気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

朱の大鳥居

2012-08-02 18:09:59 | 雲ケ畑まで
待てど来ぬ5番のバスがわたくしにじつくり見せる朱の大鳥居
(近藤かすみ  雲ケ畑まで  六花書林)

私の第一歌集『雲ケ畑まで』、多くの方に読んでいただいています。感想、選歌を寄せて下さる方も多く、嬉しい限りです。

某所で、歌友の田中教子さんが、下記の文章を書いてくださいました。厚く御礼申しあげます。

懐かしさの正体は、失われた日々に対する思慕と郷愁である。
午後の日のなかに過去をうつし、じっと己を立たしめている。
立ちながら帰りくるものをひたすら待つのである。
それでいて、待つということを声高に言わず、
あまりある寂しさをかみしめている。
言葉は美しい鈴のようである。
やがてすべてを包むであろう、やさしい音色。
人は生まれるべくして生れ、
出会うべくして出会う。
雲ヶ畑には、人の過去と未来があり、
止まったような時間の流れが、
生きなおす為の道を示していた。


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歌集を紹介していただいたサイトです。ありがとうございます。

棚木恒寿さん 砂子屋書房「日々のクオリア」
http://www.sunagoya.com/tanka/?p=8256

武富純一さん 
http://blog.goo.ne.jp/takejuntanka/e/42535158e988206b22e0dd4524cb94ab

太田裕万さん 
http://hoenota.asablo.jp/blog/2012/07/27/6523581

東野登美子さん
http://blog.goo.ne.jp/reimm77/e/511af7977d6f4c35665d8bf71c76cc67



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2 コメント

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Unknown (祥)
2012-10-25 09:30:03
角川『短歌』10月号、「歌集、歌書を読む」の、
真中朋久さんの評も、とてもよかったですね。
Unknown (かすみ)
2012-10-25 17:10:53
祥さん

あちこち読んでいただいて、ありがとうございます。
真中さんに紹介していただいたのは「夕暮のひと」の一連。出身高校の校長室にあった絵の思い出の歌です。美術館などへ行って、連作を作ることをしていた時期がありました。ほそぼそとでも続けたいです。