LOS ANGELES FLIGHT DIARY

愛機ビーチクラフトボナンザで南カリフォルニアの空を駆ける日本人飛行機乗りの日記。

サンタモニカ空港の閉鎖が決定

2017-01-28 | 航空関連エッセイ

長年に渡るFAAとサンタモニカ市の係争が終結し、1月28日に衝撃的な発表があった。2028年にサンタモニカ空港閉鎖が決定。感情論が先立つサンタモニカ市の言い分が、法に照らし会わした上で連邦政府の言い分に勝ったわけだ。先にあった空港の周りに後から人が集まってきて、こんなのいらないと騒げば空港が閉鎖できる。こんな事が許されたてしまった。これを前例とし、おそらく海岸線に面した市営の空港、ホーソン空港やトーランス空港なんかも遅かれ早かれ閉鎖されるのではないか。住宅開発が進めば、ロサンゼルス群が管理していないバレーエリアにある空港、バンナイス空港、ホワイトマン空港も閉鎖の危機にさらされる。内陸の空港もしかり。定期便が入っていない、いわゆるジェネアビ空港は、全てが終焉を迎える危機にさらされている。

閉鎖まであと12年あるので、すぐに立退く必要はない。小型機はいままで通りの運行を続けられるだろう。ただ、2028年を待たずに滑走路の短縮は許可されるので、ジェット機は追い出されることになる。

短期的な視点で喜ぶ人は多いと思うが、大きな問題が襲ってくる。サンタモニカ市は空港閉鎖後に公園を作ると調子の良いことを言っているが、そんな保証はない。なにより、空港閉鎖と同時にClass D Airspaceが閉鎖されるので、高層ビル建設の制限がなくなる。センチュリーシティーより西側に高層ビルが立てられるようになるわけで、空港閉鎖とともに高層建築がはじまり、今ocean-viewを謳歌している空港の東側のマービスタの丘の住宅などは後悔することになるかもしれない。高層化による人口増加で交通渋滞もひどくなる。

飛行機が生まれたこの国でも、都市部ではジェネアビが絶滅危惧種になる。ライト兄弟も嘆いていることだろう。

 

 

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント (4)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« フライトログ:晴れ間を使っ... | トップ | フライトログ:久々に飛んだ »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全く同感です (DERA)
2017-01-30 10:36:33
日本においても、ここ数年いくつかのGA空港が廃港となり、ソーラーパネル発電所と化しました。
ところが、売電価格は引き下げられるばかりで、自治体や空港所有企業も当初の皮算用に狂いが生じている様ですが、あとの祭りです。
Unknown (c2)
2017-01-31 09:50:27
>DERAさん
空港は大事な社会資本。災害時など、何かあったら役に立つ。また、サンタモニカの場合、空港があることで連邦政府の法律により建物の高層化が防がれ、住宅環境維持に貢献する側面もある。そういう肯定意見と否定的意見の両方が買わされる議論などなく、Noisy MinorityがSilent Majorityを圧倒する残念な結果となりました。

空港の公共性など考えない短期的視野の決断が、見かけ上の多数決で民意として扱われているのが寂しい限りです。
残念です… (hiropochi)
2017-02-01 18:21:02
カフェの閉店といい廃港といい、なんだか悲しいですね。
Unknown (C2)
2017-02-03 06:29:09
>hiropochiさん
ほんと、残念です。hiropochiさんは閉店前のTyphoonを体験してもらいましたが、あの店ももうなく、空港すらいずれ閉鎖です。

トーマスジェファーソンの言葉と言われてますが:
We in America do not have government by the majority. We have government by the majority who participate.

煩い少数派の "多数" が市政に閉鎖を働きかけ、もの言わぬ中立な多数派や賛成派のほんの "少数” が市政に意見をいい、結果的にnoisy minorityが勝ちました。

残念ですが、まだ12年ありますので、空港存続賛成派とともに、地域住民を説得していくしかないですね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。