団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

男一人の子育て シチュー オン ライス

2017年09月08日 | Weblog

①    シチュー オン ライス

②    フレンチトースト        

③    オートミール コーンフレーク        

①   民進党の山尾志桜里議員の不倫報道が騒がしい。このところマスコミ、特に週刊誌による不倫スクープ合戦が凄まじい。私は不倫している本人に関心がない。どこかでじっと身を潜めているであろう、女性の夫と子供に私の思いが寄り添う。夫には、新潮新書『寝取られた男たち』(堀江珠喜著 778円税込)の悲哀が漂う。

 民放のニュースで山尾議員の民進党から離党すると伝えた。

  コマーシャルになった。『シチュー オン ライス』 (写真 参照)ハウス食品の新製品だという。俳優の遠藤憲一が出演。画面に文字「まさかの新商品!」 私はごちる「それって新商品じゃないよ」 「全米が泣いた」 私は吐き捨てる。「アメリカでもこれ売ってるの?」 “全米”(ぜんべい)ではない。全のあとの米にルビを振ってある。アメリカのハリウッド映画の宣伝によく「全米が泣いた」のフレーズが使われる。「全米(こめ)が泣いた」は、そのフレーズを真似たのだ。そして「絶賛 オンライス中」と締めくくる。

 山尾議員の不倫疑惑とハウス食品の『シチュー オン ライス』にどういう関係があるのか。もう40年も前のことである。私は山尾議員の夫と同じ立場にいた。離婚は成立していなかったが、もと配偶者はすでに相手男性と一緒に同じ市内に住んでいた。私は仕事をしながら二人の子どもの面倒をみた。私の仕事が終わるのが午後9時。子どもたちは、学校から私の事務所へ直接来て、私を事務所で待った。長男小5長女が小1。私の仕事が終わると家まで車で約20分かかった。後部座席で二人は立ったまま寝てしまう。家に戻ると夕食。時間が勝負。私は野菜嫌いの二人のためにひき肉とほうれん草たっぷりとタマネギを炒め、そこにシチューの素と牛乳を入れた。ご飯にそれをかけた。まさにハウス食品の『シチュー オン ライス』である。風呂に子どもを入れ、10時過ぎには寝かせた。私は後片付けをして朝飯を準備した。朝、子ども達は二人で朝食をとり、バスで市内の学校へ通った。

 二人の子どもは現在それぞれ家庭を持った。結婚当初二人は我が家の『シチュー オン ライス』を相手に紹介したそうだ。反応は「シチューをご飯にかけるなんて気持ち悪い」だったそうだ。育った環境、特に子ども時代に経験したことは、ずっと残る。ハウス食品は気持ち悪い食べ方を日本中で変えることができるか。

 不倫と聞くたびに私はシチュー オン ライスを思い出す。

②    フレンチトーストは子どもたちのお気に入りだった。作るのも簡単で、牛乳と卵を混ぜた液にパンを浸す。私が起きられる朝は決まってフレンチトーストだった。バターで焼いてハチミツをたっぷりかけてあげた。

③    どうにもならない時の切り札がコーンフレークとオートミール。

 男ひとりの子育ては、苦難の連続だった。特に食事には苦労が多かった。それでも電子レンジ、冷凍室つき冷蔵庫があったおかげで乗り切れた。シチュー オン ライスは、我が家のガンバリの象徴である。

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