cafe bleu

本や音楽、映画話の雑談cafe

チーム・バチスタの栄光

2008-02-25 | 映画
ずっこけました。
ずるっと、座席からこけ落ちる心境です。

なんで田口が女性であんなキャラなのかもわかりました。
代理で引き受けたって時点で。

期待してた阿部寛ももうちょっと饒舌で人を食ったキャラであってほしかった。
吉川晃司に至っては、あの滑舌の悪さが逆に、こんな医者いるだろうというリアリティを生んでたりしてよかったりする。

それにしても、これじゃ犯人が凶行に及んだ心のヒダがまったくわからない。

あの原作をたった2時間あまりでは、描けないことが多すぎるのはわかってるんだから、それなりの手法があったんじゃないかな。

医龍の方がよっぽどよくできている。(心情描写の巧みさ、ストーリー展開において)

ソフトボールのシーンに至っては、これは監督が自棄になったのかとさえ疑う。

久々に、金返せ映画であるなあ。

あれじゃあ、純粋にミステリーとしてもおもしろくないでしょう。


by miyashu at T-joy

歓喜の歌

2008-02-21 | 映画
小林薫がうますぎる。
いいかげんキャラをやらせたら、日本一です。
思わずうんうんわかるわかるそのいいかげんな気持ちって。
いつのまにか愛すべきキャラになってる。

本来なら由紀さおりの有閑マダムコーラスグループ「みたまレディースコーラス」がヒール役となるんだろうけど、人物の掘り下げが絶妙で、悪役にはならない。
どっちのコーラスグループもやらせてあげたいし、トラブルの張本人である小林薫もなんだか救ってあげたくなる。

つまり、悪い奴はいない。みんないいひとなんである。
まさに落語の世界ですね。

原作の落語を知らないので、どこがオリジナルで、どこが原作なのかわからないけど、最後の方の和服の袖を切りそろえるくだりは、なんだか落語的な会話が浮かんでくる。(ここは原作?オリジナル?)

それにしても役者のそろった映画です。
伊藤敦史もいい。
彼はなんてったって顔がいい。味がありますね。

コーラスグループのメンバーはツワモノぞろいだし、光石研なんてスパイスもあるし。

ひさびさに見た安田成美はやっぱり安田成美だった。
あの笑ったときの三日月目に弱いんです。

これは原作落語を聴かねばなりませんね。


by miyashu at cinema5

転々

2008-02-09 | 映画
タイトルは転々だけど、あんまり転々ってかんじでもない。
むしろ、停滞したところに安らぎがある。

この疑似家族のシーンは、どこをとっても心安らぎますねえ。
だから転々、じゃなくってもいいんです。
吉高由里子がいいアクセントになってる。

で、三木聡であるからして、全編くまなく小ネタが仕込んである。
通りすがりの人物、看板、建物ひとつ見逃せない。
三日月さんにあえてよかった。

ただどうもしっくり映画になじんでないと感じる。

岩松・ふせ・松重トリオは、軽快に三木ワールドを体現してくれるけど、こちらもどうも本編となじんでないない印象。
岩松・ふせのかけあいなんて、名人芸の域なんですけどね。

「陰日向に咲く」「転々」と三浦友和の出る映画を続けてみたんですが、三浦・岡田親子より、三浦・オダギリ親子(疑似だけど)の方が圧倒的に面白い。
どうかこっちの方向でやっていってもらいたいものです。


by miyashu at cinema5 on 08.2.8

対岸の彼女 角田光代 文春文庫

2008-02-05 | 
「対岸の彼女」 角田光代  文春文庫  第132回直木賞受賞作

確かに、よくできている作品なんです。
共感もできるし、説得力もある。
読ませる。

でもね。
もしかしたら、ここが男と女の違うところなんでしょうか。

甘ったるい女子高生のなかよしごっこ、その範疇を出ていないと感じるんです。
「多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く」なんてのとは、ちょっと違うんじゃないかと。

