前回 はエビ採りの記事になるはずが、カマツカがメインになってしまったので、今回こそはエビで。
お持ち帰りしたエビは37尾。
で、リビング第1水槽 (CO2添加水草水槽)、リビング第3水槽 (無濾過グッピー水槽)、ベランダ第3水槽 (メダカ水槽)に、それぞれ捕獲数の約1/2、約1/4、約1/4を投入しました。
エビ君たちの働き(コケの駆除と予防)に、大いに期待したいと思います

さて、ここまでの記事の中で「エビ」という表現を使い、特に種の話はしませんでした。
何故?
今まではこういった感じのエビが採れると、生態的特徴(稚エビが生まれる等)や、パッと見た印象、分布、生息環境等だけで、おそらくミナミヌマエビだろうと考えてました。
が、ここ最近、ほんとにミナミヌマエビなのかな〜という疑問が湧いてきてました。
そこで、自分が納得するまで調べたくなり、2個体だけをアルコール標本にし、素人ながら出来る範囲での同定作業を行いました。
それにはいろんな資料が必要です。
で、こんなのを集めてみました。
「日本淡水生物学」

「日本の淡水エビの分類と見分け方」

今回は、主に「日本の淡水エビの分類と見分け方」に記載されている検索表を中心に、いろんな方が公開しているHPなども参考にしました。
検索表とは、
1番.お腹が赤い・・・2番へ
お腹が青い・・・3番へ
2番.脚が長い・・・ティラノサウルス
脚が短い・・・4番へ
と、いう感じのもの。
その中には難しそうな言葉がたくさん出てきました。
例えば、第1腹肢内肢、眼上棘、額角両縁などなど。
でも、漢字をよく見ると、そこにはいろんな情報が含まれていますね。
第1腹肢内肢というと、「お腹についている一番目の足の、さらに内側の足(足の先で二股に分かれていて、その内側のもの)」ということになります。
そんな感じで、検索表に記載されている図やHPの写真も参考にしながら、クイズを解く感覚で読みとっていきました。
もちろん中には分からないものも出てきます。
例えば、
1番.お腹が赤い・・・2番へ
お腹が青い・・・3番へ
と、いうところで「赤い」のか「青い」のか分からない場合、どちらの特徴についても、つまり2番と3番の両方で進んでみました。
すると、どちらかはとんでもない種類に辿り着くのですが、そういう時は写真や分布情報、生息環境を参考にし、省いていきました。
で、最終的にどうなったかというと、最後の分かれ目でミナミヌマエビとシナヌマエビの2種に絞られました。
つまり、その2種はお互いに似ているということ。
で、その共通の特徴とは。。。
- 額角両縁に歯を持つ。
- 第1腹肢内肢は♂では西洋ナシ状に著しく拡大し、♀では三角形葉状である。(標本は♂のようでした。)
- 第1・2胸脚は各節の形及び長さが異なり、両脚とも腕節はやや伸長し、第1脚のみ先端が凹む。
- 全胸脚から外肢を欠く。
- 眼上棘を持たない。
次にそれぞれの特徴。
- ミナミヌマエビ
額角は第1触角柄先端をはるかに超える。 - シナヌマエビ
額角は第1触角柄先端を超えない。
額角、つまり頭から出ている角(ギザギザがついている)が長いか短いかという話です。
それで、標本の額角を見ると、長そうです。
と、いうことはこの標本はミナミヌマエビ。(ほんとは全個体を調べなければいけないのですが。。。
)
この段階で、ミナミヌマエビであるとほぼ特定できましたが、あくまでも素人調べですので、産卵・孵化まで見届けた方がいいでしょう。
淡水エビのほとんどは、卵からゾエアが生まれてきて海まで下る、といった生活史を持っているので、稚エビが生まれてきたら、もうこれはミナミヌマエビだ、と言ってもいいのではと思います。
ま、滋賀県だと海からの遡上はかなり困難(海と繋がっている川が1本しかなく、途中でダムや堰がある)なので、そういった観点からでもミナミヌマエビでいいと思います。
他にも稚エビが生まれてくる種類が、ミナミヌマエビと同属(カワリヌマエビ属)にいますが、いずれも分布が南西諸島なので、私が住んでいる地域では関係無さそうです。
もし、同属のエビが移入されてきてもおそらく越冬は出来ないでしょう。
ところで。。。
ミナミヌマエビと似ているというシナエビ。
気になったので調べてみました
すると、こんなのを見つけました。
「 オウミア No.80琵琶湖研究所ニュース2004年6月 」
名前の通り中国産のエビ。
やはりミナミヌマエビの同属(カワリヌマエビ属)で、繁殖形態も同じ(稚エビ)ということです。
そのエビが日本国内で帰化
滋賀県でも発見されている
さらにミナミヌマエビと交雑している可能性もある
えっ
そうなると、微妙な外見の個体が出現してもおかしくはないのです。
つまり外見上では区別ができない
なんてコトでしょう
ま、この標本はミナミヌマエビとしておきますが。。。
まさかエビの世界でも外来種の話が出てくるとは。。。
おそらく世間ではあまり知られていないコトだと思います。
そんな見えないところでも外来種の問題が生じていたのです。
今回初めて知った事実ですが、「調べてみてよかった」という感想と、「無知は怖いな」という感想を持ちました。
無知だったことにさえ、気付かなかったのです。
そのうち、知らない間に自然下のミナミヌマエビ全てが交雑個体に置き換わるかも知れません。
つまり、自然下ではミナミヌマエビという種類がなくなる、ということです。
おそらくそんな小さな生物では、交雑をストップさせることはかなり困難でしょう。
しかしながら、外来種を野外へこれ以上放さないようにすることは、まだまだ出来ます。
私も生物を飼う人間のひとりとして、今まで以上に心に刻んでいかなければいけません。

