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子宮頚癌検診パップテスト、若年女性では不必要か

2009-08-25 | スクリーニング
またまた、続々と検診の無効、有害を示唆する報告ー

 子宮頚癌検診パップテストは10代にとって不必要かもしれない

米国の女性は欧州の女性に比べ若い年齢で子宮頸癌検診を受けているが、最近British Medical Journal誌に発表された3つの試験報告によればこの早期検診は不必要でむしろ有害かもしれない。[1][2][3]

子宮頸癌は一般的に先に子宮頸部に前癌病変が発現し、それがパップテストで検出される。米国では女性は最初の性交から3年以内または21歳のいずれか早いほうの時期に定期的なパップテストを開始するように指導される。一方、英国では25歳で定期的なパップテストを開始することが推奨されている。欧州の他の地域では20歳という若い時期にパップテストを開始する地域もある。

ある研究から、若い女性の子宮頸癌検診は有益でなく、早期の不必要な過剰治療を招く可能性があることが示唆された。ロンドンのQueen Mary Collegeの研究者らは1990~2008年に子宮頸癌と診断された4,012人の女性と子宮頸癌のない女性7,889人を比較する試験を行った。女性たちの年齢は20~69歳であった。この試験の結果は、検査と経過観察の有用性、膣鏡診と電気外科的ループ切除法(LEEP切除)によるフォローアップの有用性、検診の費用便益の3点に焦点を当てた個別の論文として発表された。

第1番目の研究では、パップテストで異常細胞のあった女性たちが、直ちに膣鏡診を受けるか、あるいは経過観察後に再度パップテストを受けるかのどちらかに割り付けられた。結果は両群で相違を示さなかった。異常細胞は時々追加治療なしに自然に消失することがある。しかし膣鏡診でさらに多くの異常細胞が見つかる結果、過剰治療を招くことが多い。22~24歳の女性の定期的なパップテストによって、その後5年間の子宮頸癌の発生率が減少することはなかった。
全文は→日本語訳

    

 前立腺癌、肺癌、大腸癌、卵巣癌(PLCO)検診

「前立腺癌、肺癌、大腸癌、卵巣癌(PLCO)検診」試験に参加している研究者らの報告によると、前立腺癌、肺癌、大腸癌、卵巣癌の検診では偽陽性の結果が出るリスクが高く、検診を受ける回数が多くなるほど、そのリスクは累積的に高くなるという。14回の検診を受けた時点で、偽陽性の結果が出る累積リスクは、男性で60.4%、女性で48.8%である。この研究結果はAnnals of Family Medicine誌2009年5月/6月号に掲載されている。[1]

癌検診は予防医療において重要な要素となっている。癌を早期に発見することが、なにより癌を治療しやすくするからだ。多くの事例で、検診によって癌による死亡率が低下することが示されている。たとえば米国では、パップスメア(子宮頸部の細胞診)で定期検診を行うと、子宮頸癌による死亡率が有意に減少した。大腸癌検診が死亡率を下げるというエビデンスもある。マンモグラフィーによる検診は、患者の3分の1が過剰診断されるというデータも見られるので、今なお議論の余地がある。前立腺癌の検診ではかなり意見が分かれているため、大きな医療機関でもまだ推奨していないところがある。しかし、一部のタイプの癌では、検診が死亡率を下げるかどうかがはっきりしていない。というのは、ゆっくり増殖する癌の場合、癌の症状が出るようになるまでに他の原因で死亡してしまうことがよくあり、過剰診断になってしまっている場合があるからだ。こうしたことから、癌検診の頻度や間隔についても議論されている。全文は→日本語訳


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