蛙 宿屋飯盛(やどやのめしもり)
人を介して口説いてみたが、
あの娘は首を横に振るばかり。
「蛙の面に水」の例えのとおり、
古池の蛙なみに臆面もなく
よこしたつれない手紙がつらい。
黄金虫 小簾菅伎(こすのすげき)
あなたに恋いこがれて
黄金虫のような私。
床に夜這いをかけたときの
枕香を哀れと思ってほしい。
狂歌 喜多川歌麿画『画本虫撰』(えほんむしえらみ)
図版および解説は『歌麿の風流』小学館よりトレース、引用。
※蛙は実物の写真をトレースして変更。
これにて『画本虫撰』十五の画を終え、
明日からまた散歩写真にもどります。
相変わりませぬ、訪問のほどよろしくお願いいたします。