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『ばらの聖女 ヴィテルボの聖ローザ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ 8

2017-05-17 05:30:10 | ヴィテルボの聖ローザ
『ばらの聖女 ヴィテルボの聖ローザ』企画:デルコル神父、文:江藤きみえ 8

 どんな真理も、どんな奇跡も受けつけない一番頑固な異端者たちは、ローザが目の上のこぶのように思われます。説教の3年目に、かれらは、ヴィテルボの市長の所に訴えに行きました。

 それから何回も行って、ついに脅し文句を並べました、「これ以上、ローザの説教がつづいたら、そのうち、ヴィテルボの人々は、皇帝に逆く危険があります。そうなったら市長、あなたの責任ですよ、いいですか?」

 市長が皇帝に嫌われていることは、市長にもよく分っています。これは、ひょっとすると・・・と考え、わが身の安全第一とばかりに、皇帝に報告しました。返事が来たのは、1250年1月上旬、「直ちに追放」の命令が下りました。両親も同罪です。「市長さま、もう暗いし、乗り物もありません、せめてあすまで」と頼む父親に、「いや、ならん、神聖なる皇帝の命令だ、一時間のうちに出て行け、さもないと命はないぞ」と容赦のない市長。

「ごらんくださいませ、こんな雪の夜に出かけよとおっしゃるのは、死ねというのも同然ではございませんか」

「おまえたちが死んだって、わしの知ったことか、いや、むしろそれしか望んでいないのだぞ」。残酷な市長の返事にかえす言葉もありません。親子は、役人に連れられて、町の門から追放されました。凍りつく風の吹くなかを、ローザは、いつものように、はたしで出発しました。

「おとうさん、おかあさん、イエズスさまは、わたしたちのために十字架につけられて、もっとひどい苦しみをがまんてくださいました。わたしたちも迫害する人を許してあけましょう。

 両親は、もう何もいえません。目に涙をうかべ、胸がいっぱいでした。それにしても、どこに行ったらいいのでしょう。
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