もっと説明の付かないなんだかわけのわらない感情が描かれていい。
あまりにも、感情が説明的すぎる。
それが、女子高生のなかよしごっこと感じてしまう理由です。

作中、どきっとしたシーンが。
父の計らいで再会した葵とナナコが父のタクシーのリアシートで、手を握りそれぞれの方向を向いて外の風景を眺めるシーン。
いくえみ綾かなんかのタッチの少女マンガ(死語?)のワンシーンが鮮やかに浮かぶ。
マンガでしか描けないように感じる。

どうかんがえても少女マンガタッチの絵だ。

このシーンが小説のすべてを言い表しているようにも感じます。

これを女性の視点から読んだら、どうなんでしょうか。
小夜子、葵と同世代の女性の受け取り方を聞いてみたいものです。

陰日向に咲く

2008-02-02 | 映画
当たり前のことだけど、失った時間は戻ってこないんだとしみじみ。
喪失感がぐっと迫ってくる映画でした。
原作で読んでいるからジュピターさんの孤独が痛い程よく分かるのですが、映画だけ見たらあまり伝わらないかな。

この映画はジュピターさん、鳴子、雷太のストーリーをもっと深く描いて、シンヤを狂言まわしに撤してみると違った味わいが出ていいかもしれない。

岡田くんの熱演あっての映画ですね。
宮?あおいをはじめてかわいいと思った鳴子役(笑)
西田敏行もモーゼにオーラを与えてます。

でも、鼻につくのが、偶然に引っ張られるご都合主義のストーリー。
三浦友和と岡田くんの家族再生の物語もどうも奥行きがない。
みゃーこの話はいらないんじゃないか?

映画全体で見ると酷評すべき点がそろいにそろってるんだけど、泣けるとこは泣ける。
原作のいいとこを妙な辻褄合わせでスポイルしてしまったんじゃないでしょうか。


by miyashu 08.2.1 at cineflex

佐野元春&THE HOBO KING BAND TOUR'08

2008-01-27 | 音楽
「最後までリラックスして楽しんでくれればうれしいです」
このひとことで、いきなり80'sにタイムスリップしてしまった。
かつて、毎週聞いていたこのひとこと。

行こうか行くまいか。
悩んだあげくにチケットを買ったのは2週間前。
それでもチケットが買えるってのが、寂しくもあるが。

ここ数年来、元春のライブに少々の失望を感じていた。
曲が入ってこない。
自分の感受性が鈍くなったのか、元春の感性が何かを失ったのか。

時代に左右されず常に最先端でありつづけている桑田佳祐。
それに比して、時代とうまくつきあえずに、取り残された感のある元春。

おそらく元春自身もいろんな思いを抱えているのだろう。
このツアーは、80年代、90年代を元春の音楽を聴いてきた世代と、新しい世代がともに楽しめるものをという意気込みが感じられる。
アーティストとしては、今のバンドの今の音を表現したいだろうに。

ところが、そんな心配は杞憂に終わった。

いきなり電子ピアノの前に座った元春が弾き出したのは、「グッドタイムス&バッドタイムス」
はあ、これ聴いてたのレコードですよ。しかも、この曲ですか。すごい。
(さらに願うならいつの日か「ドゥー・ホワット・ユー・ライク」がライブで聴きたいと切に願う)
タイムスリップは加速していく。
「アイム・イン・ブルー」「マンハッタンブリッジにたたずんで」
なつかしの昔の曲をやるといっても、なかなかこの選曲はないだろう。
元春に夢中だったあの頃が、ぐっとたぐり寄せられた。
もう、なんか涙腺弱くなってしまう。

「ヤングブラッズ」ときたら、もう、言わずもがな。

ところが、ここから「THE BARN」からの3曲。
するとバンドのかっこよさが際だってくる。
HOBO KING BANDのサウンドが圧倒的な重力をもつ。

さらに興奮を増してくれるのは「ワイルド・オン・ザ・ストリート」
やっぱり「VISITORS」は時代を経ても色あせない。
もしかしたら元春の作品の中でも、もっとも力のある作品かもしれない。

