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虚栄を棄てて

2016-10-16 02:57:39 | 格言・みことば
大聖マカリオス  稗田操子訳『大聖マカリオスの言行録』中央出版社、pp.62-63

《これは師父エヴァゲリオスから聞いた話です》

 わたしは師父マカリオスのところへ行ってこう言いました。

「わたしの生き甲斐となることばをひとことおっしゃってください」

 すると、師父マカリオスは答えられました。

「わたしがひとこと言えば、あなたはそれを聞いて実行なさるおつもりですか」

「わたしの信仰も愛も、あなたはよくご存知です」

 すると師父マカリオスは言われました。

「本当にわたしたちは徳という装身具をあまりもち合わせていません。けれどもあなたは善良な方です。もしもあなたが現世の修辞学上の虚栄を捨てて、徴税人の謙遜(ルカ8:13参照)を身にまとわれたら、あなたは生きるでしょう」

 師父マカリオスからこう言われたとき、わたしの腹にあった思いはすっかり消えてしまいました。師父は痛悔のしるしである平伏礼をされ、それから、わたしの上に祈りをして、わたしを帰されました。わたしは、「自分の思いを何ひとつ師父マカリオスにかくすことはできない。この方こそ神の人だ」と独語しながら恥入って帰って来たのです。

 わたしは師父マカリオスを訪ねるたびに、師父の非凡な才である聖徳を自分のこの耳で確かめて、畏れおののくのです。と同時に、それはわたしを謙遜にしてくれます。
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