小さな冒険

■ 1000円以内で行ける程度の
知らない町に行ってみる。
知らない町を歩きまわり、
映画 ( 映画館があれば ) 1本位観てくる。

■ はいったことのない食堂で 普段はまずたのまないような
メ二ウを注文し、そして食べてみる。

■ 暮らしの手帖 の 『 おそうざい 十二ヶ月 』『 一皿の料理 』
の中から何か作ってみる。

■ 苺ショートケーキを作ってみる。

■ 全く予備知識なしで小説を1作読んでみる。

■ 同様に映画を1本観てみる。

■ カラオケボックスに行って 唄う。

■ ぬいぐるみを作ってみる。

■ 水彩絵の具で絵を描いてみる。

■ パーティーを主催してみる。

■ 地下鉄( バスでも、JRでも )を 途中下車して、半日過ごしてみる。

■ 2番目か3番目に近くの銭湯に行って 入ってみる。

■ 子供の頃に遊んでいた公園で ブランコにのってみる。

■ 鉄棒で 逆上がりしてみる。

■ 木版画をやってみる。

■ 作詞してみる。

■ 作曲してみる。

■ 朗読してみる( 部屋で )。

■ 創作ダンスをやってみる ( 部屋で )。

とても忙しくて、身動きとれない時や、
頭と心がどんよりと鈍く重く感じられる時や、
どうも今一つオシャレ感を感じられない時、
そして、たいくつな時、ヒマな時、
ささやかな冒険アイディアを 1つ、また1つ 書いてためておこう。

そして また上記の状態に陥ったら、
どれかを実行に移してみよう。

この冒険は 1人きりでやるのが望ましい。

やったことのないことや、忘れかけていたようなことは、
ワクワクを味わわせてくれることだろう。
ドキドキも。

一気に集中力が戻ってきて。
我を忘れて 夢中になって。

まずは 自分だけの 小さな冒険のリストを充実させよう。

皆さんも いかがですか?
  
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ひざ掛けのこと

ひざ掛けとのつきあいは
小学校6年生からだったと思う。
おばが贈ってくれた。
冬のある日。
クリスマスだったかもしれない。
誕生日だったかもしれない。
オレンジ色の花柄のものだった。

最初は それが なんなのか わからなかったが、
角部屋の窓辺に設定された、父からのおさがりの勉強机と、
スプリングの飛び出そうな これまたおさがりの青い別珍張りの
背つき椅子 ( 今思うと いいセットだ !!) で、デスクランプ1つつけて
少しだけ 1人きりで夜の時間を使えるようになった時期に
おばがちゃんと心得て贈ってくれたのだった。

冬の夜は すきま風と 窓と壁からの冷気で机の下が寒いので、
これを膝に掛けるのだ、と母からきいて、ある晩使ってみた。
この一晩から 私は ひざ掛けなしの冬の夜 ( 昼もだ ) は 
家にいる限り なくなった。

暖かい。 暖かい。
それまでは ひどく冷える夜は、スキー用の あのツルツルのつりズボン
( むねあて サスペンダー式 ) をはいていたりしたのに、
この " ひざかけ "なる1枚の小型毛布の登場で、
子供心に 夜更かしにえもいわれぬ趣が加わった。

太ももから膝にかかる 心落ち着く重みと、優しい でもしっかりとした防寒性。
布がみせる自然なドレープ。 
少しでも動くと シャカシャカ音のするスキーズボンとの大きな違いは 静けさだ。
一気に、学校の校庭のスキー坂を ボーゲンで滑っている子供から、
1人きりの夜を過ごす 大人になった気分だった。

ひざかけって 素敵だ!!

中学生になり 中間テスト 期末テストの一夜漬け、
深夜ラジオ、声を押し殺した笑いのお供は ひざかけ。
読書 ( 小説、マンガ、詩集 ) 、手紙、日記も 深夜にひざかけと共に。
もちろん、その後にやってきた受験勉強の時もずっと一緒だった。
なぜか、それらの夜中の悦楽 苦役は 夏だってあったはずなのに、冬の記憶ばかりだ。

暖かい飲み物と 小さな明りと ひざかけの時間は 
寒いシーズンだけの特別なもので、冬は雪で覆われる 北海道っ子にとっては
思い入れがあるのかもしれない。

そんな、ひざかけのシーズンも もう少しで おしまい。
ずっと一緒のひざかけも、洗って さっぱりとさせてやろう。
次のシーズンまで おやすみなさい、と。
春が 来る。
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贈り物

贈り物は いただくのも、さしあげるのも、
うれしい気持ちになるもの。
特に 手づくりのものは 格別だ。

この1週間くらい 毎晩 食事のあとの
お茶の時には、ホームメイドのパウンドケーキを
一切れずつ大事に大事にいただいている。
中にクランベリーが入っていて それはそれは おいしい!
このケーキは 実は 2週間程前にいただいたもので、
1週間くらいねかせておくと さらに味が馴染んでおいしくなるヨ、
との事だったので、頑張ってがまんして 冷蔵庫で眠らせていたのだった。

それから、 毎年、冬の半ば過ぎに 大根のかす漬けもいただける。
このかす漬けのうまさ! 
ぱっりっとした歯ごたえ、熟成したかすの香りと 色と 深い味。 
白いごはんはもちろん、私は ワインの時にもいいコンビ。 
お弁当のおむすびにも ちょっぴり添える。
こちらも 大事に 大事に 少しずつ、春まで楽しませてもらう。

ヴァレンタインデーだから...と 手づくりのチョコとチーズケーキを
さしいれてくださった方。 
女同士だからなおさら嬉しく 楽しく、その方の細やかさが十分伝わる 
かわいいラッピングもとてもよかった。

お年賀に、と 手づくり石鹸をいただいた。 
2006の年号と、飼っているアヒルくんの名前を刻印した、特製ソープ。
お友達が ていねいに作っているのだそう。 
オリーブオイル72%の 本物のマルセイユソープの製法だ。 
きめの細かい泡と 無香料ならでは、の 純朴のすっきりした匂い。 
これまた、お風呂で 大事に 大事に使う。
もちろん、バスルームをでる時には 一緒に持って出る。

ある方は、夏になると毎年、手づくりのグレープジュースと梅ジュース、
苺や梅や杏のジャムを届けてくださる。 
最高のフルーツを手配するところから始まる 素晴らしいものだ。
贅沢な朝ご飯がしばらく続き、夏っていいな、としみじみ思う。

そして そして、この冬、手編みのブランケットを贈ってもらった。
かぎ針編みで 男の人でも十分なくらいの大きなもの。 感動だ。
もちろん 毎日使っている。 一生使わせてもらうだろう。

手づくりじゃなくっても うんとさり気なく 
いろいろなものを 贈っていただく。

美しい記念切手を袋一杯に!
 
町の名物の おいしいお菓子。

近くのモスバーガーの熱いコーヒー。 

お気に入りの洋館を撮った 一枚の写真。

BOOK OFF でみつけてくれた ホメロス 「 オデッセイ 」 105yen。

すみれの種と コーヒー豆。

美しい写真集。

桜餅と 鶯餅。

ハンカチ。
 
etc. etc. ......。

書いていて、改めて感激。 ああ。
何と 優しいハートを持っている人達に出会っていることか。
私は、そのうれしさを お返ししているのか。 
その相手の方に、そして 別の方に。
 
一見 フツウの女性たち( ほんの少し、男性 ) が、
実はとんでもない素敵さを紡いでいて、世の中をハッピーにしている、
という真実を、その都度 再認識させられる。

暖かい ハートの贈り物に 人は 一瞬で 魂を 再生する。

 
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