CALL ME

ライブレポートとCD評

J.J.SPRITSリユニオン

2008-09-24 22:55:45 | ライブレポート
9月23日(火)

佐藤允彦(P)峰厚介(Ts)
井野信義(B)村上寛(Ds)
於:Dolphy

年間数十回ライブに行っても、ライブの日が来るのが楽しみなライブは数える程しかない。このライブがあるのを知った時から、この日が来るのを胸がワクワクしながら待っていた。

Dolphyのすぐ近くで「おい」と声をかけて肩を叩かれ、顔を上げてみたら峰さんだった。峰さん、私の顔を憶えてくれていたんだ。

演奏が始まる前にJJスピリッツが1992年のライブ・アンダー・ザ・スカイに出演した時のライブ盤にサインをしてもらった。
寛さんにもお願いしたら、「富樫と書こうか」と言われた。
実は昼間、久しぶりにこのライブ盤を聴いていた。
「メモリーズを今日演奏してもらえますか?」と聴いたら、今日やるよという返事。このバラードはとても好きな曲だ。
私は実はJJスピリッツとして聴いたのはこのライブ・アンダーの時のみで、佐藤さん抜きのトリオで3回Dolphyで聴いた。(そのうち1回はライブ盤になった)

「モンクス・ハット・ブルース」というこのバンドのテーマ曲から始まった。いつもはメロディしか演奏しないそうであるが、今日は各自のソロもある完全な曲として演奏した。タイトル通りモンクの雰囲気がする粘っこい曲だ。
今日は富樫さんのオリジナルばかりだ。
1部の最後から2番目に「メモリーズ」を演奏した。峰さんのSAXがよく歌う。
ところで、富樫さんはスコアに作曲した年月を書いているそうだ。
「メモリーズ」は1991年作曲と紹介されたのだが、実は私はこの曲をもっと前から知っている。
渡辺貞夫が病気療養後の最初のライブを1982年クリスマスに、新宿ピットインで佐藤允彦、富樫雅彦、高水健二をバックに行ったのだが、この時「トガシ」という曲名でこの曲を演奏している。
ひょっとすると、この曲をモチーフにして、作り直したのかもしれないが。

佐藤さんは最近、ボーカルのバックが多いので、今日のようにアグレッシブなピアノを弾いたのは久しぶりに聴いた気がする。
峰さん、井野さんはいつものように素晴らしい演奏だった。
寛さんは今日はいつもと比べて少し煩く感じた。
どうしてもこちらが富樫さんの音を求めるせいもあるのだろう。
寛さんはバラードでもブラシを使わなかったのは、富樫さんへの対向意識だろうか?

富樫さんが演奏活動を止める時、佐藤さんにJJスピリッツを続けてほしいと言ったそうだ。
来年、またこのメンバーでやるそうだ。楽しみだ。

横浜ジャズプロムナードに佐藤さんは出演した事があるのかな?
こういうグループを出演させてほしいものだ。

ところで、今日はDolphy会員チャージ代半額の日だった。
そのせいかどうか、今日は会員がいつもにもまして多かったようだ。
このライブを半額にするとは、この店の良心を見せてもらった気がする。

キング清六(Ts,Bs)LosMascaraS

2008-09-21 23:25:31 | ライブレポート
9月17日(水)

ヨースケ・コンテ(G)増根哲也(B)バーナード・ノートミー(Ds)
於:野毛「JUNK」

ここ数年、清六氏はオルガントリオが多く、このバンドを聴くのは2年前の12月以来だ。増根君に聴いたら、昨年伊勢佐木町「FRIDAY」で1回演奏したそうだ。
清六氏がJUNKに出演するのは初めてだが、JUNKに行ったらDOLPHY時代からの客がたくさん来ていた。
清六氏は時々JUNKに呑みに来るので、そこで知り合った人や、うわさを聞いて聴きに来た人もいたようだ。
メンバーの名前を見ると外国人みたいだが、全員日本人です。
清六氏はメキシコ系黒人と紹介するが。
いつもはアコーススティックベースを弾く曽根君はこのバンドだけはフェンダーベースを弾く。
このバンドは久しぶりに聴いたが、相変わらずファンキーな演奏だ。
演奏する曲は昔から聴いている曲で、新曲はなかった。
今日はJUNKに初めて出演するためか、昔から聴いている人達にとっては何回も聞かされた話を延々としゃべり、メンバーから「よくしゃべるなあ」とクレームがついた。1部は清六氏のサービス精神が少し空回りしていた。
しかし、2部はいつもの調子が戻ったようだ。

このバンドももう少し演奏機会を増やしてほしいものだ。
来月は私の誕生日の4日前にオルガントリオでSalaに出演するようだ。

杉山未紗(Vo)

2008-09-15 10:54:51 | ライブレポート
9月14日(日)

伊藤志宏(P)増根哲也(B)
於:Dolphy

未紗ちゃんは以前、Dolphyでバイトをしていて、二年前に大学を卒業してからはOLを続けながら時々ライブをやっているようだ。
私はだいたい1年に1回彼女のライブを聴いている。
年々上達しているのがとてもよくわかる。
私はボーカルはめったに聴かない(最近はわりと聴いているのだが)が、彼女の歌なら聴いてもいいと思う。
彼女は英語の発音がいいので安心して聴いていられるのが大きい。ルックスもいいし。
ただ、表現が時々一本調子になるのがこれからの課題だが。
もう少し明るい調子の歌があってもいのではと思ってしまう。


西山瞳(P)トリオ+馬場孝喜(G)

2008-09-08 00:04:29 | Weblog
9月6日(土)

坂崎拓也(B)加納樹麻(Ds)

於:Dolphy

Dolphyでのライブは7月18日以来で、その時も西山瞳だった。
今日は先週まではピットインの奥平真吾(Ds)に行くつもりだったが、暑いので新宿に行くのが億劫になり、止めた。
さんざん迷ったあげくDolphyに行く事にした。
前回の西山トリオはドラムスが気に入らなかったのだが、今日は前回とは別のドラムだった。
しかし、一発音を聴いて今日もドラムが気にいらないなと思った。
ギターはオーソドックスなジャズギターで聴いていて気持ち良かった。
今日もオリジナル曲を演奏した。
西山さんの演奏は前回も思ったが北欧の香りがする。
1曲チックコリアのWindows だと思ったら、オリジナルだと言われたのであれっと思ったが、とてもよく似ていた。
ただ、こういう演奏だったら、20代の若手よりもう少し中堅どころと演奏したら、もっといい演奏になるような気がする。