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昭和の忘れさせられた記憶「海ゆかば」

2015-09-01 | 音楽

皆様こんばんは、お元気でお過ごしですか?
今日から9月に入り、夏休みも終わりましたねぇ。
暑い夏だったという記憶も薄れてしまうほど、急に気温も下がりここ数日は生憎の天気となっています。


今年は戦後70年の節目ということで、テレビなどでは特集が多く組まれていました。
中でも8月5日に下田港灯台沖で発見された「海龍」には衝撃を受けました。
そして昭和53年に網代沖で引き揚げられた海龍が、呉の「大和ミュージアム」に展示されているのを思い出しました。





そんな中、先日受けてきた講義(近代日本政治史特殊)の内容を少しだけ紹介したいと思います。


「海ゆかば」という歌をご存知でしょうか?
私はまったく聞いたことがありませんでした。

知り合いの年配の方々に聞くと、みなさんすぐに口ずさんでくれました。
そして、「懐かしい」「泣けてくる」という感想でした。


「海ゆかば」


 海ゆかば 水漬く屍

 山ゆかば 草むす屍

 大君の 辺にこそ死なめ かえりみはせじ
 (天皇のそばで死ねるなら何の後悔もない)


作詞:大伴家持(万葉集十八巻より)
作曲:信時潔(戦後多くの校歌を作曲しています)


明治憲法における天皇解釈、美濃部達吉「天皇機関説」が発表され、
それに尊王主義や国家主義(主に貴族院)が批判をした。
昭和10年当時の「国体明徴運動」から文部省が『国体の本義』を出版。
日中戦争が起こり「国民精神総動員運動」のテーマ曲として使用される。

しかし、思ったよりも国民には受け入れられずレコード化したものの売れなかった。

その後大政翼賛会によって再び注目され、戦争末期に国民に広く浸透するようになった。

その理由は…
戦禍厳しい中、学徒出陣や特攻などの出撃の時にみんなで歌って送り出した。
またラジオによる大本営発表などの玉砕報道の時には必ず流されていた。

この歌の持つ特徴、哀愁漂う短調、まるで讃美歌のような曲調…これが無念や悲壮感、追想の念を思わせ
厳しい戦時下のレクイエム(鎮魂歌)として大ヒットすることになった。

「君が代」に次ぐ準国歌としてすべての日本人が知っていたのである。


昭和20年8月15日終戦から、GHQによる検閲と統制によって「海ゆかば」はこの世から封印されてしまった。

そしてこの歌は忘れさせられてしまったのである。


***

その一つの例として、小津安二郎の「父ありき」という映画がある。


満州に攻め入ったロシアによって、没収された映画の原盤が戦後モスクワで発見され、
この映画の最後のシーンで「海ゆかば」が流れていることが分かったのである。





↑1942年4月。上映作品は映画配給社による白系第1回封切作品『父ありき』(松竹、小津安二郎監督)



この作品は2004年にNHKで放映されたが、未だに「海ゆかば」は流れることはなかった。
いつになったら統制のかからないオリジナルを見ることができるのだろうか。




ソウルフルな歌声に♪

2011-07-23 | 音楽
今日も良い天気ながら、カラッとして日陰にいると少し肌寒く感じます。
そんな過ごしやすいのも今日までだとか…明日からまたうだるような暑さになるのかしら。


久しぶりに音楽の話題を。

私は昔からなぜかR&Bやソウルミュージックが大好きでした。
周りの友人達はチェッカーズや光GENJIというアイドルに夢中で…話題についていけないこともしばしば。

日常、FMラジオから流れる音楽を聴く事が多いのですが、今でも疲れたときや元気になりたいときにはソウルフルな音楽を聴く事にしています。


数年前に手に取ったCDが久々の良い出会いとなりました。

アシャは1982年パリ生まれのナイジェリア人の両親をもつ可愛い女性。
2歳の時にナイジェリアのラゴスに戻り、現在も在住。
昨年もアルバムを発表してますが、私は1stアルバムがおすすめです。

暑い夏の日は、冷たいレモネードを飲みながらソウルフルな歌声とアコースティックギターに癒されたい♪

う~んとにかく素敵です。

Gospel musicの魅力☆

2006-12-20 | 音楽
今から6年ほど前…ゴスペルを歌ってたことがありました。

ゴスペルって?

