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アロイジオ・デルコル神父『十六のかんむり 長崎十六殉教者』、12

2016-10-31 02:43:39 | 日本キリスト教史
アロイジオ・デルコル神父『十六のかんむり 長崎十六殉教者』、12

 かれは、これほど体をいためつけられたうえ、その霊魂までも、一度ころんだことで、ひどい傷をうけたのです。

 かれは、「アントニオ神父さま、どうぞわたしの告白をきいてください」とますますはげしく泣きながら、たのむのでした。

 これほどの痛悔を神がおよろこびにならないはずがありません。アントニオ神父さまのうちに、神はほほえみ、手をあげて、寛大なゆるしをお与えになりました。ふたたび、その心に新らしい力がわき出てきました。こうして、こんどこそ、殉教者になる準備ができたのです。



 ラザロのすばらしい改心が、これほどりっぱに信仰をとりもどしたのをみると、みんなのよろこびは、絶頂に達しました。からだの苦しみにもかかわらず、どうしてこれほどのよろこびが、牢獄をみたしているのでしょう。もはやそこは、ある意味で、天国にかわっているとしかみえません。それから、3日間、ひどいごうもんと、夜の牢獄がつづき、この牢獄でアントニオ神父さまがまつ先に天国に召されていきました。いき絶えようとするかれのくちびるが、かすかに動きました、「イエズス・マリア……」。ともしびが今まさに消えようとして、ぱっとかがやくときのように、かれの顔は、ほのおのように明るく聖なるよろこびにあふれています。

 ”ああ、なんとしあわせなかた!”とほかのものはそれをみて、最後まで耐えぬく決心をかためたのでした。
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