Vanteyのアース線(もしくは枯れた資料帳)

怠け者のウィキメディアン・Vanteyの、脳内が帯電してきた時のはけ口。非百科事典的。過度な期待はしないでください。

笑い飯のM-1ネタ「鳥人」、Wikipediaパロディサイトで詳しい記述?

2009-12-26 03:20:54 | ウィキペディア記事
「M-1」にネットわく Wikipedia「鳥人」編集合戦、pixivにイラスト続々
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/20/news003.html
 (ITmedia News 2009年12月20日 23:41)

12月20日午後6時半~9時にテレビ朝日系列で放送された漫才コンテスト「M-1グランプリ」がネット上でも盛り上がった。視聴しながら Twitterに感想を書き込むユーザーも多く、漫才のネタで登場した「鳥人」(とりじん)という生物の解説がWikipediaに登場、すぐに削除されるという事態も起きた。



漫才コンビ「笑い飯」のネタに登場した、「鳥人」(顔が鳥で体が人間の生物)について、審査員の松本人志さんが「Wikipediaで調べる」と発言したことを受け、Wikipediaには鳥人の項目が登場。URLがTwitterなどで広がって話題になり、編集合戦も起きていたようだが、数分後には「度重なる荒らし」などを理由に削除された。

20日の夜以降、「鳥人」の2度以外にも「とりじん」「ノート:鳥人」「ノート:とりじん」「鳥人 笑い飯」「人鳥 笑い飯」「鶏人」「鳥人 (架空の生物)」「鳥人 (架空の生き物)」「鳥人(とりじん)」「鳥人 (とりじん)」の削除記録があり、お笑い系の悪戯投稿が数日間続いていました。


マスメディアの側から記述をけしかけていた訳です。生放送で。

全く以って、迷惑この上ありません。

マスメディアで発言している者なら誰しも、社会的影響力のある立場にある者としての当然のマナーとして、自己の発言が他者に対してあらぬ迷惑をかけてしまう危険については常時留意すべきです。
ウィキペディアがそういうサイト(ネタ保管庫)ではないことくらい、ウィキペディアを見たことがある者なら普通誰でもわかるでしょうが。
ウィキペディアが道を外れないようにしていくための活動にも、日夜マンパワーが使われているのです。

松本人志は、特定のサイトに対し、明らかにサイトポリシーに合致しない内容を求めたのです。
この松本人志なる芸人は、公共に対して生放送で、「サイトを特定しての荒らし教唆」を行ったに等しいのです。

サイバースペースでの出来事ですから、被害が見えにくく、ネットの向こうに確実にいるはずの生身の人間の存在およびその活動については、ついつい見過ごされがちです。
ですが、これは明らかに、他者ないし社会に対し迷惑をかける行為です。
よく芸能人などが自己の犯歴を自慢げに語ったり、赤信号無視やスピード違反のような脱法・違法行為を是認・推奨したり、また特定の属性の人間すべてを傷つけるような発言をすることがありますが、それらと同一線上にある行為ということができます。
ひとことで言ってしまえば、DQN。 そう、DQNです。


「サイトポリシーに合わないならそう判断した奴が除去すればいいじゃん」は、書いていい理由にはなりません。
入口に禁煙と書いてある場所で、面と向かって注意を受けるまでは室内で吸い放題吸っていてもいいのですか?
ネットとかリアルとか成人とか未成年とか以前に、基本的な社会人としてのマナーがなっていません。書いた奴は。
ネットも社会の一部なのです。そんなこともわからないままネットをやってるのですか? と。

「たかが芸人のネタとして言ったものだから」などと問題を矮小化するのは、松本擁護の理由にはなりません。
ウィキペディアを芸人が揶揄の対象とするのは勝手ですが、ネタなら「あくまでもネタだ」と万人にわかる形で、他者に迷惑がかからない形でやるべきです。
すべからく芸人の発言は全てがネタである…との考え方もありますが、大体この問題発言は「芸人の所謂 "ネタ" (狭義の)としてちゃんと構築された」ものではなく、寧ろ「即興で不用意なことを言ってしまった」という状態のものです。

「松本は堅苦しいウィキペディア(のルール)自体を風刺したのだ」などというようなのは本末転倒です。本件のようなことが起こってしまってこそ逆に、ウィキペディアの堅苦しさが初めて世間的に明らかになったのであって。
ウィキペディアの堅苦しさを風刺したいなら、「ウィキペディアで調べる」ではなく、「これ、ウィキペディアに書いたら削除されんねんで」と発言すべきだったのです。これでこそが "ちゃんと構築された芸人のネタ" ってもんです。


