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VBSでログオンスクリプトを再構築(その8)

2006-07-10 16:05:17 | Windows管理者の悩ましき日々
完成したスクリプトをテスト環境のADに搭載するが動作が遅い。

ユーザーログオンの後にウィルスバスターが起動し、ディスクトップがアクティブになって数秒経過してからMS Agentが登場する。数秒が10秒以上の場合もある。

ADのグループポリーシーの設定で【ログオンスクリプトを同期的に実行する】という項目を有効にしているので、この動作は明らかにおかしい。
スクリプトを.batファイルで記述した環境でも同様の動きだったが、5秒以内のタイムラグだったのでこれまで無視していた事象だ。
しかし10秒となると放置しておく訳にはいかない。

MS社のサポート情報を徘徊すると「"ログオンスクリプトを同期的に実行する"設定が有効な場合でも、Windowsエクスプローラの起動前にスクリプトが実行されない」といった文章を発見した。

http://support.microsoft.com/kb/304970/ja

この文章によると「XPではデフォルトでログオンの最適化が有効になっており、ユーザー環境が初期化されるのを待たずにグループポリシーの処理を実行するため」だとか...

相変わらずの怪文章だが、ようはXPでは以下で示すところの7番の処理が5と6の処理の完了を待たずして動作するためだ。

1.電源ON
   ↓
2.ネットワーク接続
   ↓
3.GPO適用(コンピュータの構成)
   ↓
4.ユーザーログオン
   ↓
5.GPO適用(ユーザーの構成)
   ↓
6.ログオンスクリプト
   ↓
7.エクスプローラの起動

これを解決するにはグループポリシーの【コンピュータの起動およびログオンで常にネットワークを待つ】を有効にすると良い。

副作用としては先の1~7番の処理が同期的に行われるようになるので電源をONにしてから利用できるまでの時間が長くなる訳だが、管理者にとっては都合の良い動きとなる。

その他、ネットワーク障害が発生している場合のキャッシュログオンが出来なくなるのではと心配したが、まったく問題無いことを確認した。


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