さてここで15分の休憩。
2部構成なのです。

後半はどういう趣向かと思いきや、セットもが変わる。
まるでオールデイズを思わせる電飾文字。大人の落ち着きを感じさせるサウンド。
「Sweet Soul,Blue Beat」をテーマに最新アルバム「COYOTE」から3曲、前作「THE SUN」から3曲。
音楽のクオリティに反比例して、客席の熱はちょっと落ち着き気味。
年齢層を見ると、やはり80~90年代に元春に熱中した世代だろう。

ところが、実は真骨頂はここからだった。
もうここまでは、前座も前座といっていいくらい。

「ワイルド・ハーツ」でぶち切れた。
客席のヒート率もマックスを超えた。
この曲は80年代、佐野元春&ザ・ハートランドの音を代表する曲だと思っている。
そして、このまま熱は冷めやらず、怒濤のように80年代の曲が続く。
あまりに壮大な「ロックンロール・ナイト」
「サムディ」「アンジェリーナ」もストレートに情熱をほとばしらせる。

アンコールも、再アンコールも80年代でつっぱしる。
そして「悲しきレディオ」からメンバー紹介に。
そう、あのパフォーマンスも昔のままに。

最後の「So Young」まで全速力で走り抜けた。

気が付いたら、声が枯れてた。
80年代の曲は全曲ほぼ完璧に覚えていた。歌詞もちゃんと出てくる。
いったいどんだけ聴いてたんだろ、あの頃。

いい年したおっちゃん、おばちゃんの集う観客席は、いつのまにかティーンエイジャーの笑顔で満ちていた。
あの頃にかえったひとときだった。


佐野元春&THE HOBO KING BAND
TOUR 2008'Sweet Soul,Blue Beat'
2008年1月26日 中津文化会館


by miyashu

タロットカード殺人事件

2008-01-25 | 映画
「マッチ・ポイント」に続く、ウディ・アレン&スカーレット・ヨハンソンの新作。
かなりの評判で、ウディ・アレンの最高作との呼び声。

こういうときに期待は裏切られるものです。
スカーレット・ヨハンソンは、新境地開拓のキャラなのか、でも、なんかしっくりこないな。
「ロスト・イン・トランスレーション」が実はピークだったとか?

ストーリー展開そのものも、「マッチ・ポイント」の方がはるかにおもしろかった。
アガサ・クリスティーへのオマージュとあるけれど、古式ゆかしい英国小説かなんかを思わせる質感は、けっこう好きです。
老奇術師と女子大生記者ってコンビも、なかなか。
ただウディ・アレンはもっと情けなく頼りないほうが、ウディ・アレンらしくてよい。

この映画の一番のツボは、ウディ・アレンとスカーレット・ヨハンソンのかけあい。
テンポがいいのかわるいのかわからない長科白のリズムが、ああ、ウディ・アレンだ、と。
このリズムがいわゆる彼のワールドですね。好き嫌いはありましょうが。

さ、次は「転々」だな。

by miyashu at cinema5

犯人に告ぐ

2008-01-12 | 映画
「幕は上がった。主役はお前だ」
「犯人よ、今夜は震えて眠れ」
と、まあ扇情的なセリフがキャッチーなわけですが、こりゃトヨエツだからはまるわけで。

さてさて、この映画を見てまず思ったのが、原作はどうなの?ってこと。
「劇場型犯罪」を逆手にとった「劇場型捜査」。
でもこれがあんまり目新しく感じないのはなぜだろう。

マスコミの思惑と、警察の組織の中での争い。
こういうのは故藤原伊織氏に書いてもらうとまたひと味違うかな。
原作を読んでないので、原作の描き方はどうなのかわからないけれど。

で、いちばん、ピンと来なかったのが、登場人物の誰にも肩入れできない。
感情移入できないってこと。

トヨエツ含め、警察側の人間は「組織」と「体面」を描くためのモデルでしかないようで、どうもいけ好かない。
メディア側も視聴率や、キャストの座をめぐっての抗争の材料としてしか、犯罪を描いていないので、どうも。

