信じれば真実、疑えば妄想…

季節は巡り、繰り返しと積み重ねの日々に、
小さな希望と少しの刺激で、
今を楽しく、これからも楽しく

妄想劇場・歴史への訪問

2017年05月14日 | 妄想劇場

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

 

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ある日の事、おじさんが黒牛を連れて、吉四六さんの
ところへやって来ました。
「吉四六、実は急用で町へ行く事になった。二、三日で
戻って来るが、その留守(るす)の間、こいつを
預かってくれないか?」
「いいですよ。どうぞ気をつけて、いってらっしゃい」
吉四六さんは、こころよく黒牛を預かりました。

さて、吉四六さんがその黒牛を連れ出して原っぱで
草を食べさせていると、一人のばくろうが通りかかりました。
ばくろうとは、牛や馬を売ったり買ったりする人の事です。
「ほう、なかなかいい黒牛だな。どうだい、わしに
十両(→70万円ほど)で売らんか」
「十両?! 本当に、十両出すのか?」
「ああ、出すとも。こいつは、十両出してもおしくないほどの
黒牛だ」

十両と聞いて、吉四六さんは急にそのお金が
欲しくなりました。
「よし、売った!」こうして吉四六さんは、勝手におじさんの
黒牛を売ってしまったのです。
「それじゃあ、確かに金は渡したよ」

ばくろうが黒牛を引いて行こうとすると、吉四六さんが
あわてて呼び止めました。
「ちょっと待ってくれ! すまんが、その黒牛の毛を
二、三本くれないか」
「うん? まあ、いいが」
吉四六さんは黒牛の毛を、三本ほど抜いて
紙に包みました。

それから二、三日たって、おじさんが戻って来ました。
「吉四六、すまなかったなあ、黒牛を引き取りに来たぞ」
その声を聞くと、吉四六さんは大急ぎで裏口から
飛び出しました。そして石垣(いしがき→石の壁)の穴に
牛の毛を三本突っ込み、片手を穴に差し込むと、
「大変だ、大変だー! 牛が逃げる! だれかー! 
はやく、はやくー!」

「なに、牛が逃げるだと!」おじさんはビックリして、
かけつけて来ました。
ところが吉四六さんが石垣に手を突っ込んでいるだけで、
黒牛の姿はどこにも見あたりません。
吉四六さんは、おじさんの顔を見てわめきました。
「おじさん、早く早く! 黒牛が石垣の中へ逃げ込んだ。
今、尻尾を捕まえている。駄目だ! 
尻尾がはずれるー!」

おじさんがあわててかけ寄ると、吉四六さんは
石垣から手を抜き、「ああ、とうとう逃げられた。
おじさん、かんべんして下さい。これはあの黒牛の
形見(かたみ)です」と、言いながら、黒牛の毛を
三本渡しました。

おじさんが急いで石垣の裏に回ってみましたが、
どこにも黒牛の姿はありません。
おじさんはガッカリして、その場にヘナヘナと
座り込んでしまいました。

・・・

おしまい

 

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きっちょむさんが時々町へ何かを売りに行く途中の村に、
三太郎という、とてもわんぱく小僧がいました。
この三太郎にだけは、さすがのきっちょむさんの
とんちも効き目がなく、いつもきっちょむさんに
ちょっかいを出してきます。

今日もきっちょむさんが町に行っての帰り道、
この村にさしかかると、三太郎が梅の木の上に
隠れていて、きっちょむさんの頭に梅の実を
ぶつけてきました。

いつもだったら、きっちょむさんが叱りつけ、そして
三太郎が逃げて行くの繰り返しですが、今日の
きっちょむさんはいつもとは違い、梅の実を投げつけた
三太郎を見上げて、にっこり笑うと、
「や、三太郎か、これはどうもありがとう。
おかげで、明日は良いことがあるだろう。
さあ、これお礼だよ」と、財布から三文を取り出して、
梅の木の根元に置いたのです。

すると三太郎は、不思議そうな顔で、木の上から
言いました。
「やい、きっちょむさん!何だって、お金をくれるんだ!
「おや? お前、知らないでやったのか? 
今、お前がぶつけたのは梅の実だろう。だから、
これは、『ウメエ事にぶつかる』という前ぶれで、
とても縁起がいいんだよ。こんな事をされたら、
誰だって喜んで、お金をくれるにちがいないさ」

きっちょむさんがまことしやかに言ったので、
三太郎はすっかり信じてしまいました。

さて、その次の日の事。
きっちょむさんがまた町へ行こうと、この村に
さしかかると、道ばたで三太郎が遊んでいました。
「おい、三太郎」きっちょむさんが声をかけると、
三太郎は、どんどん逃げていきます。
そして、遠くから言いました。
「おい、きっちょむさん! 昨日は、お前のおかげで
ひどい目にあったんだぞ」
「ほう、どうしたんだい?」
「お前が言ったすぐあとで、お侍さんが通りかかったので、
お金をもらおうと、梅の実をぶつけたんだ。
すると、お侍さんが『手打ちにする!』と言って、
怒ったんだよ」

「はっはっはっ。それは大変だったな。
でもそれで、ちっとはこりただろう?」
「ああ、そのお侍さんは、悪者をしばるお役人で、
またこんないたずらをしたら、次は牢屋に入れると
言っていた。だから、もう悪さはよしたよ」

「そうか、それは感心感心。今日はほうびに、
町から菓子を買ってきてやるぞ」
きっちょむさんがこう言うと、三太郎は首を大きく
横に振って、「いらない。いらない。お前から
物をもらうと、また、ひどい目にあうからな」と、
逃げてしまいました。
・・・

おしまい

 

A52

 

鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで
  地蔵が食べたがる

 

「ゆきずり 」 

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