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よろしくお願いします。













今回はじめて拝見させていただきました。
これからもちょくちょくお邪魔します。
それでは。応援ポチ^^
catfishtailさんもエビガサ行ったんですね!
我が家のエビの件ではありがとうございましたm( _ _ )m
しかし、エビの種類が沢山ある事や、見分け方が複雑な事など、
初めて知ることばかりでビックリしてます。
でも、でも、今更ですがエビってカワイイかも
初めまして。
訪問&コメント、応援ポチありがとうございます。
はい、いつでもいらして下さいね。
◇junさんへ
エビ。
何かお役に立てれば嬉しいです。
私もシロートなので、間違いがあるかもしれませんが、その時は大目に見てやって下さい。
さりげないcatfishtailさんのシャレに笑ってしまいました(^▽^
それとは対照的な内容で、とても勉強になりました♪
釣りの撒き餌として、外来種のエビなどを、じゃんじゃん川や湖に放り込まれたりすることもあるようですし。
以前買ってきたミナミヌマエビにエビヤドリツノムシっていう寄生虫がついていたんですが、これもシナエビに付いて日本にやって来たそうです。
外来種の被害って想像を超えるものがありそうで、将来が心配です。
catfishtailさんの仰るように、生物を飼う以上こういった問題は、忘れてはならない事ですよね。
外から連れてこられる生き物達には何も罪は無いですから。
結構緑が少なくなってきてますね。
エビ、たくさん採れたんですね〜
標本にされて調べるとはすばらしい事です!
私の採ったエビは勝手にミナミヌマエビと思い込んでいますが
catfishtailさん、うちのも標本にして調べてください(冗談
しかし、エビの外来種がいるとは驚きです。
シナヌマエビは日本の冬も耐えられるのですね。
レッドビーは絶対だめでしょう
標本をとって調べるとは、さすがです
外来種はエビだけではなかったのですね。
エビヤドリツノムシという寄生虫もか〜。
そうですよね、生物は1種単体では生きていけなくて、他の生物とのつながりが大切なんですもんね。
その寄生虫はエビあるいは他の生物に害があるのか、ご存じですか?
◇マッサさん
エビの外来種。
私もびっくりしました。
そのエビは中国産なので、ある程度は寒さにも強そうですよ。
水槽で飼うだけならミナミヌマエビであろと、シナヌマエビであろうと、どちらでも構わないのですが、責任だけは持ちたいものですね。
◇恋さん
エビの外来種、私も知りませんでした。
びっくりですね。
他の目立たない生物なんかも、外来種の脅威が迫っているのかもしれません。
標本。
あとで分かったことなんですが、脱皮殻でも識別できるみたいです。
それが分かってたら、標本にしなかったのになー。
恥ずかしながら無知でした。
いわゆる、共生生物の類みたいですね。
うちでは気が付いたらいなくなってしまいましたが、エビが脱皮するときも、それを察して近寄ってきたエビに乗り移るらしいです。
ご興味があったら、詳しくは↓のサイトをごらん下さい^▽^
http://ecoplants.at.infoseek.co.jp/ebigallery/ebiyadori.html
リンク先を覗いてみました。
エビに寄生すること自体、少なくないような印象。
モヒカン風に寄生しているのもありました。
ヒルミミズとも言うのかな?
そういう呼び方になると、「お願い、こっちに来ないで!」ってなりそう。
特に害は無さそうですが、あんまり歓迎はしたくないですね。