で、酒の肴なんぞなくとも1升くらいの酒を平気で空けるような人でした。
昔の酒というのはけっこう高価。そんなわけで我が家が貧しかったのはじーさんの酒代が家計を圧迫していたからだと、よくおかんが言ってたものです。

で、このじーさんがまたやたら頭がいい。
運送会社で経理をやっていただけあってか、計算高いのですな。
じーさんは決して外で酒を飲まない。その理由は、きれいなおねーちゃんが好きな人ならいざ知らず、純粋に酒が好きなので外で飲む金で、もっと酒が買えると計算しているのです。
じゃあ人に奢ってもらってなら飲むかというとそうでもない。
なぜなら、人に奢ってもらったらいつかは自分が奢らねばならない(義理を欠くわけにいかないから)ので、それなら自宅で飲んだほうが安上がりというわけです。
だから奢りでもなんでもない、町内会の温泉旅行なんかだとホント浴びるほど飲んだそうです。

このじーさんのすごいところはそれだけじゃありません。
酔っ払って温泉の浴場ですっ転び、腰の骨を折ったにもかかわらず痛みを訴え始めたのが4日後。家族が病院へ連れて行ってはじめて骨折がわかるという、実に我慢強い(のか?)人でした。

その後、過度の飲酒がたたって脳血栓を起こし、71歳で亡くなるまで私たち兄妹にとっては怖い存在のじーさんでした。

もうすぐじーさんの23回忌なので、ちょっと思い出してみました。

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