3次元紀行

手ぶらで地球にやって来ました。生きていくのはたいへん。そんな日々を標本にしてみました。

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黒猫音楽隊、ファーストコンサート

2008-10-26 09:49:23 | コンサート
 25日の演奏会の日、あらりちゃんはこんな花束を5つ持って応援に来てくれた 

 世田谷はその日、幕末維新祭りだった。
世田谷線・松陰神社前の駅を降りると、商店街のスピーカーからは、ピーヒャラ ドンドンドン、というかつての官軍の行進曲が流れていた。

 この日、われら黒猫音楽隊は二回戦。
 2008年10月25日、13:00~16:30 世田谷区民会館における「せたがや・アマチュアスペシャルライブ」に出演した。主催は世田谷区。共済は財団法人 せたがや文化財団音楽事業部。協力は幕末維新祭り実行委員会、松本記念音楽迎賓館、(株)世田谷サービス公社、エフエム世田谷、(有)太子堂楽器店

 出場団体は公募によって集まった16団体。応募者多数なら抽選ということだったが、今回に限り応募者全員が出場できることになった。「せたがや・アマチュアスペシャルライブ」にとっては、今回が第一回目。来年もあるかどうかはわからない。

 黒猫音楽隊は今年5月、ネット上で知り合ったbamamanとオニギリ・ジョーとそしてcatmouseが楽器合わせすることからはじまった。初回の練習は5月7日、池袋の貸しレンタルルームノアにて。
 bamaman:ピアノフォルテ オニギリ・ジョー:ヴァイオリン catmouse:ヴァイオリン。
 5月17日、二回目のノアにはめぐっちが加わった。めぐっち:ヴァイオリン。

 そして5月の末、bamaman が所有のマンションに黒猫音楽室というピアノレンタルルームをオープン。6月3日、オープニングイベントとしてパッフェルベルのカノンをbamamanのピアノ、オニギリ・ジョーとcatmouseのヴァイオリンという編成で、わずかな友人を招いて演奏した。(めぐっちは事情があって参加できなかった)
 「4年後がメドなんや」
 とbamamanは言った。
 「4年後には立派な楽団にして養護施設なんかをヴォランティアにまわるんや。それから街を音楽でいっぱいにするんや」

 われわれは日向に寝そべる猫のごとく、夜中駐車場にタムロする猫のごとく、のんびり、まったりと練習を開始した。
しかし、風雲は急を告げた。
8月にチェロでコタさんが入団。
するとbamamanがこんな話を持ってきた。
「音楽教室を開いているモト先生の発表会に便乗して黒猫も出演しないか?いい経験になるで。パッフェルベルのカノンでヴァイオリンが一台足りないけれど、その分はヴァイオリンの先生がやってくれはるそうや」
そしてcatmouseがこんな話を持ってきた。
「世田谷区がアマチュアスペシャルライブを計画して、アマチュアの演奏家を公募しているけれど、応募してみない?モト先生の発表会が10月18日でしょう。世田谷区のアマチュアスペシャルライブは翌週の25日だから、18日でやったものをそのまま25日にやればいいのよ。ただで大きなホールで演奏できるチャンスなんて、たのんでもそうないよ。やろうよ」
渡りに船ってのはこのことだとばかりcatmouseは意気込んだ。
「世田谷区民会館って、それどこ?」
「遠いね」
オニギリ・ジョーは埼玉県民、コタさんは千葉県民。東京都民のbamamanも難色を示した。
「そりゃいいけれど、ヴァイオリンが一台足りないよ。パッフェルベルのカノンはヴァイオリンが3台なくちゃさまにならない。18日はヴァイオリンの先生がやってくれるけれど、25日はたのめないよ」
もう一人のヴァイオリンメンバー、めぐっちは神奈川県民のうえ、仕事もあり、お子さんが小さいので無理だった。
「じゃさ、ヴァイオリンがもう一台見つかったら、みんなやる?」
その時はみんな「そんな簡単にヴァイオリンが見つかるわけないや」と思ったに違いない。
「いいですよ。ちょっと遠いし、連ちゃんできついけど、やってもいいですよ」
よし!
実はcatmouseは心当たりがあった。

catmouseが所属している世田谷区民合唱団に鎌足さんという、歌わせればテナーでソロが出来る、ヴァイオリンの演奏ではアマチュアのアンサンブルで何度も舞台に立っているという人がいた。ダメでもともとで電話をかけた。
 「一人足りないんです。アマチュアスペシャルライブに出たいんです。助っ人で来てくれませんか?」
 「OK」
 鎌足さんをご尊敬申し上げ、助っ人でもいいから、とcatmouseは思っていたが、鎌足さんはなんと!このbamaman以外初心者集団、誕生ほやほやの黒猫に入団してくれたのだ!
 もう一台のヴァイオリンがこうして見つかったということで、黒猫メンバーは戦々恐々となった。
 「たいへんだ!」
 「(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブルブル)」
 「練習しなきゃ!」

 その後、9月にピアノでマッキーが入団し、18日のカノンのピアノはマッキーが担当することになった。というのも、18日はbamamanにとっては自分の発表会でもあったから。その日、bamamanはベートーベンのポロネーズを独奏しなければならなかった。