まあ、これがリアルなのだ。嘘くさい正義感なんていらないのだ、と言えばそうなのかもしれないけど、その潔さもない。

ストーリー展開自体は、どんどん引き込まれていくに十分なものだったし、
トヨエツはじめ、キャスティングも演技も見せてくれた。

でも、気持ちが入っていかなかったんだな。

こういう映画こそ、他の人の感想を聞きたいし、原作の描き方も知りたい。
そういう意味では気になる映画である。
http://www.hannin.jp/

at cinema5 by miyashu

07年に観た映画

2007-12-31 | 映画
01 01/20 ラッキーナンバー7(T-joy)
02 01/26 パプリカ(シネマ5)
03 02/02 幸せのちから(シネフレックス)
04 02/09 マリー・アントワネット(T-joy)
05 02/23 ドリームガールズ(T-joy)
06 03/07 リトル・ミス・サンシャイン(シネマ5)
07 03/15 アンフェア the movie(シネフレックス試写会)
08 03/28 クリムト(シネマ5)
09 03/28 さくらん(T-joy)
10 04/01 イカとクジラ(シネマ5)
11 04/07 ユメ十夜(シネマ5)
12 05/03 22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(シネフレックス)
13 05/25 東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~(シネフレックス)
14 06/01 GOAL!2(T-joy)
15 06/02 善き人のためのソナタ(シネマ5)
16 06/10 今宵、フィッツジェラルド劇場で(シネマ5)
17 06/24 パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(シネフレックス)
18 07/27 ダイ・ハード4.0(T-joy)
19 08/27 サイドカーに犬(シネマ5)
20 08/13 ハリーポッターと不死鳥の騎士団(シネフレックス)
21 09/08 キサラギ(シネマ5)
22 10/06 サッドヴァケイション(シネマ5)
23 10/07 HERO(T-joy)
24 10/26 グッド・シェパード(T-joy)
25 11/06 ALWAYS~続・三丁目の夕日~(T-joy)
26 11/23 めがね(シネマ5)

by miyashu

中島みゆきコンサートツアー2007~福岡サンパレス~

2007-12-27 | 音楽
赤いドレスのみゆきさん、「御機嫌如何」でしっとりと始まった・・・はずの第一声で、すこんっとオトされました。

相変わらずのみゆき節。

眠気に半分オチながら聞いた、あのありし日のオールナイトそのままに、素っ頓狂なトークは炸裂。
ああ、これだこれだ。そうだった。

中島みゆきの音楽を堪能しようなどと、誤った期待をしっかり裏切ってくれる。

TV番組のテーマ曲、TOKIOへの楽曲提供などで、ここ2枚のアルバムは、ちょっと違った聴き方もできる。

うちの子は、クルマで中島みゆきの新譜に合わせて歌ってる。
びっくりして聞いてみたら、何でも「受験の神様」の主題歌だそうな。
うーん、未熟者。

そんなこんなで、最近のアルバムてんこもりのライブになるとは思ってたけど、いいもん聞かせてもらったってなつかしナンバーも。

恒例のおたよりコーナー。
会場入り口に書き書きコーナーがあって、そこで書いてもらったおたよりを、まさにオールナイト風に紹介する。
おもしろおかしく、あったかい、あの語り口だ。

そして、曲へ。

ここが泣けますよ。
「蕎麦屋」です。
往年の(いや怨念の・笑)名アルバム「生きていてもいいですか」の隠れた大傑作です。
この「蕎麦屋」やオールナイトのエンディングで使われてた「成人世代」「夜曲」なんかを聞くと、あの頃の甘い感傷に浸ってしまうのです。

「ララバイSINGER」と「アザミ嬢のララバイ」のカップリングなんて洒落た小技も心をくすぐります。

「宙船」では、TOKIOへのデモテープで歌ったコーラスの宮下文一さんバージョンも聴けます。あら、長瀬そっくり、というかこっちがオリジナルですね。

すでにさだまさしの域に達していると思われるめいっぱいトーク時間も押しに

押し。
デジャブの話、つま恋の話。笑わせていただきました。
そして、吉田拓郎の「唇をかみしめて」から、「ファイト!」へ。

この「ファイト!」は圧巻。
これで泣かない奴は人でなし、と思われるほどの感極まり。
ライブでなければ聴けない。
おそらく今後発売されるツアーDVDでも、この感動は味わえないでしょう。

