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テングリ砂漠は希望の砂漠!

2011年08月03日 15時59分47秒 | Weblog
テングリ砂漠は希望の砂漠!

西安→北京行きの飛行機は,西安の西北600kmの砂漠の中にある
『中衛空港』に着陸した.

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いま,中国は旅行ラッシュである.


ビジネス客や観光客で,列車も飛行機も長距離バスも超満員だ.

充実した日々を西安で過ごした私だったが,北京に帰る交通手段がない.

偉いヒトを介して取得した飛行機の切符は,『中衛』経由の北京行きだった.

『中衛』は,騰格里(テングリ)砂漠のド真ん中にあるオアシスの街だ.

中衛空港に向かう飛行機の窓から,私は延々と続く砂漠を見続けた.

「将来,数百万人の日本人が,この砂漠を農地化して住むことになる….」

砂漠の緑化と農地化.これは私だけでなく,日本人のライフワークになる!

…こういう思い,いや,希望で,私は心を奮い立たせながら砂漠を見続けた.

着陸態勢に入った飛行機からは,砂漠を緑化する植栽作業の様子が一目瞭然
のもとに観察できた.

よくよく見ると,植えられた樹木は元気がなかった.

これは,砂漠の「砂」に樹木を植えたからだ.

樹木は「砂」では育たない.「土壌」をつくらないと駄目なのだ.

中国人には,また砂漠緑化を手伝う日本人にも,「土づくり」の発想がない.

中国の都市にあり余る汚泥と生ゴミと糞尿.これらを液体のまま乳酸発酵させ,

線路沿いに小径(200mm)のパイプラインを敷設して砂漠地帯に送る.

乳酸発酵した汚泥+生ゴミ+糞尿水と,砂漠の砂(黄砂)を混ぜ合わせると,
土壌ができる!

土壌とは,無数の微生物が棲息する土だ.

微生物は超微細な細胞だが,その一個一個は超微細な水タンクだ.

そして,土壌のなかの無数の微生物は,空気中の水分を吸い固定する.

こうして,やがて,しっとりと水分をたっぷり含んだ“土壌”が出来あがる.

そこに,イタリアンスイートみたいな牧草の種を蒔き,牧草を育てる.

この牧草は,そのまま土壌中に“緑肥”として鋤き込む.

この緑肥は,土壌飛散を防ぎ,土壌を結合させる繊維分でもある.

汚泥や生ゴミなど大都市で発生する有機性廃棄物と,砂漠の砂と,乳酸菌….

この組み合わせが,テングリ砂漠どころか,ゴビ砂漠も,タクラマカン砂漠も…,

いや,ユーラシア全土を緑化し,農地化する!

「21世紀は,中国人と日本人の協同協力で砂漠が緑化される時代です!」

こう大演説をブチながら,きょうも私は,中国大陸を駆け巡っている.

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