ラストの衝撃がようやく収まってきたので最終回、もう一度観直しての感想です。
●アインとツヴァイどっちが強い?
ドライ(キャル)との早撃ち勝負では無類の強さを見せて勝利した玲二でしたが、
一度に複数の敵と対峙するツァーレン・シュヴェスタンとの対決では
肩に銃弾がかすり、落ちてきた窓ガラスで負傷するなど思わぬ苦戦。
最後は亡骸のキャルの時計まで利用して辛くも勝利。
自分でも言ってましたが、1対2(以上)は苦手のようですね。
それに比べて玲二の危機を助けに現れた時の江漣の凛々しかったこと

!
玲二より実戦経験が豊富なせいか、戦況分析もする余裕有り。
戦闘方法も機関銃から殴り合い、ナイフと臨機応変(ファントムエフェクト全開)。
自分で殺す意志の力がない、精神面が弱い、とサイスに言われていましたが
最後は自分の意志でサイスに向けて引き金を引きました。
もちろん「先に地獄で待っていて、」という台詞から、人殺しに対する罪悪感までは
克服していないようですが、感情を抑制でき、自分の意思で動ける江漣が
ファントムの中では最強ということになる?
●ツァーレン・シュヴェスタンの敗因
これはもう、第一にあの動きにくそうな白ドレスでしょう。
というか全般に、今回サイスは見た目のオサレ度にこだわり過ぎましたね。
仮面といいドレスといい、ナイフを構えるときのオサレポーズといい、
果てはサイスのバックのセットまで・・・舞台設定に凝り過ぎ

。
量産型は肝心の戦闘技術はアインに教えた時と同レベルだった上に
感情を削ぎ落として命令に忠実に動くように作ったので、
予測不能の能力を発揮するようなことは無く、簡単に動きを読まれ、
能動性に優る江漣に敗れた、と研究の方向性間違ってましたね

。
●サイス・マスターの最期
江漣との心理戦に破れ、予想を超える意志の力を見せた江漣の姿に
「ミューズ神の悪戯よ!」と愉悦に浸っていたようにも見えた最期。
以前玲二に撃たれそうになった時の、情けない姿の再現になるかと思っていたら
肩透かし、でしたし、全ての元凶だったサイスがこんなに嬉しそうに死んで
よいのか、と思いました

。
が、直前に梧桐組の志賀くんに「きっと無様な最期を迎えるだろうな。」と
言われていたので、サイスも精一杯、見栄をはって優雅に逝ったんではないか、
と、2回目に観て思いました

。
●マグワイヤの再登場の意図
「旧態依然の枠組みを壊すのは若者の役目、」→Phantomシステムを玲二が壊したこと
「(中略)はかなく散る花」→(放っておいてもいずれ二人は破滅する)
「我々にはなすべきことがある」
→インフェルノとしては2人を野放しにしておけない=制裁発動
こんなところでしょうか。
側近のワイズメルを始め、幹部を随分大勢失ったはずのインフェルノですが、
トップに君臨するマグ様は、そんなことには全く動じていないようです。
善悪の葛藤が全くなく、極悪非道の世界にどっぷりと浸かっている
(いつもお風呂にどっぷり浸かっていますが)
マグワイヤこそ、悪の真打ちだった

。
●バッドエンドorハッピーエンド

初見の時はそれはそれはショックで、いい結末だけど気持ちはBAD、でしたが、
結末を分かった上で観直してみたら、なんだかこれもハッピーエンドというか、
悲劇的だけどいい終わり方だったのでは、と思えてきました。
玲二はたった一つだけでも約束(江漣を故郷に連れて行くこと)を果たすことが出来た。
「江漣に本当の笑顔を取り戻す。」と決意して、もしかしたら、ですが
江漣への恋愛感情を自覚したのかもしれない。
江漣は夢に見た故郷に辿り着き、暗い過去に囚われていた自分と決別し、
江漣として未来を生きていく心境になった。
(これももしかして、ですが、ここでの2人のモノローグのすれ違い具合について、
これまで自分の幸せより玲二の幸せを優先してきた江漣の心境を考えると、
江漣はこの後、自分は1人で大丈夫だから、と玲二を日本で待っている
美緒の元へ戻らせようと思っていたのでは、と思うのですが・・・

)
2人がこれまで歩んできた非日常の世界から抜け出して
一番幸せを感じていた瞬間・・・その生は無情な弾丸によって吹き消された。
(江漣は自殺説もありますが、私としてはED歌を聞かせるために
演出上わざと銃声を入れなかった、と勝手に思っています。
なぜ天下のファントムがあんな簡単に?、という点は、江漣が日本編で
「故郷がどれほど人を解放するか・・云々」と言っていたように、
あの場の2人はファントムではなくなっていたのではないかと

)
モンゴルの草原の場面、空を見上げている江漣を残して
玲二がその場を立ち去る場面がわざわざ描写されていますが、
つまり玲二が狙撃された場所は、江漣から少し離れている、ということで
江漣は玲二の死を知らずに済んだ。
玲二も、江漣が死んだことを知らずに済んだ、
と思えばこれはハッピーなBADEND(死)ではないでしょうか。
(逆(江漣→玲二)だったら目も当てられない超BAD

)
理不尽で非情な運命に懸命に抗い、しかし抵抗も虚しく運命の荒波に
翻弄される。
ノワールとしてある意味王道な結末とも言えますし。
まぁ、私はアニメから入ったのですが、
原作ゲームのファンの皆さんからしたら、これまで自分の想像に委ねられていた部分に
無理やりエンドマークを付けられてしまったようなものですから
神経逆撫でされたような気持ちになるのも無理はないかと。
それでもこの結末を強行したアニメ・スタッフの勇気に感嘆するというか、
単にびっくりさせたい、という誘惑に勝てなかったのかも、という気もしますが

。
確かに主人公死亡ENDは精神的にキツイです
(私もとうとうギアス→黒執事→ファントムで3度目

)
が、「ロミオとジュリエット」がハッピーエンドだったら
こんなに名作として残っているるか

、とも思いますし。
正直、観返すのはしんどいですが、いつまでも引っかかったトゲのように
心に残るのは、どちらかというとBADENDの方かな、と。
最後になりましたが、
ファントムはストーリー重視のアニメが好きな私にはぴったりで
本当に思いがけず、半年間楽しませてもらいました。
アニメスタッフ&キャストの皆さん、有難うございました。
そして私の拙い文章に辛抱強く目を通してくださった
当ブログ訪問者の皆さんに心から御礼を申し上げます。
またすぐ、感想を書きたくなるようなアニメに出会えることを心から願ってます
長文、最後までお付き合い頂きまして有難うございました
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