LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

フライトログ:新車?!の臭い

2012-12-16 | Flight Log (機長)

先日のフェリーフライトを除けば、久々のファンンフライト。昼間に完成した内装を確認するのは初めて。綺麗な内装だけみていると、まるで自分の機体じゃないよう。キャノピーを開けた瞬間には、新車というか新飛行機というか、新しい内装の臭いが押し寄せてくる。流石に笑みが溢れてしまう。さっそくシートのビニールカバーを剝いだ。新機を買ったような錯覚を起こさせる儀式。

まず、内装などを整理整頓し、シートベルトの長さを調整、あとインターコムの置き位置やPush-to-talkの配線などを調整した。そして、いよいよフライト。オイルは5.5クオーツ、かなり汚れているので、そろそろ交換が必要。燃料は左半分、右1/3くらいだった。これならローカルは大丈夫。エンジン始動、Rwy21までタクシー。ランナップの後、サンタモニカ空港 Rwy21から離陸。Right turn at shore lineを選択。離陸滑走後、気持ち良く上昇し、速度にも乗り易い。空気が冷たいからだろう。

内装が白くなったおかげで機内が明るくなった。海岸線で右ターン、2500ftまで上がった所でレベルオフ。綺麗な内装だと、機外の海岸線の景色とのコントラストも綺麗で、想像以上の効果があった。内装だけじゃなく、当然ながら機外にも気を配って眼を凝らしていると、海岸線を東向きに飛んでくるセスナ172を発見。位置関係から敢えて左側に回避、Class B Airspaceの境界線側に逃げた。水平距離で1マイル、高度にして300ftも離れてなかったと思うが、真横に来てサンタモニカ空港管制塔からトラフィックアラート。あまり意味がないアラートだ。そのあとは海岸線に沿って西向き飛行。ここでFrequency changeとなった。

内装の雰囲気を楽しみながら、久々ののんびりフライト。かなり風があり、前日の雨も相まって視程が恐ろしくいい。カタリナがくっきり見えたので、海上視程は80マイルくらいあると思う。マリブビーチ上空を通過する頃、かなりの北風で山から来る乱気流を感じた。リフトが強い個所もあった。マリブビーチを越え、しばらくして180度ターン。来たコースを逆戻り。エンジン出力は2300ー2400rpmくらい、のんびり飛行。途中、Santa Monica Mountain沿いにリフトがあり、高度維持しながらピッチダウンで速度がグングンと伸びた。ほんの10秒くらいだが、こういう飛び方をすると、またグライダーでも遊びたくなる。

パシフィックパリセイズ上空で管制塔を呼び、Right traffic Rwy21とのこと。そのまま加速しながら降下、左旋回してダウンウィンドに入って行く。何故だか分らないが、この瞬間、”飛べるって幸せだな”という感覚に襲われた。軽いバンクを入れ左30度くらいにheadingを振るターンだったが、そのまま360度回り続けたいほど気持ちよかった。やはり空を飛ぶのは最高だ。そのままダウンウィンドを延ばし、Left traffic 南側にいたチェロキーに続いての着陸となった。フルフラップで普通の着陸を決め、そのままタクシーアウト。キャノピー全開でタイダウンに戻った。

最近飛行内容が単純なものが増えている。その分、飛ぶ楽しみが純化されている感じがする。


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2 コメント

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Unknown (テバネ)
2012-12-28 06:04:09
本当に新飛行機のようですね。
ラダーペダル辺りなんか新機と言われてもうなずけますね。

”飛べるって幸せだな”・・・その気持ち、すごく伝わってきますよ~。

ところで・・・・・少しウエイト・・・増えましたか?
新しくなった機材で顔がふくよかになっただけ?
Unknown (c2)
2013-01-08 09:03:44
>テバネさん
ウエイト増えまくりです。サンクスギビングからクリスマスまでのいわゆる米国ホリデーシーズンはパーティーや外食が増えてカロリー摂取が100%増! 現在大減量中です。

機内は本当に綺麗になりました。最高ですよ。

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