木犀に露、椿に雫。

移ろう四季の庭を眺めながら、とりとめのない日々ごとと独り言。

父の想い

2016年10月13日 | 問わず語り



私が20代の頃、
父は自分の仕事のつてを使い、
某国家公務員と私とを何が何でも結婚させようと、
躍起になっていた時期がありました。
当時付き合っていた相手との結婚は猛反対していた父。
交際を続けているのを知った上で、
おかまいなしに強引に別の男性とのお見合いをセッティングし、
何も知らされていない私に当日になって、
見合いの席に行ってこい!と言うのです。


当然私は行きたくなどないのですが、
相手のある席ですっぽかしは無礼であり、
父の顔を潰すことになります。
しかしそれは建前で、
はじめは行きたくなかった私でしたが、
相手は普段関わることの無い某国家公務員。
所属部署を聞けば、こんなサスペンス好きが会わずにいられますか!
と軽いことこの上ない考えに変わり、
おバカ丸出しの好奇心でのこのこ出掛けていました。


3~4人とお会いしたでしょうか。
ここぞとばかりに質問攻めにしたのですが、
捜査中の案件は極秘事項であることは当然です。
相手の差し障りない話の中にも、
「この県は国内でもトップクラスのスパイ天国」とか、
「3人で歩いているロシア人のうち1人はKGB」
(※旧ソ連時代の話です。
当時『エロイカより愛をこめて』を愛読していたせいで、
KGBをカーゲーベーと発音し、思い切り怪しまれました)とか、
過激派と呼ばれたテロリスト集団の監視法、
スピード違反を追うカーチェイスや尾行時の心得など、
リアル特捜24時の話を、目を輝かせかぶりつきで聞いていました。
見合い相手は、相当変な女だと思ったに違いありません。
結局その誰とも交際までには至らず、
父は相当やきもきし、何故断ってばかりいるんだと叱られ通しでしたが、
口煩く無理強いしてもこのバカ娘には無駄だと思ったのか、
次第に見合いも減り、
結婚しろと喧しく言うこともなくなりました。


数年後、治らぬ病にかかった父はあっという間に他界。


あの時、何故あんなにも無理矢理結婚させようとしていたのか。
姉が言うには、
お気に入りを自分の手元に置きたかったからだ言います。
フワフワと頼りない生き方をしている私の行く末を案じたのかもしれません。
それなりにいくつかの出会いと別れを繰り返したのち、
仕事関係で知り合った夫と結婚したのは30代後半でした。


いまでも時々考えることがあります。
父は夫を気に入ってくれただろうかと。
夫ならきっと父と楽しく酒を酌み交わしただろうなと。
父親との早い別れが原因でファザコンになるのは本当だ…
などと自嘲気味に笑いながら。


今日は父の命日でした。














ツェッペリン好きがきっかけで読み始めたものの、
伯爵はともかく、ジミー・ペイジがモデルのはずのジェイムズ君はもはや別物(笑)
10~20代のころは大好きでコミックス発売を待ちわびていたのに、
いつしか買うのをやめてしまったのは、老眼が始まったからだきっと。
書いてたらまた読みたくなったわぁ。



【エロイカより愛をこめて】
作 者/青池保子
出版社/秋田書店
巻 数/既刊39巻
1976年から少女漫画誌に長期連載中。
2000年6月現在の累計発行部数は800万部に達する。

美術品窃盗犯「怪盗エロイカ」ことドリアン・レッド・グローリア伯爵の、
法をやぶった美術品収集活動が、
北大西洋条約機構(NATO)の情報将校「鉄のクラウス」こと
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐の作戦行動と遭遇し、
騒動を引き起こすコメディ色を含んだ怪盗&スパイ活劇。
東西冷戦の渦中で、ソ連国家保安委員会 (KGB) とNATOとの情報争奪戦、
少佐の活躍を描くスパイ物だったが、冷戦が終結した1990年代以降は、
テロリストを相手にしたロシア対外情報庁(旧KGB)との共同作戦が主要なものとなり、
この2つの勢力の間で美術品の窃盗をはたらく伯爵が、
争いに巻き込まれるというパターンが基本となっている。
少女向け漫画ながら、綿密な考証と細部まで書き込まれた緻密な絵柄や、
少女漫画離れしたストーリーから男性ファンも獲得している。






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2 コメント

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お久しぶりです。 (りえこ)
2016-10-13 16:07:57
かめりあさん、こんにちは。ご無沙汰してます。
あっという間に季節が進み、肌寒くなってきました。
今日はお父上のご命日でしたか…

お見合いのエピソードさえドラマチックなのはさすがかめりあさんです!
そうそう、昔は誰かの顔を立てるために渋々お見合いに行くってこと、よくありました。
今の若い人たちには考えられないでしょうね!
私のお見合いエピソードは…初めてイヤイヤ行ったお見合いの相手が、後に知り合った夫の中学の同級生だったって事くらいですよ(笑)

「エロイカより愛をこめて」これまた懐かしい。
青池先生、えらく作風変わったな!と驚いたものです。バリバリの少女漫画描いておられましたもんね。

今日のかめりあさんの記事タイトルを見て、私も、17日が亡父の誕生日だったことを今の今まで忘れておりましたわ。薄情娘~!
りえこしゃん (かめりあ)
2016-10-13 21:29:41
おばんでやんす〜!お久しゅうございます!
こちらはすっかり晩秋となり、つるべおとしに白鳥の飛来、
ついには、早めのコタツ計画まで進行中でございますよ。

いやぁ、面白ネタを仕込むのが目的の、今にして思えばトンデモな所業ですよ。
記事には書くのを控えましたが、ぶっちゃけ良い物件があればあわよくば…
なんて黒いもくろみも無かったわけではありませんし(越後屋なもんで)
ホント、親や会社絡みだと、何かと面倒でしたよね。
それにしても、りえこしゃんのエピソードの方がめっちゃ面白そう!
後々まで、ご夫婦の笑い話になりそうなネタですね〜。

そうそう、青池保子先生は少女漫画家であらせられました…って今もそうだった(笑)
読み返したいんだけど、どこへしまい込んだのだろうか…

りえこしゃんのお父様のお誕生日に、思い出すことがお父様にとって最高のプレゼント…
……なんて〜(←柄に無い事を口走り赤くなっている)

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