「唇をかみしめて」から「ファイト!」というつながりも巧みですね。

アンコールは「本日、未熟者」「背広の下のロックンロール」で、がつんがつんとしめ。

やらないかなと思っていた「地上の星」もアンコールでついに登場。
きれいな高音ではなく、怒りをぶつけるようにがなりたてるだみ声。
後半はあのきれいな高音で歌う。
これを聴いていると、みゆきさんは手あかにまみれてしまった「地上の星」をいっかい壊してしまおうとしているんじゃなかろうかと思う。
もう歌いたくないんじゃないかとさえ思う。
勝手な推測にすぎないけど。

ああ、満腹です。
もう何ものぞみません。

なんと言っても「蕎麦屋」が聴けたこと。
「ファイト!」に圧倒されたこと。
これに尽きますね。

中島みゆきコンサートツアー2007、ごちそうさまでした。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

2007-08-13 | 映画
http://harrypotter.warnerbros.co.jp/site/index.html
さあ、ハリポタだ。
混雑が大嫌いなおかあは何が何でも混まない1回目に行くという。
小3の莉帆がいるため、吹き替えだ。
となると1回目は午前9時。

さすがに混んでない。
10分前にシネフレックスに着き、ゆったりチケットと飲み物を買う。

ちゃーら、ちゃーら、ちゃーらら~と、いつものテーマが流れ、映画は始まる。
いったい彼らはどんだけ大人になって、どんな映画になってしまうのか。
そんなことが関心事。

ハーマイオニーは年々ただのおねえちゃんになっていくなあ。
ちっちゃいころのかわいさがない。
だからといってめちゃくちゃきれいになったというわけでもない。
どんどんただの人になっていく。

ダコタ・ファニングもそうだったなあ。
「アイ・アム・サム」のときをピークにどんどんふうつになっていった。

幼少時に「華」のある時期を過ごすと、あとはどんどんすり減ってしまうのだろうか。

で、映画自体はどうだったかというと、若干消化不良。
だって、ストーリーは本作の後、佳境に入っていく訳で、どうしても、つなぎのように思えてしまう。
知りたいことが結局出てこず、次作を待たねばならない状況は、やっぱり満足感までには至らないですね。

サイドカーに犬

2007-08-07 | 映画
うちのおかあと一緒に見る映画は限られている。
おとうが見る映画はいつ始まったていつ終わったかわからん。
なんかだらーとしてて事件が何も起こらん。
やっぱ戦いがないと、事件がないと。

そう、おかあは波瀾万丈起承転結狩猟民族的血を見てなんぼ型映画でないとときめかないのだ。
一方のおとうは、まあ、そういうのも見るけど、どっちかといえば、春の宵に月を見て人生の機微を感じるような平和主義的農耕民族型ブンガクガクガク映画を好むのだ。

「サイドカーに犬」を見た。
これはおかあでなくとも、多くの人にはかなり退屈な映画かもしれない。
事件もなんも、派手なものは何もない。
でも、薫の始終抱える不安や揺れが手に取るように伝わり、しみじみと心にしみた。
泣かせるよ。

何だか、ひたすら映画が見たくなった。
どうも引き金になったようだ。
お盆休みの映画館は混むだろうな。


ダイ・ハード4.0

2007-07-27 | 映画
極上のエンターテイメント、はあはあ、息つく間もなくどきどきしっぱなしで2時間20分。
ストーリーもよくできてるし、破綻もほとんどない。
それにしてもよくこんなアクションシーン考えつくなあと、感心すらしてしまいました。
しかも、ブルース・ウィリスはお約束通りずたぼろになっても死なないというコンセプトもちゃんと貫いている。

サイバーテロという流行のテーマも押さえて、そのうえ、アナログ人間のマクレーンにうってつけの相棒をつけて、コンビの妙も演出している。
マットが臆病なオタク青年から、勇気あるヒーローになっていく課程も見所。

