団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

ゴールデンウィークと湘南ゴールドジュース・新茶づくり

2015年05月08日 | Weblog

  妻はこの連休5月2日まで出勤だった。2日の夜友人O夫婦、奥さんが外国に住む娘さんを訪ねている連休やもめの友人Nさんと夕食を共にした。その日NさんはOさんのミカン畑でミカン狩りをした。私も誘われたがちょうど検診日で病院へ行かなければならなかった。

 夕方妻が帰宅するとすぐOさん夫妻とNさんがたくさんのミカン(湘南ゴールド、ニューサマー、夏みかん)、蕗、摘んだばかりの新茶の葉、カラーの花持ってやってきた。楽しく歓談してワインを飲み私の手料理を楽しんだ。

 翌日3日、朝から私たちは蕗の下処理をした。私は蕗を食べるのが好きだ。皮を剥くのも好きだ。さっと茹でて冷ましてから皮を剥いた。蕗の皮むきは子どもの頃よく母親と一緒にやった。爪でまず切り口から皮を捲りあげる。そこを親指と人差し指で挟んで一気に引き下ろす。皮は上から下までほぼ同じ幅でスーッと剥ける。これが気持ちいい。皮を剥くと言えば、夏休みにプールや海水浴で日焼けして皮がよく剥けた。いかに破らず大きく皮を剥くか夢中になったものだ。瘡蓋剥ぎと同じで一種の遊びだった。その苦労をしっているので蕗の皮むきは快感である。痛くもなく血も出ない。つかむところを確保すれば、あとはスーッと上から下まできれいに剥げる。その動作を3,4回繰り返せば産毛の生えた皮はすっかり剥けて台湾の故宮博物館にある『白菜とキリギリス』の白菜の白と緑の境目に近いところのヒスイ色になる。かじって味見する。苦みが強かった。当たり前である。市販の改良されたヤワな野菜の蕗ではない。昔、我が家の庭にあった蕗の味である。市販の蕗と違い太さも長さもバラバラ。どうしても太い物から剥いてしまうが、それでも百本ちかい茹でた蕗を一本一本妻と競争するように剥いた。私の爪は蕗を剥くには短く切り過ぎている。だから私は小型のナイフを使ってつかむところを確保する。妻は爪を使う。アクを抜いて煮物にした。旨い。

 次は湘南ゴールドのジュースを作った。段ボール2箱分。私はこれだけあればいったいどのくらいジュースができるか、そして相当長い期間楽しめそうだと打算した。甘い考えであった。アメリカで買ってきたレモン搾り器(写真参照)

で私が搾り、妻が餅つきで水当てと返しをするように絞り終わったカスを取り新しい半分を入れる。手際よい作業。しかし絞り出されるジュースがあまりにも少ない。普段市販のジュースを買って飲んでいる。いったい市販のジュースはどのように作られているのか。大きな疑問がわいた。以前新宿高島屋の地下に果物屋が出店していてそこでフランボアーズのジュースを氷抜きだったので小さなグラス半分を1000円で飲んだことがある。本物の手搾りジュースは価格が高くて当たり前なのだ。

 この蕗と湘南ゴールドの作業に平行して新茶の葉をOさんがコピーしてくれた“手作り☆緑茶 電子レンジでお茶作り”にしたがって茶作りにも挑戦した。2分電子レンジでチンしてまな板の上で2,3分両手で絞るように揉む。1分チンして揉むの作業を5,6回繰り返す。家中が新茶の香りに包まれた。早速できた新茶を妻が淹れてくれた。市販のお茶の色も味もなかったが、自分たちで茶作りを挑戦したことで茶農家の苦労が体験できた。素人が玄人に適う訳がない。それが分かっただけでも大収穫。OさんNさんの人柄が新茶の味に含まれていた。

 3日の夜東京に住む長女一家が来た。「このジュース美味しい!」に疲れが吹き飛んだ。

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