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京都北山を北方へ(シリーズ2)・・・その③

2017年05月09日 | 山歩き(全般)
<2017年5月5日(金・祝) 晴れのち曇り>

昨日、長時間の行動になったせいで、今朝は5:00起き。
それでもたっぷり9時間睡眠。


                       (久多)峠の我が家

朝起きて飯食ったら、今日も一日、尾根歩きになるので、水の確保。
峠から車道をどっちに下ったら、水のある沢に近いか、地図を見て決める。
東の久多側か、西の広河原側か?
地図上は似たような距離なので、東の久多側を選択。
往復一時間くらいは覚悟していたが、30分程度で済んだ。

水も得たので、さて出発。
この日が、今回の予定の一番の核心部。

昭文社の地図では、三国岳まで、すべて破線路。
まあ、だからと言って、谷沿いの破線路ほど荒廃はしていないのだが。

北山は、久多ー美山ラインを境に、その北側も南側も同じ「北山」の範疇としてとらえられるが、久多ー美山ライン以南と以北では気候が違う。いわば、以北は北陸の気候帯となり、降雪量も、以南とは違う。

そのせいもあって、山も、植生、谷の様子も違う。

谷も、険しくなる(・・・と言っても、台高や大峰ほどでは全然ないが)。
北山的常識では「迷ったら、谷を下れば、里に出る」といほど、緩やかな谷が多いが、この以北になると、その「北山的常識」は通用しないところが多い。
なおかつ、尾根の分岐がなだらかでわかりにくい等、古い山塊特有の「北山的要素」も持ち合わせているので、久多-美山ライン以北の山はなかなか一筋縄ではいかない山域である。
(ちなみに、すべて一般論ではなく、私の自論)

車道の久多峠から、すぐ尾根に乗り、1時間程度でフカンド山。


                         フカンド山


                フカンド山 三等三角点 点名「奥ノ谷」 853.49m

「破線路」ということで、かなり慎重に地形を読み、地図と照らして進む。
おかげで、間違いはないけど、トータルの速度は遅くなる。


                       今日も「山笑う」一日か?


                      大きな洞の芦生杉


                        境界の石柱

さらに歩いて、次の目標地点、フカンド山の北西、P897。


                         P897

しかし、北山の南から北まで、ほぼ必ずこの「タイガースカラー」のテープが存在する。
そして、この黄色部分に、行き止まりや、逆に行ける方向の情報が書き込んであることが多い。しかも、やけに目立つ。誰が(もしくは、どんな団体が)つけたテープだろう?


                     人が入れそうな、洞

国境稜線のP927に到着。

天狗峠(の別れ)方面へ、北上。


                           P927


                         ブナの若葉

この先も、地形図をみると、尾根の分岐で迷いやすそう。
進んで当然の尾根が、違う方向の尾根で、一見、谷に下ってしまうようなところが、その先が実は進むべき尾根だったりする。


                    いたるところに、大芦生杉


                     こぶし(・・・もしくは、タムシバ)


                       意外と雄大な丹波高原

天狗峠への分岐で少し休憩。

少し休憩している間に、顔の右あご辺りに、痛みが・・・。
あっ!と思って、あごあたりを触ってつかむと、そこには、大きなダニが。
有名な「久多ダニ」(個人的通称)の登場である。
それにしても、昔から、この辺のダニは、異常にでかい。
地面の落ち葉にも、数匹いる。
うかうかと座ってられない。

そこを急角度で東折するが、先ほど言ったように、一見谷底へ下りてしまうようなルートが、実は進む尾根へと続く。


                        ほぼ2/3のP936

P936を過ぎ、もう少しで、三国岳。


                       新緑の尾根歩き

岩屋谷からの道に合流。


                           合流

合流しても、結構急坂。
そして、登頂。


                       おなじみ山頂風景


                       中央分水嶺 三国岳


                   三国岳 二等三角点 点名「久多村一」959.1m

ここから先は、今、人気の「高島トレイル」。
急に道標などが充実する。


                    さすが人気の「高島トレイル」


                       桑原へは下りず

さて、今日はこの辺で泊まってもかまわないのだが・・・。

大谷の源頭には、残雪(雪渓)が残っていて、地形も平らで、泊は気持ちよさそう。
ただ、燃料が心配なので、雪を水源に使うのは、ちょっと無理がある。
平らな源頭に、すごく心引かれるが、とりあえず、岩谷峠を目指す。
それまでによさそうなところあれば泊まろうとは思うが、明日のことも含め、この日も若干水の量の心配がある。

結局、岩谷峠に着いて、そこで泊まろうかとも思ったが、やはり水が心配で、今日は一旦古屋側へ下りて、川(保谷)と出合う地点で泊まることにした。


                    ちょうど、石楠花がこれから

保谷と出合った地点で、ツェルトを張り、火をおこし、夕食。
谷沿いなので、当然、水は豊富。

暮れていく谷沿いで、つらつら物思いにふける。

こうして、何日間か、山をふらふらと、ほっつき歩いていると、たとえば「ここから落ちたら危ないし、ここは慎重に・・・」とか、「あの、テンってのは、食えるのかな?」とか、「水はあとこれだけしかないし、沢に下りなあかんわ」とか、つまり、大げさに言えば「生き延びる」ことにばかり関心がいって、およそ芸術的だとか、文化的な関心はほとんど沸いてこない。
そう思うと、文化とか、芸術というものは、多分、移動しながら生活していた狩猟民のものではなく、農耕を覚えて定住して以降のものかしら?と実感してしまう。
農耕は、貯蓄を生み、貧富の差も生み出す。

そうして生活に余裕が生まれなければ、芸術も文化も発展しない。

別に、文化とか芸術を否定するつもりなど全くないのだが、果たして、人類としては、それは「進歩」なのだろうか?
頭を使って、道具用具を考え出して作り出し、あらゆる状況に対応できるように、人間はしているつもりだが、いざ、その道具がなくなったら、あらゆる状況に対応できない。

野生に帰れ、ではないけれど、何も持たない中でも、技術と知識だけで、自然の中を生き延びることが、実は究極なのではなかろうか?

そんな、とりとめもないことを、つらつら考えていたら、ツェルトの中で、いつの間にか眠ってしまった。


                       ツェルト生活3日目



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4 コメント

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ダニ退治 (みさ)
2017-05-11 10:50:39
には、ペパーミントオイルが効くらしい。
次回持ってくね。
たら〜りたらすと、ダニちゃんがスタコラ逃げてくらしい。
Unknown (cd)
2017-05-12 00:02:26
みさちゃん>
知っとるけど。
ダニだけや無くて、蛭にもな。
けど、結構ひりひりするんよ、あれ。
汗で流れるまでが勝負。
更新・・・ (あめ)
2017-08-06 23:30:06
白山も梅ノ木キャンプもないん・・・
みごとに (cd)
2017-08-08 23:16:40
あめ>
見事に更新しとらんな。ほんまに。
自分のこのブログもあんまり見いひんからな、最近。
夏休みの間には、それまでたまってるやつ、更新します。
たぶん6月の垣外俣での釣りからやと思うけど。
記憶が薄なっとるな。もう。

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