もともとは{God Spell(神の言葉)=Good spell(良い知らせ)}が変化した言葉だと言われています。日本では福音と訳されるものです。

ゴスペル(gospel)正確にはブラックゴスペルと言ったほうがいいのかもしれません。
奴隷としてアフリカからアメリカに連れてこられた人々が、キリスト教を教えられ救いを求めたことから始まり、独特なリズムや音感を賛美歌と合わせて歌い始め、1760年頃から黒人霊歌と言われるようになりました。
1930年代になるとアフリカ系アメリカ人の間ではロックやジャズなどと結びつけて歌われるようになりブラックゴスペルというミュージックジャンルになったのです。

教会で歌われることはもちろんですが、独自のジャンルとしてR&Bと合わせてソウルミュージックとしたり、90年代からはゴスペルラップというのも出てきました。

私の好きなアレサ・フランクリン、マーヴィン・ゲイなどは幼いころからの教会で聞き歌っていたゴスペルから音楽の影響を受けたと言われています。

そんな辛い歴史の中から生まれた音楽は、とても明るくて人々を元気づけてくれます。
賛美歌とは違うその歌い方はとても独特で、100人ほどのクワイアなどは凄く迫力があり、少人数でのアカペラもあり、バンドもありそして手拍子とダンス、掛け声などさまざまな表現があります。

私はクリスチャンではありません。
しかし、人を勇気付けてくれる歌詞や音楽がとても好きです。
神に感謝の気持ちをささげる歌も多いのですが、私にとっての信じる神というものがあればきっとそこに伝わっているはずです。

病院のボランティアで歌わせてもらった時も、また路上で歌った時も何かを感じてくれていた人は多いと思います。

一緒に歌えると最高なんだけど!!!

そんな気分にさせてくれます。


クリスマスには楽しく・明るく・感謝して!
こんな映画を見て一緒にゴスペルを歌ってみませんか?


The Fighting Temptations
キューバ・グッディング・Jr.が遺産相続のために聖歌隊を優勝させるために奮闘するコメディ映画。
ビヨンセをはじめオージェイズなど大物ミュージシャン出演で必見です!

↑サイトで音楽が聴けちゃったりします♪




Cheb Khaledが好き…♪

2006-11-20 | 音楽
今日も1日いまいちな天気でしたねぇ。
波も高く、川までのぼってきます。


この時期になると、ついつい思い出してしまう歌があります。
Cheb Khaled(シェブ・ハレド)というアーティストはご存知ですか?

フランスで活躍しているアルジェリアのスターです。

アルジェリアのオランという町とその周辺地方で発祥した音楽のことをライというのだそうですが、アラブ系移民の人たちや移民二世の間でアフリカからヨーロッパへと広がり、フランスで大変人気のあるジャンルになりました。
最近では「ポップ・ライ」と呼ばれる現代的スタイルが生まれ、ありとあらゆるジャンルをフュージョンさせている物が多いようです。


ハレドは1960年生まれで「ライの王様」。80年代のアルジェリアでの人気は凄かったようです。フランスに移住してからも世界的ヒットを出し続けています。

特に忘れられないのは「Aicha」という曲で、なんともいえないエキゾチックな音とフランス語が妙に耳から離れませんでした。
ラジオでも、CDショップでも、ファーストフード店でも本当に良く流れていましたねぇ。

ここでもやはり移民の国・フランスというのを感じずにはいられません。


たまにはワールドミュージックもいいものですよ。


Mick Jaggerでもいかが?

2006-11-03 | 音楽
文化の日ですね!
今日から3連休!
さて、どのような過ごし方をしましょうか?

文化の日といえば、博物館や美術館などが無料開放されているところが多いです。
先日行った、国立西洋美術館や横浜美術館も無料です。

きっと混んでるから…絵でも描いてみるかなぁ…のんびり本でも…家でDVDを…写真を撮りに…歌を歌いに!

意外と文化的に遊ぶっていうのは出来そうな気がします。
普段やらないことを少しだけやってみるのも面白いかもしれませんね!

***

あまりブログで音楽の話題は書いたことがない。

最近CDを聴きながら作業をすることが多くて…。
音楽ジャンルは昔からR&Bやソウルが大好きで、特にモータウンをよく聴いた。
時には思いっきりロックを聴きたくなることがある。


Wandering Spirit-Mick Jagger

1993年の作品。
10年以上前の作品なんだぁって思うと不思議と新しく感じる。

ミックジャガーといえば「細い足と大きな口」が印象的。

1943年イギリス生まれ・AB型。
現在はナイトの称号を持っている。

ローリングストーンズ作品としてのCDは1枚も持っていない。
なんでだろう?

ソロアルバムの中でもこの作品が好きで、一番聴いていたなぁ。
中でも2曲目のSweet Thingはとても色っぽくて好き。


全然関係ないけど、ミュージシャンが俳優として活躍するという映画が結構あるんですよね。
ミュージシャン本人による主演作品というのも結構あります。

おすすめは…

・エミネム/8Mile
・エルヴィス・プレスリー/監獄ロック
・オリヴィア・ニュートン=ジョン/グリース
・シェール/月の輝く夜に
・ビョーク/ダンサー・イン・ザ・ダーク
・プリンス/パープル・レイン
・マイケルジャクソン/ムーンウォーカー
・ローリン・ヒル/天使にラヴ・ソングを2


ミュージカルっぽいのもあるけれど、たまにはこんな作品もどうですか?