団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

英語の学び方

2017年02月06日 | Weblog

英語の学び方

①    エコーで学べ

②    只管朗読

③    英英辞書

①  私はラジオが好きで毎日聴いている。民放ラジオはコマーシャルが耳障りである。ニッポン放送に好きな番組が多い。好きな番組のスポンサーに限って嫌いな会社のコマーシャルなのが気にくわない。特に“過払い金”と“聞くだけの英会話”のコマーシャルは耳をふさぎたくなる。過払い金の司法事務所はニッポン放送をほぼ手中に収めたようで朝から晩まであの手この手でコマーシャルを流し続けている。“聞くだけの英会話”ではないけれど、同じコマーシャルを聴かされ続けると、否が応でも忌み嫌う過払い金コマーシャルの司法事務所名、陳腐なセリフ、電話番号、営業時間まで頭に残ってしまう。私は英語を学んでいて、私の英語という場合、話せて聞ける実用英語だが、エコー方式に気が付いた。カナダの学校の授業で初めて会得した方法である。その後このエコー方式を使うことで飛躍的に英語の理解力が高まった。耳に入る英語を私は頭の中で聞いたままに繰り返す。繰り返しながら英語を追いかける。声を出すことはない。声を出したら、おそらくエコーのように素早く繰り返すことは不可能であろう。繰り返すことができるようになれば、意味がわからなくても音が脳に蓄積されていくようだ。次に同じ表現に接した時、「これ聞いたことある」が脳に快い反応を生む。授業、講義、教会での説教、映画、テレビ、会話、私はすべての耳に入る英語に対してエコー方式に追いかけるようになった。

②  中学の英語教科書を仏教僧侶がお経を唱えるように大きな声を出して読む。ただ“聞くだけの英会話”と違うのは、自分の声を出して、それを聞くという手順が違う。わざわざ高いお金を払うことなく、自前でできる。これも結局はエコー方式の訓練になる。只管朗読を推奨したのは、日本の英語教育で大きな功績を残し、同時通訳のさきがけとして活躍した國弘正雄である。「音読が全て。意味の分かった英文を繰り返し音読し、書き写すことが英語習得に最も効果的だ」参考図書:「英語の話し方―同時通訳者の提言」サイマル出版

③  “聞くだけの英会話”だけでは英語は話せるようにも聞けるようにも読めるようにもならない。最後は語彙力である。語彙力をつけるには、日本の中学英語レベルの単語力で解説する英英辞書を読むことだ。私はLongman Junior English Dictionary A W Frisby著を使った。この辞書を読むことで、どんな難しい言葉でも中学英語レベルの単語で解説できるようになれる。

  日本人は外国語習得が不得手だと言われる。そんなことは決してない。その言葉が話されている地に暮らし、その地の人々と働いていれば、日常会話は習得できる。それができなければ、個人のやる気と集中力と継続しか方法はない。楽な方法を探し求めるのではなくて、藤沢周平の息子の机の貼り紙の「椅子にいかにじっと坐って居られるかが勝負である」が実践できるかどうかである。学問に王道なし。外国語習得にも近道はなかった。

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