写真は10年前のものです

つれづれなるまゝに日ぐらしPCに向かひて心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていきます

科学新書 その2(の3)

2017-03-19 | 随想

ブルーバックス冊の紹介

一気に冊を紹介しようという無謀な試みをすぐに方針転換して冊ずつコメントしようということにした訳で、3度目の今回は、「宇宙に「終わり」はあるのか  最新宇宙論が描く、誕生から「10の100乗年」後まで(ブルーバックス)」。これが、なかなか手強かった。

 

帯の部分を拡大してみると、

 

その前に、宇宙の大きさを考えてみる。

あまりに大きくて想像もできないので、ここはやはり、相対的な比較、ということで把握してみたい。

まず、太陽系全体の大きさだが、一般的には海王星や冥王星までの惑星らの最も外回りの軌道を太陽系としがちだが、冥王星周辺には数千個の天体からなる「カイパー・ベルト」という天体群があり、2015年にはNASA探査機「ニュー・ホライズンズが到達している。どうも、土星ほどの大きさの惑星が存在しているらしく、そろそろ、その報道が聞けるかもしれない。

 

太陽系そのものは、更に遠くに形成されている「オールトの雲」あたりまでの大きさと言われている。

太陽から、このオールトの雲までの距離が1光年(10の14乗km10の17乗mということなので、これを1つの基準として考えていってみようと思う。

・・・・ところで、「オールトの雲」の図を見て思ったのだが、これ、原子と原子核の図のようにも見える、ということで、太陽系を1個の原子」(!?) とみなして大きさを比較してみたい。

そうすれば、太陽ほどの大きさの星が数千億個集まっている「銀河」は、「細胞」を構成している「DNA」とかに喩えられるのではないか、とも思う。(この辺りの大きさは朧気ながらしか知らない・・・(>_<)

 (1つのドットが1つの銀河。[数千個の恒星が集まった銀河!!])

とにかく、宇宙が想像できないくらいの大きさである、ということを再認識するために、そのことについて解説してあるサイトを幾つか紹介しておく。

太陽系、銀河、宇宙の大きさを図で表してみる(その4)

広がりでみる宇宙

【宇宙ヤバイ】宇宙がどれだけデカイか【壮大すぎワロタ】

【宇宙】宇宙の広さってどのくらいだろう?

 

回り道をしているというか、堂々巡りをしているというか、頭の中が迷子になってしまっているようで、なかなか先に進めていないのだが、今回のテーマとしている書の「宇宙に「終わり」はあるのか」に関連するサイトも紹介しておく。

宇宙はどのように誕生し、どのように終わるのか?

宇宙に「終わり」はあるのか(ブルーバックス)

宇宙の時間が終わるとき

宇宙の終焉時の仮説集 

 と、いうことで(どぅいうこと)、全く以てまとまっていないのが現実な訳だが、本題の「宇宙に「終わり」はあるのか」の書の前書きを抜粋してみる。・・・・ちょっと今までの常識ではあり得ないようなことが記してあるので、精読をお願いしたい。

138億年の宇宙の歴史を365日に置き換えて、ビッグバンを元日の午前0時0分とすると、約46億年前の太陽系の形成は9月1日頃に当たり、約20万年前の現生人類の誕生は大晦日の午後11時52分頃に当たる――というような話を、読者も科学解説書などで見聞きしたことがあるかもしれない。・・・これらの日付は確かに、簡単な比例計算で求められる正しい数値である。しかし、人類の誕生を結末とするこうしたたとえ話から、「遥かな時間の流れの末、宇宙が進化の果てに到達したのがわれわれ人類の時代だ」といった人間中心的な宇宙観に飛びつくのは、甚だしい偏見である。宇宙のスケールは、人間とは比較にならないほど巨大であり、宇宙にとって人間が何らかの意味を持つとは考えにくい。ビッグバンから138億年後という現在は、宇宙の歴史において、何らかの到連点でも、節目の年でもない。宇宙史の到達点を求めるならば、・・・・「ビッグバンから138億年後の現在」ではなく、むしろ、宇宙が「ビッグウィンパー」と呼ばれる終焉に達した時点――本書では、ビッグバンから「10の100乗年」後を一つの目安とする――が、よりふさわしいだろう。宇宙カレンダーの例にならって10の100乗年を365日に置き換えると、ビッグバンから現在に至る138億年は、大晦目どころか、元日の午前0時0分0・000…004秒頃である(「…」では、0が77個ほど省略されている)。宇宙が終焉に至るまでの長久の歳月に比較すれば、ビッグバンから138億年後の現在は、宇宙が誕生した「直後」にすぎない。・・・・宇宙に「終わり」はあるのだろうか? 本書のタイトルの問いに、ここで簡潔に答えておこう。宇宙に終わりはある。・・・・きわめて長大な(それでも有限な)時間経過の果てに、宇宙はビッグウインパーと呼ばれる終焉を迎えることが予測される。・・・宇宙が最終的にどうなるかというシナリオは確定していないが、現時点で最も確実性の高いシナリオによると、・・・宇宙の終焉は、静寂に満ちたものである。(中略)