 そして18日、夢のように黒猫の初舞台が終わり、25日、公式戦を迎えた。
 実は、catmouseは18日あがってしまった。catmouseは小学生の時、ヴァイオリンを習っていたのだが、その時発表会を何度もやって舞台経験はある。しかし、あがったことなど一度もなかった。
 ところが、18日はあがったのだ。絃の上で、勝手に跳ねる弓を取り押さえるのに苦労した。
オニギリ・ジョーもあがったという。あがらないためには練習しかない、というので、25日は本番の始まる前、われわれは世田谷区民会館の中庭で音合わせをした。
 「黒猫音楽隊、夢は月夜の晩の野外コンサート」
グループ紹介のナレーションに、そういれてもらうようたのんだが、その時まさに、黒猫は月夜ではないにしても野外コンサートを行っていた。どんよりした曇りの日だったが、雨は降っていない。肌にちょうどいい気温でここちよかった。ときおり道行く人が我々の前を通過した。小さな拍手をくれた人もいた。
 「帽子を前におこうか」
 そんな軽口をたたいたりした。
 ちっともあがらなかった。思ったように音がのびて、とてもきもちよかった。

いざ本番。
 やっぱりあがった。catmouseは16分音譜のところで一音すべったために一小節を空白にしてしまった。一小節終わった段階で復帰できたのは奇跡と、今は神に感謝している。
 思えば、結団してから3ヶ月でコンサートに出られたことそのことが奇跡だった。 メドは四年後。あがらない猫たちになるために、これからもたくさんの経験をつんでいきたい。

 
 
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4 コメント

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なめねこなんですよ。 (オニギリ ジョー)
2008-10-28 04:50:33
黒猫の生い立ちのこと、良く覚えてるんですね~♪

某は黒猫が好きですよ。
ってか、皆様のことが好きなのかもしれません。

皆さん実感ないかもしれませんけどね、かなりの魅力を持ってるんですよ。

だから、某は誇らしいんです。うん!

「コイツ等なめるなよ!!」

って思うし、叫びたいんだす(笑)



公園での演奏は楽しかったですね・・・。
某は・・・初めて演奏するってことを楽しく感じた気がします。
オバチャンが止まって聴いていたでしょう。
アレさぁ・・・何でかなぁ・・・
凄く嬉しく感じたんですよ。。。
大道芸人 (catmouse)
2008-10-28 07:17:39
うんうん。
ひょっとすると黒猫たちは大道芸人の血筋かもしれないですねえ。
あのときがいちばんのびのびと演奏できましたんです。
人が聞いているようで聞いていない。聞いてないけど聞こえてくるって感じですか。
マジ聞きされるとあがるけど、通りすがりの人がふと足を止めるって感じなら全くあがりません。
bamamanがビオラを買うと、みんなで大道芸人できますねえ。
でも指揮者も音楽家なんですよ。
金川teacher(合唱指導者)は指揮棒のことを「一番安い楽器」って言うんですよ。
大道でbamamanがタキシード着て指揮棒持ったら絵になりますよ。
あ、コタさんからトラ (catmouse)
2008-10-28 16:41:55
あったあった。
コタさんからトラックバック。
ありがとう。
猫は 寝てるんでやす…♪ (bamaman)
2008-10-28 21:44:02
初体験ちゅうのんはぁ 凄くええでやす♪
一体全体 これらは なんだったんだろかぁ????
とね、ちょいとゆっくり 午睡の中で 微睡みやす…

また、充電でやすよ♪
小生に関しては 音楽シーンは30日まで 続きやす。
その中で 今回の経験…うん、ピアノは 音の数が多い!
だから、その場でなんとかなる、ちゅうのは あり得やせん。

旋律を奏でる、うらメロディーでも 弦楽器は どうなんでやしょか???

うん、そこを これから 小生も お仲間の楽器で追体験致しやす。

アンサンブルでの ピアノは 完璧でないと 全部が壊れちゃう様な木ぃもしやすが…いつも、たとえ伴奏でも 簡単な曲やから…とか おもうと…もうもう 失敗の始まりでやす!
伴奏ちゅうのは 辛い。
無いなと云うと ソロは予定日迄に 自分のペースで合わせればええ!
ところが伴奏は 音合わせの時には 或る程度の仕上がりがなければ あきまへんのや。
それから 初めて 相手との 調整!
その時点で ピアノが 音をおっていては あきまへんのやねぇ!

うん、改めて 厳しい現実を 見てしまいやした。

ま、準備でける持ち時間ちゅうのが ありやす。
それを ちゃんとつかまな あきまへんのやねぇ。
で、それは 自分のレッスンでもあるんやねぇ。
なんで、前倒しして でけへんのやろかぁ?
なんで、いつも真剣に ピアノに向かえないんやろか、なんで 流してるんやろか?????
steinweyが泣いてやすねぇ。(笑)

自分の 音楽への 対処の甘さを この2回のなかで 痛感いたしやした。

しかしぃ、楽員は 皆必死の想いで頑張ったんやねぇ。
それは 小生にも ひしひしと 伝わって来るのやねん.

一番、甘かったのは おいらだったかもしれへんなぁ!

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