タイトルを4ではなくて、これも流行の4.0とするたあたり、内容を意識したりしてるのでしょうか。

さて、ここでスクープ発見!!
大分トリニータ・シャムスカ監督、マルセロコーチ兄弟にもう一人、兄弟がいた。
http://www.oita-trinita.co.jp/2007_player.html
さあ、このスタッフ写真をよく見てください。
そして、
http://microsites2.foxinternational.com/jp/diehard4_v2/
キャストをクリックして、探してみましょう。

すでに映画をごらんになられたみなさん、どうでしたか?
兄弟でしょ、やっぱり。

TSUTAYAで狙うは準新作

2007-07-21 | 映画
最近、狂ったようにDVDを借りまくってます。
TSUTAYAで準新作7泊8日5枚で1000円がターゲット。
新作は借りません。

劇場公開時には、行こうとか思ってた作品でも、DVDになると見る気がしなかったり、迷い迷って棚の前をうろうろしてるといつの間にか時間が経ってたりします。

最近借りたDVDの感想でも、ちょっとメモっておきましょうか。

「キンキーブーツ」
泣き笑い叫び、最後はすかっとさわやかな気分になってしまう元気なる映画ですね。
ミラノの見本市のシーンは、どきどきはらはら、え、本当?と思いながらも、最後の大円団。
見物ですよ。

「イルマーレ」
考えれば考えるほどつじつまのあわないところもあるけど、理屈抜きにおもしろかった。
これが2年間だったから、ふつうのラブストーリーになったんだけど、10年とか、20年だったらどういうストーリーになるだろうと考えるのもおもしろい。

「明日へのチケット」
ローマへと向かう特急列車のなかでの様々な人々の群像劇。
3人の監督によるコラボレーション。
最初の初老の大学教授の淡いロマンスがなかなかよかったです。
最後のセルティックサポーターの若者の話も、チャンピオンズリーグに行く高揚感がうらやましいというかなんというか。
思いの外(といっては失礼だけど)よかった。

「ナイロビの蜂」
隣村まで40キロを歩く子どもをクルマに乗せてやることに反対する夫。
あの子だけ救うわけにはいかない。
そんな夫が、最後はムラの子を、その子だけでもとヘリで救おうとする。
象徴的なシーンが印象に残った。
社会派サスペンスであるが、ヒューマンドラマなんである。

「嫌われ松子の一生」
原作を読んでいたので、どんな風に壊してくれるんだろうと思ったら、なんじゃこりゃ???
でも、これはミステリーではない。
松子の数奇な一生はリアルなミステリー仕立てでは手に余るのだ。

「間宮兄弟」
佐々木蔵之助ファンとしては、もうちょっとなんかやってほしかったという気もする。
ちょこっとこそばゆくなるようなあったかさがよいかな。
女の子の顔が同じに見えるのはおじさん症候群の仲間入りかと不安になる。

「さよならみどりちゃん」
わかちゃいるけど・・・何事も理屈じゃないんだな。
と、青春の甘酸っぱさいっぱい。
画像の仕立ても青春レトロであるなあ。
こんなやつに振り回されていいかげんにしろゆうこ、と感情移入してしまうところがリアルすぎるリアル。
「14番目の月」を熱唱?するゆうこに萌え~。

「パビリオン山椒魚」
オダギリジョー、香椎由宇というなかなかなかなかのキャストなんだけど、いまいちようわからんかった。

で、今借りてるのが、
「陽気なギャングが地球を回す」
「トンマッコルへようこそ」
「僕と未来とブエノスアイレス」

さあ、今週末も見ましょうかね。

by miyashu


パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2007-07-12 | 映画
正直言って、よくわかってません。
前作も公開時に見たんだけど、すっかり忘れてました。

これは生きてるのか、死んでるのか。
敵か、味方か。
なんでジャック・スパロウはこんなとこで増殖してるのか。
なんで、なんで、なんで。

でもまあ、迫力あるねえ。
わけわかんない展開だらけだけど、なんとなく納得して見てしまった。

あのカニ、よくできてるね。
あれがほしいな。
なんかグッズでありそうな気が・・・、あるわけないか。


by miyashu