そもそもこの問題発言は、ウィキペディア(のようなウィキサイト)が「一応書くだけなら誰でも書ける」場所であるという、ウィキの本質的部分を突いている点に、その悪質さがあるということができます。
どこのウィキサイトでも、本来、書くからにはサイトポリシーなりエチケットなり書式なりに則ったことだけしか書いてはいけないのですが、とにかくシステム上はこのような悪戯を事前に防げるようにはなっていません。本件はそこに付け込んでいるのです。

影響力のある芸能人が、しかも生放送で「特定のウィキサイトで調べる」なんて発言したら、そのウィキサイトではすぐに編集合戦が始まるに決まっています。もしも「ウィキペディアで調べる」ではなく「アンサイクロペディアで調べる」と発言していたとしても、同じことが起こるのです。
ましてや今回は、明らかにサイトポリシーに合わないウィキサイトの名を口にしたのです。
これを荒らし教唆と言わずしてなんというのでしょう。

尤も今の日本では、その最も偉いとされている人物が『「私腹を肥やす気はなかった」ないし「ルールを知らなかった」ならば、犯してしまった罪が「消える」ないし「赦される」』などとお考えのようですから、『どんな悪事でも知らなければ無罪』なのかもしれませんがwwwwww
だったら過失致死罪は要らねぇよ。


それにしても ITmedia 記者によるこのスクリーンショット、即時削除の方針を確かめるくらいならまだしも、削除した管理者の利用者ページ・会話ページや投稿記録も踏んでて、どんだけ執念深いんだよ。
ヘッダを見ればログイン利用者ですが、利用者ページも会話ページも赤リンクで、時刻表示が UTC のまま(タイムゾーンの個人設定をしていない)ですから、アカウント取りたてなのが見えみえですな。

なお「鳥人」は1ヶ月の作成保護になっており、現在は獣人の一種としての「鳥人」(ちょうじん)のまともな百科事典記事としての再構築が有志で検討されているようです。

   *  *  *  *

本件については、別ソースでこんなのも。

笑い飯のM-1ネタ「鳥人」、Wikipediaパロディサイトで詳しい記述?
http://b.hatena.ne.jp/articles/200912/666
 (はてなブックマークニュース 2009年12月21日 18:57)

漫才No.1決定戦「オートバックスM-1グランプリ2009」が12月20日(日)に開催され、満場一致でパンクブーブーが第9代チャンピオンとなりました。8年連続で決勝に進出した笑い飯は、優勝を逃したものの、決勝で1回目に披露したネタ「鳥人(とりじん)」は大会委員長の島田紳助さんが100点をつける完成度の高いもので、ネット上でも大きな話題を呼びました。

審査員の松本人志さんが笑い飯の漫才を受け「Wikipediaで調べる」と口にしたことから、さっそくネット上の百科事典「Wikipedia」には「鳥人」の項目が登場。Twitterなどを介してURLが広まったものの、削除されました。Wikipediaのパロディサイトである「アンサイクロペディア」にも「鳥人」の項目が作られ、こちらは一時削除された後復活しています。

鳥人 - アンサイクロペディア


アンサイクロペディアの「鳥人」が一時削除されたことについて、はてなブックマークのコメント欄ではWikipediaでの削除のパロディではないかと指摘する人も。「鳥人」の項目は21日18時現在、加筆され、記述が増えています。

いいぞアンサイ。

つーか「アンサイでも一度削除された」のは、ただ単に定義未満の悪戯書きだったからじゃねぇの?
WPでの削除のパロとか、穿ち過ぎの妄想だろ常考。


まあいずれにせよ、ウィキペディアなどというユーモア欠落症患者の巣窟を話のネタに使ってる時点で、この松本人志とかいう自称芸人は二流だなwwwwwwwwwwwww


(と、一ユーモア欠落症患者がほざいております

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Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか
鳥人 - アンサイクロペディア
http://ja.uncyclopedia.info/wiki/鳥人

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Summary of images:
Description = ウィキペディアの「鳥人」に表示される削除記録
Source of image = http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/20/news003.html
Date = 2009-12-20
Permission of Wikipedia logo = Copyright by Wikimedia / 日本国著作権法32条1項に基づく引用
License of Wikipedia page = CC-BY-SA-3.0, GFDL
Creative Commons LicenseGNU Free Documentation License

Description = アンサイクロペディアの「鳥人」
Source of article = http://ja.uncyclopedia.info/wiki/鳥人
Source of image = http://b.hatena.ne.jp/articles/200912/666
Date = 2009-12-21
License = CC-BY-NC-SA-2.5
Creative Commons License


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