LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

航空身体検査 Medical Certificateの規制緩和、BasicMed

2017-05-11 | 航空関連エッセイ

今年5月1日からFAA Medical Certificateの規則が緩和された。1st Class Medical Certificateなど、事業用は今まで通りの規則。ただ、自家用運行の3rd Classに大幅な変更があった。BasicMedという方式で、原則としてアメリカのいずれの州の自動車免許さえ持っていれば、チェックリストと簡易健康診断で3rd Medical Certificateの代用になる画期的なもの。BasicMedの有効期限は確か48ヶ月。40歳以上ならば、FAA 3rd Medical Certificateの有効期限は2年。これはありがたい話だ。

BasicMedの恩恵を受けられるのは、2006年7月14日以降にいずれかのFAA Medical Certificateを取得した事がある人。また、米国いずれかの州の有効な自動車運転免許証を有している人。飛べる機体にも制限がある。最大離陸重量6000lbs以下、高度18000ft以下、最高速度250kt以下、パイロットを含め最大登場数6人までの機体。通常の自家用運行なら、これで十分な条件。愛機ボナンザは6人乗りの登録だが、まったく使わない最後部座席2つを撤去し、保険料を下げたくらい。ちなみに、最高速度250kt以下なら、双発機も問題ないし、IFRでも飛べる。

ちょうど自分の3rd Medical Certificateも4月30日で期限切れ。5月1日からは新しいBasicMedの方式で飛ぼうとも考えた。ただ、新しい法律が施行されたばかりなのと、どうせ1回は有効な医師免許を有する医師の診察を受けないといけないのに変わりはない。ということで、今回はいつものFAA AMEを予約し、3rd Class Medical Certificateを取得した。初老の白人のダンディーな医師だが、娘婿が日本人なので、やたら日本人患者を贔屓してくれる。もう何年もの付き合いになるFAA AMEで、診察料も毎回割引してくれる。おそらくBasicMedに必要な初回健康診断料より安い。今回の3rd Medical Certificateが切れたら、次はBasicMedを取得してみようと思う。

こういう規制緩和は大歓迎。今の時代、普通自動車免許を有する運転手が、2トン(約4400 lbs)以上のSUVで走り回っている。4人乗りの小型機よりはるかに破壊力がある。6人乗り6000lbs以下の飛行機がもたらす可能性のある不幸な地上被害の規模と、普通自動車がもたらす地上被害の規模は、現実的には大差がない。なのに、大型機のパイロットから、二人のり飛行機のパイロットまで、同様に仰々しいMedical Certificateを要求するのは非合理的。個人的には、小型飛行機を仰々しく扱っていない考え方に共感する。

衰退する一方のGeneral Aviation。こういう規制緩和で、一人でも多くのPaper Pilotが、再び空に戻ってくればいいと思う。

 

 

 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« フライトログ:ホンダジェッ... | トップ | フライトログ:競争 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。