われわれ人類は、長期にわたって安定している宇宙に次々と登場する無数の知的生命の一つではなく、混沌から静寂へと向かう宇宙史の中で、凝集と拡散が拮抗し複雑な構造の形成が可能になった刹那に生まれた、儚い命にすぎない。(中略)

本書は、ビッグバンの混沌から始まるビッグウインパーの静寂に終わる宇宙の全歴史を、俯敵的に眺める試みである。・・・想像を絶する宇宙の巨大さと、ちっぽけな存在であるにもかかわらず宇宙の全貌を知ろうとする人間の気骨を、実感していただきたい。

・・・と、まぁ、今までの常識がひっくり返るようなお話である。ほんの数年前には、「宇宙の寿命は1000億年程度ではないか」、と考えられていた。(「宇宙の始まり、そして終わり」(日経プレミアシリーズ 2015年12月刊)

 

この本からも抜粋してみると、

ビッグリップヘのカウントダウンを時系列に書くと、このようになる。ビッグリップの――2億年前 銀河系が構造を保てなくなって拡散し始める。1年前 太陽系などの星系もばらばらになり惑星も散り散りになる。数時間前 恒星も惑星も崩壊。数秒前 すべてのものは、分子・原子レベルに分解される。そして、ビッグリップ。素粒子レベルまでバラバラになった超低温のスープのような宇宙。もう何も起きず、何も変わらない。いかなる構造も、形をなすことはない。(中略)そして、ビッグリップ。暗黒エネルギーは、素粒子をくっつけている核力まで凌駕して、すべてをバラバラにしてしまう。もしも、今のぼくたちが知らないような内部構造が素粒子にあったとしたら、さらにそこまでバラバラになる。宇宙は、素粒子が満たす極低温の薄いスープになる。おしまい。すべて、おしまい、である。(宇宙終焉のシナリオには「ビッグフリーズ」というものもある。)

 

科学書には珍しい感傷的な言葉で満ち満ちているが、今から思えば、1000億年先どころか、もっともっとず~っと先のことだったような訳である。まぁ、一言で言ってしまえば、「諸行無常」である。なんのことはない。・・・・数字だけでも10100乗なんてのは、全くもって見当も付かないのだが、こういう、ワケのわからないことについては大いに好奇心が騒ぎ出す。

 

最も安定しているとされている陽子の寿命1033乗年と言われており、それを実証することを目的に建設されたのがカミオカンデであった訳だが、ひょんなことからニュートリノ実証の場となり、その手法も確立して、今度は重力波検出の場と変化してきている。

重力波の検出は端緒に就いたばかりだが、今後、その活用によって、例の「ダークマター」とか「ダークエネルギー」とかの情報がいろいろと聞かれるようになることを期待している。

今になって、宇宙の膨張が加速されている、と大騒ぎし出して、その要因が「ダークエネルギー」ではないか?ということにしているようだが、同じように、「ビッグバン」(正確には「インフレーション」)というのも、その原動力が「ダークエネルギー」だと考えれば、その証拠は今までの宇宙の中にいくらでもあるはずなので、それをペン・パイナッポーではないが、くっつけて関連づける知恵を出せるかどうかが、カギになると思うのだが、そんなことを誰か考えていないのだろうか?

 

 

 

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