Motor Rock Life!!南方見聞録

Cannonballrush!!Vo/g,Captain,JerryのMotorRockな徒然帳。

over heat

2017-04-04 11:11:29 | 日記
1月のある日、
寒い日曜日にもかかわらず、ツーリングという爆裂エンジョイスケジュールを強行した日、

俺は12枚の重ね着により寒さに打ち勝つ事に成功した。
平安時代の貴族の女性をも彷彿させる12枚の重ね着。

それは、ある意味、らっきょうか玉ねぎになっだかのような気持ちで、
ひとたび暖房の効いた屋内にて休憩しようものならば、4枚ほど脱がないと適温には感じられない凶悪な装備である。

比較的薄く、それでも保温性が高いヒートテック素材とはいえ、誰がそれだけを4枚も重ね着をし、さらに上からさまざな素材の鎧のごとく、計12枚の重ね着を想定するだろうか…

当然、
動きにくい…いや、動いていても何かがおかしい動きになってしまう。

全てはバイクで気温4度の中、80キロ巡航を1時間以上する想定で考え抜いた、俺の浅知恵の結晶でしかないからだ。

朝早く出発する事があたりまえなツーリング。

ひとたび1月となれば気温は下手をすれば0度付近をさまよっているなか、走り出さなくてはならない。

そこにターゲットを合わせきった結果、
様々な障害が時間とともに襲い来るのは、いい歳こいた大人ならば普通いとも簡単に予測しなければならないチャレンジ1年生なのだ。


しかし…朝方の気温に負けた俺は、親の仇のごとくありったけの重ね着に身を委ね、
山間へとツーリングに繰り出してしまった…

これから襲い来る様々な障害をもおそれないままに…

午前10時を回ると1月とはいえ比較的朝方の凶悪な凍てつく寒さは消え始め、晴天にめぐまれた国道は車の量に伴う二酸化炭素の排出にも加速されるように、体感気温も上がり始める。

すでに3時間も走り、外気温になれた俺の身体は余裕すら感じているのだ。

ぶらりとガソリンを給油しようとスタンドに寄る。

ゴソゴソ

ゴソゴソ…

なんてことだ…

重ね着に重ね着を加えた俺は、腰にぶら下げたバッグから財布が出せないくらいに不自由な動きじゃないか!

頑張れ!

給油機の、お金を入れてください。という、マシン的な感情の無いリピートがますます俺を焦らせる!
いや、慌てるな。勢いと繰り返しでなんどもチャレンジだ!
夢は諦めなければ必ず叶う!と、信じてきたじゃないか!

諦めるな!

そうしてやっとのおもいで千円札を取り出し、無事、ガソリンを入れる段階で、すでに俺は体力を半分使い果たしてしまい、さらには、ヒートテック4枚での運動のせいか、いっきに身体が熱くなってしまっていたのだ!

そして

時間はお昼前に差し掛かろうかという頃、外気温は天気予報を上回り10度を超えてきていた。

バイクの湯温計もようやく順調に適温へ到達し、エンジンも良好に回っている。

しかし、

俺の体感温度に関してはかなりの上がり方を見せる!
人間が真冬にオーバーヒートするなんて、空冷2気筒のバイクに面目がたたないじゃないか!


お昼ご飯を食べに、目的地の山の中腹にあるレストランへ立ち寄る。

山の上は一見寒そうに思えるが、日中だけに関しては意外と陽当たりもよく、気温は上がる事が多い場所でもある。

風も無い日曜日、

風を1番求めているのはおそらく俺自身だったのだろう…

気を利かせているからなのか、店内の温度は軽く25度を上回る。

このままでは間違いなく中古のウォーターポンプが故障した軽自動車なみに俺のラジエターはぶっこわれてしまう。


ここから、人間らっきょうの脱皮がはじまる。

何しろダウンジャケットだけでも2枚!裏起毛のバッキバキに分厚いトレーナー。弾丸をも跳ね返す勢いの革ジャンに、
2メーターの高さから生卵を落としても割れない勢いでフサフサのフリースなど…

レストランのソファの3分の2を、らっきょう野郎の防寒アーマーが占拠していく…

すっかりのぼせるギリギリになった俺をいったい誰が理解してくれるというのだろう。
今は1月だ!

誰もが寒くて当たり前だが、車で移動する人々は12枚の防寒装備の恐ろしさなど微塵も知る由も無い。

8枚の脱皮を終え、カレーライスが運ばれてきた時、

俺は思った…


ざる蕎麦にするべきだったんじゃないだろうか…
と。


自ら体温を上げて死に近づくなど、
ギリシャ神話のイカロスか、尾張小牧ナンバーの俺様しかいないんじゃないか?

と。

カレーを食べ終え、禁煙の店内から足早にアディオスし、外にある喫煙所へ行くためには再びやまのような服たちを1枚ずつ身につけなくてはならない。

隣のテーブルの家族連れが冷ややかな目で俺を見つめている。
小学校低学年とおぼしき幼女は、
世界ビックリ人間コンテストを見るような目をはなさないままだ。

トレーナーにフリースとダウンジャケットに、革ジャンを重ね着し、さらにダウンジャケットをその上から重ね着している金髪のおじさんが目の前にいたら。子供なら誰だって気になるだろう。


俺だって、重ね着すればするほど賞金がもらえるわけでもない事くらい知ってるさ。

だが。

やっちまったもんは仕方がないんだ。

全ては朝の犬山の気温がいけないのさ。

昨日の天気予報の裏切りが、
ちょっとしたイタズラではすまない恐怖の人間らっきょうを生み出したのさ!

俺に罪は無い。


無事全ての重ね着を済ませ、劣悪に動きにくいもののタバコにやっとありつける喜びで胸いっぱいの、人間らっきょうバンドマンは、

歩みを進めてすぐに、恐るべき現実を目の当たりにした…

外に出るにはお会計を済ませる必要があったのだ…


想像どうり、レジの前でミシュランのビバンダム君よろしく身動きが不自由な金髪らっきょう野郎がモゾモゾと必死に財布に手を伸ばしてる姿は、

今からデートに向かうであろう後ろのカップルの目にどう映っていたのだろう…

今ならたとえスナイパーライフルで狙撃されても食い止められるくらいの重装備。


その後、午後に入り気温が上がり出した山の国道で俺が何を思ったのか…

語るまでもないだろう。




時は流れいよいよ4月!

ようやく重ね着にサヨナラな季節を迎えた俺に、バイク乗りの友人からメールが届いた…

そこには、


使わなくなった電熱インナーあげようか?
インナー1枚で電熱着ればジャケットだけでで充分なくらいあったかくらなるよ!
1月に持っていってやろうと思ったけど、連絡とれなかったから、とりあえず欲しかったら言ってね。


あぁ、


神様。


なんてタイミングの悪さなんだ(笑)




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